個と集団

米国で発生した学生による銃乱射事件、
そして、日本で起きたアイドルに対する傷害事件、
この二つは共通点が多いと感じます。

相変わらず、個人の権利を尊重する米国は、
社会に馴染めない人間を生み出し、孤立させています。
そして同様に個人を尊重するようになった日本でも、
社会生活を送れない人間が増えています。

個人をないがしろにし、社会を優先させれば、
解決するという問題ではありません。
バランスの問題だと思うのです。

では、どうすればいいのか。
そんなことが分かれば犯罪はもっと少なくなるでしょう。

今、大人が出来ることは、子供たちに、
正しい行動を見せることくらいでしょうか。
それは、傷ついたり、悩んだり、失敗したり、
そして、それを乗り越え、立ち直り、笑顔になること、
そんなことなのではないでしょうか。
それさえも、出来ていないこの社会では、
こういった種の犯罪はますます増えていくことでしょう。

個性や個人というのは、集団が認めてくれて、
初めて成立するものではないでしょうか。
もちろん個が集団を形成するのですが、
人間は社会動物であるのだから、
他者、そして自分も含めた集団の大切さを
もっと感じることが必要でしょう。


薬物に手を染めてしまった人は、
人間として生きる力がなくなってしまいます。
もはや、個もなければ集団もありません。
残念です。


人間として生きていくって、
そんなに大変ではないはずなのに、と、
気楽に生きてる僕は思ってしまうのです。