クリスティー文庫32 中村能三訳 2003年

象は忘れない (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)/早川書房
¥842
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【エルキュール・ポアロ】私立探偵。
【ジョージ】ポアロの従僕。
【ミス・レモン】ポアロの秘書。

【アリアドニ・オリヴァ】探偵作家。
【ミス・リヴィングストン】オリヴァの秘書。不景気な顔をして、有能そうな様子でかまえている。
【マリア】オリヴァの使用人。
【ミス・セジウィック】オリヴァの前秘書。

【ミセス・バートン=コックス】未亡人。大柄でたっぷりとした体格。大きくて白い強そうな歯。
【デズモンド】バートン=コックスの養子。
【セシル・オールドベリ】ミセス・バートン=コックスの最初の夫。ボタン製造業者。自動車事故で死亡。
【キャスリーン・フェン】オールドベリが多額の金を遺した女性。
【バートン=コックス】陸軍少佐。ミセス・バートン=コックスの二番目の夫。マラヤで死亡。

【アリステア・レイヴンズクロフト】シリヤの父。退役した将軍。マラヤに駐屯してきたことがある。死亡した時は65歳。事件当時、チッピング・バートラムの「オーヴァクリフ」に住んでいた。
【マーガレット(モリー)・レイヴンズクロフト(プレストン・グレイ)】シリヤの母。死亡した時は35歳。
【シリヤ・レイヴンズクロフト】オリヴァの名付け子。
【エドワード】シリアの4歳下の弟。

【ドロシア(ドリー)・ジャロー(プレストン=グレイ)】シリヤの叔母。モリーの姉。
【ジャロー大尉】ドリーの夫。

【ミセス・ホイッティッカー】レイヴンズクロフト家の年配の料理人兼家政婦。
【マディ・ルーセル】シリヤのフランス人家庭教師。知的で聡明な女性。
【ゼリー・モーウラ】シリヤのフランス人家庭教師。シリヤがいたスイスの寄宿学校の経営者だった。茶色の髪、しっかり結んだ唇、灰色の目。
【エドマンド】エドワードの家庭教師。
【ジャネット】レイヴンズクロフト家の家政婦。
【フレッド・ウィゼル】レイヴンズクロフト家の庭師。

【ジュリア・カーステアズ】オリヴァの友人。70歳すぎ。
【エマ】ジュリアの使用人。
【ルウェリン、モイラ】ジュリアとオリヴァの共通の知人。
【ロディ・フォスター】ジュリアのいとこ。マラヤにいた。(ジュリアの記憶間違い?フォザギルのこと?)
【ヒューゴ・フォザギル】退役軍人。

【ミセス・マッチャム】オリヴァの乳母。70歳か80歳ぐらい。皺だらけの顔、曲がった背。
【グレイシー】ミセス・マッチャムの妹。
【ウィルソン大尉】ミセス・マッチャムの友人。
【モイア】ミセス・マッチャムの友人。62歳で他界。
【バーナビー】ミセス・マッチャムがマラヤで滞在してた家の夫妻。
【ハーロウ】バーナビー夫妻の息子。
【ローディーン】バーナビー夫妻の娘。

【ミセス・マーリーン】オリヴァの友人。薬店ウィリアムズ・アンド・バーネットで化粧品売り場の責任者をしている。
【ミセス・バックル】マーリーンの母。50歳ぐらいの髪に白いものの混じった痩せているが元気そうな女。レイヴンズクロフト家で通いで働いていた。
【エマ】ミセス・バックルの叔母。

【ウィロビー】医師。50~60歳ぐらい、痩身で高く秀でた頭、黒い髪。鋭い灰色の目。
【ヒルダ】ウィロビーの患者に殺された女性。

【ミセス・ローズンデル】美容院経営者。ボンド・ストリートで「ユージーン・アンド・ローズンデル」を経営していた。その後、チェルトナムで「ローズ・グリーン美容院」を経営。感じのいい知的な顔だち、白いものの混じった茶色の髪をきれいに結っている。

【マダム・ブノワ】モリーがいた寄宿学校の経営者。

【アーチャー、ファローフィールド】レイヴンズクロフト夫妻が事件がおきた当時住んでいた家「オーヴァクリフ」を買い取り、また売った人たち。

【ミスタ・ゴビー】情報屋。今回の話相手は電気ストーブ。

【エドウィン・オービン】オリヴァが昼食会で隣に座った男性。旅行や食事が好きな詩人。
【ウェズリー・ケント】オリヴァが昼食会で隣に座った男性。
【アルバティーナ】オリヴァの外国人の友人。
【モーリン・グラント】オリヴァの友人。
【ルイーズ】オリヴァの友人。作家。
【マリアナ・ジョゼフィン・ポンターリア、アナ・ブレイズビー】オリヴァの昔の知人。
【マーサ・レグホーン】オリヴァが出席した結婚式をあげた人物。シリヤは花嫁の付き添いをしていた。
【マドモアゼル・ジラン】オリヴァの学生時代の先生。
【ムッシュー・アドルフ】オリヴァの学生時代のヴァイオリンの先生。

【ギャロウェイ】もと主任警視。背の高い痩せた男。白髪まじりの頭のてっぺんだけがはげている。
【スペンス】もと警視。がっしりとした堂々たる体格。

《過去の事件について話題にしている所》
p102
ポアロ「カナダ人の娘さんで、」「娘さんは母親の無実を信じていたのですよ」
p188
オリヴァ「あれは海の近くの要塞みたいなところでしたわね」
「五匹の子豚」

p104
スペンス「パーティで、女の子が殺人の現場を見たと言った。あの事件ですよ」
「ハロウィーン・パーティ」

p105
スペンス「マギンティ夫人事件でね。」
「マギンティ夫人は死んだ」

いずれも、昔の事件の真相を、関係者の記憶をたよりにつきとめたという話。
「象は忘れない」も、その点でこれらと同じである。
上記3つの話の、若干のネタバレも書かれているので、ちと注意して読まねばだが・・。

《献示》
モリー・マイヤーズ