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お茶「夏の大茶会」二日目です。

最近、日本の茶道の世界から離れていたので久しぶりに和に触れようと参加してきました。

遠州流茶道とは、茶道の「わび・さび」の精神に美しさ、明るさ、豊かさを加え、誰もが楽しめる美を表現したものだそうです。

出された和菓子は、松花堂の緑陰です。緑の木陰で休むという涼しげなイメージで選ばれたそうです。
ふわっとカステラのような軽やかなお菓子でした。

その後、今回の講座では自分のためにお抹茶を点てるのではなく、お隣に座った方のために心をこめて美味しいお茶を点ててみましょうということで、それぞれ順番にお抹茶を点ててお隣の方にお出しし、お隣の方が点てて下さったお抹茶を頂きました。

私は、裏千家の茶道しか習ったことがないので、流派が違うとやはりお道具の扱い方一つを取っても少しずつ違うものなのだなとお勉強になりました。

同じ3階のフロアにある、「遠州流モダン&クラシック」の中の呈茶席も体験してきました。
新しい現代の自由な茶道を感じました。青貝があしらわれたお棗も美しく、穴のあいたお茶杓で岩をイメージし、岩清水の絵が立て掛けられ素敵でした。


そのお茶室の手前に、「T-room project」という、これまた変わった不思議なお茶室の空間が存在し、何だか未来の異次元空間に迷い込んでしまったかのような錯覚を起こしました。

お茶室に入る前に、口と手を清めるためのつくばいの表現にとてもアートを感じ、一つとして同じ形のない流れるしずくを見つめながら、どのしずくも最終的に向かう方向は同じで一つになり、心も一つ、無の世界を感じました。


お茶っていいな、日本で楽しむ季節感あふれるお茶文化は素晴らしいなとしみじみ感じる一日でした。