新しいモノ | はみだし講師ラテン系!

新しいモノ

コニカミノルタホールディングスは四日、
不振のデジタルカメラや写真フィルム事業を縮小し、
今後2年間でグループ33,000人の一割強にあたる4,000人弱を削減する、
と発表しました。

古くは“レコード”から“CD”へ、
そして“VTR”から“DVD”へ、
“フィルム”から“メモリー”へと、
記録媒体の進化に伴い、多くの企業が様変わりしています。
確かに、取扱も楽になり、手放せなくなりつつあるものもありますが、
“味わい”や“大切に扱う”という感覚が欠けてきている気がします。

“写真”に指紋がつかないように見るとか、
“レコード盤”に傷が付かないように触るとか、
そういった感覚、言い換えると
“手に神経を注ぐ”ことが無くなりつつあり、
“がさつ”になっているのではないでしょうか?

以前、鉛筆を削れない子供たちが話題になりましたが、
“ナイフ”という便利な道具が、人を傷つけてしまう危険なモノとして扱われ、
子供たちはますます使えなくなっているのです。

確かに道具は便利ですが、使い方を誤ると、
どんなものでも、とんでもないことになります。

日々進化する道具に比べて、
人間の感性が追いつけない、
ということは良く言われます。

しかし、道具の進歩を止めてはいけません。
だから、僕たち“人間”が努力するしかないのです。

道具を使えること=人間の条件ですから。