米国議会はまともなの? | はみだし講師ラテン系!

米国議会はまともなの?

米国議会がチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の功績を称え、
「ゴールド・メダル」を授与しましたが、
米国大統領府と米国議会の政策の違いがはっきり出てきたように思います。
近年、米中の急接近が報じられている中で、この出来事は大きいと感じます。
薮米大統領の頭の中はからっぽで、何も考えていないはずですから、
「平和と寛容の普遍的象徴」とダライ・ラマを称賛、
胡総書記・中国指導者にダライ・ラマを受け入れるよう促していたことも
理解出来ます。

近年、中国政府はダライ・ラマ側と接触を重ね、
対話再開の条件として
(1)チベット独立の主張を放棄する
(2)祖国分裂活動を停止する
(3)チベットと台湾を中国の一部と認める
以上のことを要求してきたそうですが、
ダライ・ラマ側は「台湾」部分の受け入れを拒んでいるそうです。
>胡総書記はチベット自治区トップだった89年に「ラサ暴動」を武力鎮圧。
>胡総書記は党大会の政治報告で、米国など先進国との関係について
>「戦略対話を進め、信頼を深め、協力を拡大し、食い違いを適切に処理し、
>長期的に安定した健全な発展を促す」との方針を示している。

中国共産党は
「中国内政への粗暴な干渉で、中米関係に重大な損害を与えた」
と述べ、激しく非難し、中国外相が駐北京米国大使に強く抗議し、
また、薮大統領が
「中国の指導者にダライ・ラマを迎え入れるよう促していく」
などと語ったことに対しては、劉局長は
「中国がこの問題をどう処理するかは中国国民の事情であり、
他人に教えてもらう必要はない」と反発したということですが、
チベットに対して中国が行ったことは、粗暴な内政干渉であり、
全く、この二つの大国はどっちもどっちです。
そんな中、米国議会は大統領の任期最後の年に、
しっかりと正義を主張したのか、大統領に対する嫌がらせなのか、
いずれにしても、一石を投じたことになります。
この国もいい加減な国との付き合いを考えなければならないはずですが、
そんなことは考えていないでしょうね。

どうでもいいことでした。