大切なこと | はみだし講師ラテン系!

大切なこと

文部科学省が31日に公表した全国学力テストの結果において、

思考力・判断力・表現力を問う問題の正答率が低かったようです。

これまでも思考力・判断力・表現力が試される応用力が課題とされ、

その指導法が確立されていないということですが、

指導するというよりも、アクティブラーニングを活かせば、

これが出来る児童、生徒の思考を共有することで、

多少改善されると思うのです。

むしろ、小学6年算数の基礎知識平均正答率が63.7%と

前年度から15.1ポイント下がったことの方が問題だと思うのです。

「答えが12÷0.8の式で求められる問題を選べ」という問題の正答率は40.1%、

計算問題全体の正答率は62.5%で、8問中割り算が1問だけだった前年度からは

18.2ポイント下がったのですが、これはやはり応用力に影響を与えており、

それが、全体を「100」とした時の割合を求める「百分率」や量の測定など、

割り算が必要になる問題の正答率が低いことにも繋がっていると思うのです。

 

では何故割り算が出来ないのかということになりますが、

一人一人の事情もあるでしょうが、

掛け算九九の練習不足が原因の一つだと思うのです。

算数が苦手だったり、嫌いだったりする子供を見ていると、

九九が頭に入ってないと感じることが多いのです。

掛け算の基本が頭に入ってないから、

それを利用して考える割り算が出来ないことになります。

もちろん、それだけが原因ではないでしょうが、

そういうこともあると思うのです。

だから、学校では九九のような基本が身につくように

時間をかけてしっかり教えればいいのです。

もっと難しいことをやりたい子供は、

今の時代ならば、学習塾に通わなくても、

様々な方法で学ぶことが出来ます。

もちろん塾に通うことも悪いことではありませんが。

 

少し話は変わりますが、

ボクシング連盟の山根会長、日大の田中理事長や内田前監督、

東京医科大と、何だかおかしなことをする人達が多いと感じます。

昔からこういった人は一定数いたと思うのですが、

ネット社会になった現在、今まで闇の中にあったことが表に出て、

こういう人が多いなと感じるようになったのでしょう。

それはそれで良かったと思うのですが、

一方で、ネット上の事だという主張があり、

開き直って、自分の非を認めない人も出てきました。

ネットも非ネットもどちらもメディアの一つなのに。

安倍と籠池の関係も、安倍と加計の関係もそうですが、

やっぱりこれもおかしくて、問題はないという人もありますが、

何も問題が起きてないとしても、これを正常だとすると、

人間関係や社会のあり方の基本が崩れ、

いずれ大きな歪みとなって問題を起こしてしまうのではと、

そんな風に危惧しています。

 

時代と共に価値観も生き方も変わっていきますが、

基本的なことはそれほど変わってはないと思うのです。

何より大切なことは正しい知識を身につけていくことであり、

例えば、人類の過ちの歴史を学ぶことで、危機を防ぐことも出来ます。

だから、これを学ぶのではないでしょうか。

 

割り算が出来なくても、歴史を知らなくても、

幸せに生きていくことは可能でしょう。

でも、それで、自分の子供たち、そしてずっと先に生きる子供たちに

平和で自然豊かな地球を残すことが出来るでしょうか。

 

8月の日本は平和を考える時だと思うのです。

子供たちと色々なことを考えてみたいと思います。