クリスティー文庫29 橋本福夫訳 2003年

複数の時計 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)/早川書房
¥1,015
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【エルキュール・ポアロ】私立探偵。
【ジョージ】ポアロの従僕。
【ミス・レモン】ポアロの秘書。

【コリン・ラム】秘密情報部員。海洋生物学者。背の高い浅黒い顔の青年。父親がポアロの友人。
【ベック大佐】コリンの上司。

【キャサリン・マーティンデール】カヴェンディシュ秘書・タイプ引受所所長。40歳すぎ~50歳ぐらいの能率のかたまりのような女性。赤みがかった髪を束ねている。

【シェイラ・ウエッブ】速記タイピスト。鳶色のカールした髪、青い目の背の高い若い女性。
【ミセス・ロートン】シェイラの叔母。黒っぽい髪の背の高い痩せた女。45歳ぐらい。
【アン】ミセス・ロートンの姉。

【R・H・カリイ】殺された謎の男。60歳ぐらい、ごま塩の黒っぽい頭髪、茶色の目、きれいに髭を剃った痩せた顔、がっしりした顎。
【マーリナ・ライヴァル(フロッシイ(フロー )・ギャップ)】殺された謎の男の妻と称する女。赤褐色に染めた黒っぽい髪、中背中肉。

【ミリセント・ペブマーシュ】ウイルブラーム新月通り19号に住む。盲人で、身体障害児の教師。背の高い中老の婦人。白髪の混じったウエーブをおびただしい髪をうしろへなでつけている。大きく美しい青色の目。
【ミセス・カーティン】ペブマーシュ家の通いの掃除婦。
【アーニイ・カーティン】ミセス・カーティンの息子。
【アルフ】アーニイの友人。

【ジョサイア・ブランド】建設業者。新月通り61号の住人。禿げた頭、小さな青い目をした中背の男。
【ヴァレリイ・ブランド】ジョサイアの妻。大叔父から遺産をついだ。砂色の髪をしている。

【マイクル・ラムジイ】土木技師。海外で仕事をしている。
【ミセス・ラムジイ】マイケル・ラムジイの妻。新月通りの住人。
【ビル】ラムジイ夫妻の息子。11歳。
【テッド】ラムジイ夫妻の息子。ビルの弟。

【アンガス・マクノートン】引退した教授。新月通り63号。園芸好き。
【マクノートン】マクノートン教授の妻。白髪混じりのウエーブした髪。
【グレーチェル】マクノートン家の若いデンマーク人のお手伝い。

【ミセス・ヘミング】猫ずきの老婦人。新月通り20号。白くなりかかった亜麻色の髪。
【ジョシュア】ヘミングの近所の人物。

【ジェームズ・ウォーターハウス】弁護士。新月通り18号。ゲインズフォード・アンド・スウェトナム法律事務所の主任。猫背ぎみの身体つき、ごま塩頭のきちんとした男。
【エディス・ウォーターハウス】ジェームズの妹。背の高い骨ばった身体つき。冗談気のまるでない女。
【ミセス・ヘッド】ウォーターハウス家の通いの女中。ゴムまりのような丸っこい身体の小柄な女。
【スーザン】ミセス・ヘッドの娘。

【ミセス・パッカー】新月通り47号の住人。

【エドナ・ブレント】カヴェンディシュタイプ引受所のタイピスト。19歳。
【ジャネット】カヴェンディシュタイプ引受所のタイピスト。眼鏡をかけた堅実そうな顔つきの金髪の娘。
【モーリーン・ウエスト】カヴェンディシュタイプ引受所のタイピスト
【アーマンド・レヴァイン】小説家。禿げ頭の気の小さそうな男。
【アリアドニ・オリヴァ】小説家。
【ギャリイ・グレグソン】小説家。故人。ミス・マーティンデールが以前秘書をしていた。
【ミリアム・ホッグ】小説家。
【パーディ】考古学教授。
【エドウィン・グレン】カヴェンディッシュ秘書タイプ引受所の右どなりの写真館を営んでいる人物。

【ラーキン】情報漏洩をした男。
【ハンベリー】情報部員。自動車のひき逃げで死亡。
【ソロモン】ロンドンの本屋の主人。大きな平たい顔をした老人。
【ペンドルトン】複数の妻がいた男。

【ナイゼル・トレンチ】植物学者。

【ヘイスティングス】ポアロの友人。南米にいるヘイスティングスを思い出すくだりがある。
【エンダビイ】ポアロの旧友の弁護士。

【ゼラルディン・メアリイ・アレグザンドラ・ブラウン】足にギプスをつけている10歳の女の子。まっすぐな鼠色の髪をお下げにしている。突き出た額、とがった顎、かしこそうな灰色の眼。
【イングリッド】大柄なブロンドのノルウェー人。
【ディック】ゼラルディンのいとこ。
【ハリイ】ゼラルディンの家の門衛。
【ペリイ】ゼラルディンの話し相手。

【ジョージ・バーロウ、ハーグレーヴズ教授】失踪人。
【ハリイ・キャスルトン(レイモンド・ブレア?、ローレンス・ドールトン?、ロジャ・バイロン?)】詐欺師。
【バートン】刺されて死んだ男。
【フレッド】ピーコック旅館のバーテン。
【クェンティン・ダゲスクリン】カナダ人旅行者。
【ヘンリー・モントレサー】資産家。
【ヒルダ】ミス・マーティンデールの妹。

【ディック(リチャード)・ハードキャスル】クローディン警察署捜査課警部。たくましい感じの眉毛、ポーカーフェイスの背の高い男。
【クレイ】巡査部長。
【ピアス】若い巡査。
【リッグ】警察医。

《ポアロによる小説講義》
p230~次の作家による小説についてひとくさり意見をのべている。
-アンナ・キャサリーングリーン「リーヴェンワース事件」
-モーリス・ルブラン「アルセーヌ・ルパンの冒険」
-ガストン・ルルー「黄色い部屋の秘密」
-ルイーザ・オマレイ
-コナン・ドイル「シャーロックホームズの冒険」

実在したかどうか?
-シリル・クェイン
-フローレンス・エルクス(アメリカの作家)

以下の二人は実在しなかった人物。
-アリアドニ・オリヴァー(おなじみポアロの友人)
-ギャリイ・グレクソン(ミス・マーティンデールが以前秘書をしていた人物。)

更に、この章の終わりp248に
「鏡の国のアリス」の”セイウチと大工”の引用がある。

《女性ガイド?》
p374ハードキャスル
「署長にそのひと(ポアロ)のことを話したら、署長もそのひとならよくおぼえているというのだ---例の女性ガイド殺人事件だよ。」
ガールガイドのことか?
「死者のあやまち」 ではガールガイドの犠牲者が出てくるが、この話に出てくる「署長」は「マーロール署長」、ハードキャスルと面識があるかどうかは全く分からない。(どちらかというとありそうもない)
「書斎の死体」 でもガールガイドがでてくるが、こちらはマープルの事件簿である・・

《ボーイスカウトに関する言及》
p438ベック大佐
「わしの言っておくことはこれだけだ。“警戒をおこたるな”---ボーイ・スカウト流の意味で言っているのではないぞ」

《献示》
マリオ