我が家は住宅地にありますが、ちょっと歩けば田んぼや畑が広がっています。


最近天気がいいと夕方にハルと散歩するのですが、いつも気になっている木がありました。

キレイな赤い実がたくさんついている木です。

kikoのきまぐれキッチン★★★


先日出かけた時に、見知らぬおばちゃん達が実を取っているので、勇気を振り絞って!?

「これは何の木ですか?」

と聞いてみました。


「桑の木だよ~。実食べられるんだよ」って教えてくれました。

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やっぱり食べられるんだドキドキ


おばちゃん達も実を取っている人を見かけたので、自分達も取りに来たんだとか。



おばちゃん「昔はね~、子供のころ、桑の実とって良く食べてたのよ。今はすっかりなくなっちゃったけど、懐かしくてね・・・」



ほほほ~、それは知らんかった。桑の実って聞いたことあるけど、見たこともなければ、食べた事もない。



早速、その夕方、お散歩がてら、タッパを持って、桑の木にいって収穫することにした。

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ほほほ~取れるね~美味しそうだね~。そのまま食べちゃうか!

「お、甘酸っぱくておいしいねラブラブ

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ハルにももちろん食べさせてあげました。甘酸っぱいのはあんまり好きじゃないみたいで、少しかじっては、私にくれる。。。でも取って食べるっていう行為は好きみたいで、「食べる?」と聞くと、「食べる」という。



収穫している間、お散歩してるおっちゃん2人に声かけられて、

おっちゃん「桑の実、おいしいやろう~。昔はこうやってみんなおやつに食べてたんだよ。子供のころ、シャツが赤く染まって、よく親に怒られたわ~」って。


へ~そうなんや。


おっちゃん曰く、桑の木の葉っぱは、蚕のえさになったそうな。ここ、尾張一宮は繊維の町。昔はそれはそれは繊維産業がとっても盛んで、私が住む町も繊維工場街だった。今もノコギリ屋根の工場がチラホラ残るところ。


ここに桑の木があるのも、納得!


おっちゃん「昔は木曽川の堤防沿いに、たくさん桑の実なっとんたんだぞ。今はもうなくなってしまったけどね」って。



なんだか寂しくなっちゃったしょぼん


偶然にも、今読んでいる本、

からだの自然治癒力をひきだす「おやつ」/サンマーク出版

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に、6月のおやつのエピソードとして、著者の大森先生が、「学校に遅刻して叱られ、立たされた。桑の実の赤い汁が口の周りについていた」と記されています。

昔は自然のなかにおやつがあったんだな~っと実感しました。



こうやって、昔の良き時代のこと、段々というか急速になくなってしまっているのが、本当にさみしい。もっと昔のよき時代のことを伝え残してほしいし、それを続けてまもっていかなければいけないのに・・・


少なくとも、あの桑の木は来年も再来年も残っている事だろう。そして、また来年ハルと一緒に桑の実を取って、食べて、お散歩して・・・こういうこと体験できるって幸せだな~っと思います。



来年も豊作になりますように♪