英国には、アフタヌーンティー以外にも、遅い時間に夕食も兼ねてお茶を楽しむハイティーと呼ばれるものがあります。
昨年の秋、ロンドンのTHE SAVOY HOTEL「The Thames Foyer」で、そのハイティーをSAVOY風にアレンジした「Theatre Tea」を楽しんできました。
この辺りはシアター街で、演劇、映画、コンサートなど観劇前にお茶と軽い夕食を一緒に楽しめるよう、隣接するSAVOY THEATREの営業日のみ、時間もアフタヌーンティーの後17:30~19:30に頂くことができます。
私が訪れたのは、ロンドンに着いたその日だったのですが、19:00に予約しておき、優雅に22:00すぎまでゆっくりとロンドン初日の夜を満喫しました。
上段 レッド・レスターチーズスコーン フィグ&リンゴチャツネ、サフランヨーグルトクリーム添え
中段 グリーンピース・ビーフコンソメ・カレー風味のスープ
下段 リーク&スティルトンチーズのキッシュ、ミニサイズのコーニッシュパスティ、エールビールで煮込んだ牛肉のパイ&ヨークシャープディング、チーズのかかったトーストのウェルシュレアビット、海老のパテ&トースト
食後のスイーツは、ブレッド&バタープディング、アップルクランブル、シナモン風味のキャロット&オレンジケーキ、ラズベリータルト、シェリー酒のトライフル・チョコレートスプーン添え
フードもスイーツも、英国伝統の味が楽しめます。
紅茶は、サウ゛ォイブレンド、アッサム、ダージリン、アールグレイ、ラプサンスーチョンの中から好きなものを好きなだけ頂けます。
こちらのティーポットがかなりの大きさで5杯分近くあったように思います。
サウ゛ォイブレンド、ラプサンスーチョン、ダージリンを頂きました。
サヴォイブレンドは、たしかアッサム×セイロン×ケニヤのブレンドで、ラプサンスーチョンはソフトに淹れられ、ダージリンは、樹木系の香りのさっぱりとした風味のものでした。
もう4年ほど経ちますが、私の第1回目の英国アフタヌーンティーめぐりの旅で、初めてアフタヌーンティー体験をしたのがSAVOYでした。
こちらのアフタヌーンティーで出されるサンドウィッチは絶品で、今まで出会った中で最高の美味しさでした。
スイーツも甘さ控えめで品がよくどれもとても美味しいです。
(アフタヌーンティーセット) (ロビーのクリスマスツリー)
今年SAVOYも英国ティーカウンシルからロンドンで紅茶の美味しい優秀店「Award of Excellence 2006」に選ばれました。
ロンドンの高級ホテルでアフタヌーンティーと言うと敷居の高いイメージに思われがちですが、サービスして下さる方は、皆さんフレンドリーで、シアターティーを楽しんでいたときも、他にお客さんが少なかったせいもあったからか、「写真撮りましょうか?」と声をかけて頂いたり、日本語でのサービスにも意欲的で「お替わりいかがですか?」は日本語で何と言うのかと質問されたり、ダージリンをお願いしているのに、またうっかりラプサンスーチョンを持ってきたり、楽しい時間を過ごせたのが記憶に残っています。
お値段も、日本と比べるとかなり贅沢なのですが、歴史を感じる本場のアフタヌーンティーの雰囲気、歩く時の床のきしむ音、いつもよりも少しドレスアップしてピアノの生演奏を聴きながら素敵に楽しむお茶の時間などなど。この雰囲気は、日本では体験できるものではありません。
食べきれなければtake away(お持ち帰り)もお願いできます。特にこのチーズのスコーンなどは、軽いお昼代わりにもなり、ホテルの味を旅のお供にするのもちょっと贅沢でいいものです。
(お持ち帰り)
自分のスタート地点、初心に戻る意味でもまた再び訪れてみたいと思っています。