クリスティー文庫30 小尾芙佐訳 2004年
第三の女 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)/早川書房
¥821
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【エルキュール・ポアロ】私立探偵。
【ジョージ】ボアロの従僕。
【ミス・レモン】ポアロの秘書。
【ゴビイ】情報屋。今回の話し相手は、テーブルの脚、マントルピースの時計、電気ストーブ、ミス・レモンの後頭部、ソーダのサイホン。

【アンドリュウ・レスタリック】実業界の大物。肉のつきはじめた中年の男。突きだした顎、きりっと結ばれた唇、もの問いたげにやや上げられた眉。
【メアリ・レスタリック】アンドリュウの妻。若い金髪の女性。

【ノーマ・レスタリック】アンドリュウと先妻との娘。ロンドンに住む。室内装飾家。20歳ぐらい。緑がかった青い大きな眼。髪も服装も今時のだらしなさ。

【ロデリック・ホースフィールド】天文学者。肩幅のがっちりした頬の赤い角ばった顔の老人。ロング・ベイジングのクロスヘッジの持ち主。妹が、アンドリュウの伯父と結婚している。
【ソニア】ロデリックの秘書。黒い髪を短くそろえた小柄な外国人の娘。伏目がちの藍色の眼。

【ジョシュア・レスタリック】ジョシュア・レスタリック有限会社を創業。
【ジェイムズ・レスタリック】ジョシュアの息子。サイモンとアンドリュウの父。
【サイモン・レスタリック】アンドリュウの兄。故人。

【クローディア・リース・ホランド】アンドリュウの秘書。背の高い目鼻立ちのきりりとした若い女。黒い髪、念入りだが目立たない化粧。ボロディン・メゾンズ67番に住む。
【エムリン・リース・ホランド】クローディアの父親。国会議員。

【デイヴィッド・ベイカー】ノーマのボーイフレンド。栗色(赤銅色)のふさふさした巻毛が肩におおいかぶさっている。今どき風の若者。

【グレイス・レスタリック(ボールドウィン)】アンドリュウの先妻。ノーマの母。
【ルイーズ・バイレル】アンドリュウと逃げた愛人。

【アリアドニ・オリヴァ】探偵作家。
【エディス】オリヴァ夫人のメイド。

【フランシス(フラン)・キャリイ】ボンド・ストリートのウェッダーバーン画廊に勤めている。すらりとした長身の娘。長く黒い髪。真っ白に塗った顔、眉と睫毛がこころもちつり上がっている。

【ジョン・スティリングフリート】精神科医。30歳すぎ。赤毛、長身で、造作は悪いが愛嬌のある顔。
【アニー】スティリングフリートのメイド。中年の女。

【ミッキー】ボロディン・メゾンズの門番。
【ジョー】ボロディン・メゾンズの門番。
【シャルパンティエ(カーペンター)】ボロディン・メゾンズ76号に住んでいた婦人。43歳。
【ワイルダー夫人】以前ボロディン・メゾンズに住んでいた婦人。
【トラバース】ボロディン・メゾンズに引っ越して来た人物。
【ミス・ジェイコブズ】ボロディン・メゾンズの住人。
【マックファーレン】ボロディン・メゾンズの管理人。45歳ぐらいの男前で抜け目なさそうな人物。

【ナオミ・ロリマー】オリヴァ夫人の友人。
【ジェナーズ】オリヴァ夫人とナオミの共通の知人。

【バジル】フランシスの友人。
【アイリーン】フランシスの友人。
【ピーター】絵描き。汚ならしい黒い髪の毛と無精髭でおおわれている。
【クロード・ラファエル】画家。
【ピーター・カーディフ】画家。
【ボスコウム】ウェッダーバーン画廊の店員。白いぽっちゃりした手の中年の男。

【チャーリイ】引越屋。
【バタースビー】長身の目鼻だちのきわだったきびきびした物腰の束髪の婦人。メドウフィールド女子学院の元校長であり、数学者。70歳。
【ロバート・オウエル】鉱山師。

【レイス大佐、アバークロムビイ中将、エドマンド・コリングズビー空軍大将、ヘンダーソン大尉、ジロー】ポアロがロデリック卿との近づきに挙げた名前。
【マウントブライアン卿】ジョージがロデリック卿とソニアを見て思い出した人物。

【ニール】主任警部。灰色の髪の物静かな男。
【コノリー】巡査部長。

《ビートルズ》
p68ロデリック卿
「長髪の若僧どもめ、ビート族だかビートルズだか、いろんな名前がついとるんだ。」
アガサ・クリスティの作品中、UKバンドの具体的な名前が出て来ているのは、ビートルズだけではなかろうか。

《日本についての言及》
p221ロデリック卿
「第一次大戦では日本は同盟国だったが、次の戦争では真珠湾を攻撃しくさった!」

p283マックファーレン
「日本画もございますですよ---芸術的でしょう?」

《献示》
ノラ・ブラックモア