我が家は住宅地にありますが、ちょっと歩けば田んぼや畑が広がっています。
最近天気がいいと夕方にハルと散歩するのですが、いつも気になっている木がありました。
キレイな赤い実がたくさんついている木です。
先日出かけた時に、見知らぬおばちゃん達が実を取っているので、勇気を振り絞って!?
「これは何の木ですか?」
と聞いてみました。
「桑の木だよ~。実食べられるんだよ」って教えてくれました。
やっぱり食べられるんだ
おばちゃん達も実を取っている人を見かけたので、自分達も取りに来たんだとか。
おばちゃん「昔はね~、子供のころ、桑の実とって良く食べてたのよ。今はすっかりなくなっちゃったけど、懐かしくてね・・・」
ほほほ~、それは知らんかった。桑の実って聞いたことあるけど、見たこともなければ、食べた事もない。
早速、その夕方、お散歩がてら、タッパを持って、桑の木にいって収穫することにした。
ほほほ~取れるね~美味しそうだね~。そのまま食べちゃうか!
「お、甘酸っぱくておいしいね」
ハルにももちろん食べさせてあげました。甘酸っぱいのはあんまり好きじゃないみたいで、少しかじっては、私にくれる。。。でも取って食べるっていう行為は好きみたいで、「食べる?」と聞くと、「食べる」という。
収穫している間、お散歩してるおっちゃん2人に声かけられて、
おっちゃん「桑の実、おいしいやろう~。昔はこうやってみんなおやつに食べてたんだよ。子供のころ、シャツが赤く染まって、よく親に怒られたわ~」って。
へ~そうなんや。
おっちゃん曰く、桑の木の葉っぱは、蚕のえさになったそうな。ここ、尾張一宮は繊維の町。昔はそれはそれは繊維産業がとっても盛んで、私が住む町も繊維工場街だった。今もノコギリ屋根の工場がチラホラ残るところ。
ここに桑の木があるのも、納得!
おっちゃん「昔は木曽川の堤防沿いに、たくさん桑の実なっとんたんだぞ。今はもうなくなってしまったけどね」って。
なんだか寂しくなっちゃった
偶然にも、今読んでいる本、
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に、6月のおやつのエピソードとして、著者の大森先生が、「学校に遅刻して叱られ、立たされた。桑の実の赤い汁が口の周りについていた」と記されています。
昔は自然のなかにおやつがあったんだな~っと実感しました。
こうやって、昔の良き時代のこと、段々というか急速になくなってしまっているのが、本当にさみしい。もっと昔のよき時代のことを伝え残してほしいし、それを続けてまもっていかなければいけないのに・・・
少なくとも、あの桑の木は来年も再来年も残っている事だろう。そして、また来年ハルと一緒に桑の実を取って、食べて、お散歩して・・・こういうこと体験できるって幸せだな~っと思います。
来年も豊作になりますように♪