被災地に思いを馳せて・・・ | はみだし講師ラテン系!

被災地に思いを馳せて・・・

東日本大震災を風化させない活動推進センターさんが、
ペタをしてくれました。


今回のライブは人の繋がりを強く感じました。
音楽は一人ででも出来るものですが、
それぞれの楽器の音が違うから、
奏でるハーモニーが美しいと感じるのでしょう。
そして、そのハーモニーは、音だけではなく、
そこにいる人の数だけ想いがあって、
その想いの数だけ、素敵なモノになるのだと、
そう思いました。
省吾さんが一人で歌うだけでは生まれなくて、
多くのミュージシャンが素晴らしい演奏をするだけでも生まれなくて、
そこに僕たちオーディエンスがいることで、
生み出される素敵なハーモニーがあると実感しました。
こんな体験が出来て、本当に幸せな一日でした。
再会の日を楽しみに待っています。
省吾さん、そして全ての関わった人に感謝です。
ありがとうございます。


などと書いておきながら、
被災地のことに触れなかった自分が、
恥ずかしいです。

今日、もう一日分のアンケートを書きました。
以下の文を加えて。

そして、一日も早い東北地方、被災地の復興と、
被災された方々の生活が普通になること、
この日集まったすべての人たちと共に、
心より願っております。


と。

僕は本当に大切なことをすぐに忘れてしまいます。

J.S.FOUNDATIONの募金箱に何回も行ったのに・・・

あれから、1年3ヶ月が経って、
復興も、何も進んでいない地域の方々のことを忘れずに、
日々を過ごしていきます。


『虹の足』

雨があがって
雲間から
乾麵みたいな真直な
陽射しがたくさん地上に刺さり
行手に榛名山が見えたころ
山路を登るバスの中で見たのだ、虹の足を。
眼下にひろがる田圃の上に
虹がそっと足を下ろしたのを!
野面にすらりと足を置いて
虹のアーチが軽やかに
すっくと空に立ったのを!
その虹の足の底に
小さな村といくつかの家が
すっぽり抱かれて染められていたのだ。
それなのに
家から飛び出して虹の足にさわろうとする人影は見えない。
― おーい、君の家が虹の中にあるぞォ
乗客たちは頬を火照らせ
野面に立った虹の足に見とれた。
多分、あれはバスの中の僕らには見えて
村の人々には見えないのだ。
そんなこともあるのだろう
他人には見えて
自分には見えない幸福の中で
格別驚きもせず
幸福に生きていることが ―。

吉野弘さんの詩です。
ご存知のように、省吾の好きな詩人です。
被災地の方々が大きな虹の足に包まれることを、
心より願って。