ども、昨日も予告したけど、今日は小説をうpるぜ!何にしようか迷ったけど、
続きものになりそうなコレ!!←今さら続き物とかww
クソ見にくいけど、そこは許して( ´艸`)
また、二つくらいに分けてるよ!!
何でも屋 黒ウサギ パート1
ここは何処かの異国の街。家屋や道は伝統的なレンガ造りで 民は皆穏やかで平和的、そんな街だ。
話はそこの活気のある大通りから一つも二つも離れている 寂れた小道にある、今にも潰れそうなボロ屋の前で始まる…
「本当にココで合ってるんかな…?」
少し汚れた服をまとう帽子の少年は手元のメモと『何でも解決屋 黒ウサギ』と書かれた看板を見ながら呟いた。やがて、意を決したように重たい扉を開けて中に入って行った。
カランコロンという音と共に中に入ると電灯の代わりに カラフルな蝋燭があちらこちらに取り付けられている。他にも 辺りを見回すと蜘蛛や蝙蝠の作り物やオレンジ色のかぼちゃが壁、床、天井問わずベタベタと貼り付けられている。綺麗と言えば綺麗なのだが、はっきり言って気味が悪いレベルだ。少年が 立ちすくんでいると、奥の方から落ち着いたジャズらしい曲が聞こえてきた。誘われるように進んでいくと、大きな机のある部屋に出た。
「やぁ、いらっしゃい」
「ヒッ!」
いつの間にか後ろに見知らぬ男が立っていた。びくびくしている少年をよそにいきなり現れた男は貼り付けたような笑顔を 浮かべ喋り始める。
「入ってくる辺りからずっと見てたけど、何?ハロウィン知らないの?仮装して『trick or treat』って言えばお菓子がもらえる、ガキにとっちゃ夢のようなイベントだけど。あー、そっか。この国にはそーゆー風習がないのか。別にいいけど…そんな事は置いといて、この『黒ウサギ』にお客だなんて珍しいな、どんな依頼?言っとくけど、猫探しとか、部屋掃除とかはごめんだよ。ボクはボクがワクワクするような内容の物しか聞かないんでね。じゃ、キミの名前から聞こうかな?」
少年は、はっと我に返るとしどろもどろになりながら話し始めた
「え、えっと…な、名前…はラルフ・ミレ。依頼は…その…」
「なになに~?言いにくい事かなぁ?大丈夫、うちの情報が漏れる事なんてないから」
話の腰を折られたラルフは多少ムッとしながらこう続けた
「…悪く言えば人攫い」
「人攫い⁉ふっ、あはははははははははははっ!うん、面白そうだねっ、さ、椅子に座って。もっと詳しく聞かせてよ」
「そういえば、ボクの名前をまだ教えてなかったね。ボクは ロード・アーデ。気軽にロードって呼んでくれ。別に『ロードお兄ちゃん』でも…痛っ」
いつからいたのか、ロードの後ろに歳を特定しがたい黒髪の女性が立っていた。彼女が分厚い本の角で彼の後頭部を強打したのだ。
「いつつ…やだなぁ、冗談だよ、じょ・う・だ・ん!だいたい、ボクも野郎に語尾にハートマーク付けて『お兄ちゃん』なんて言われたい趣味は無いし!あ、ラルフくん、この子はボクの助手 みたいな感じのユキ・エリアだよ。じゃ、ユキちゃん自己紹介!」
「…気安く『ちゃん』呼びするな、汚らわしい。反吐が出るわ」
「ふふっ、全く可愛いんだからユキちゃんったら。それじゃあ、ゴフッ、キミの依頼とやらを聞かせてもらおうか。自分の素性も忘れずにね」
ユキの本の角攻撃を見事に側頭部にめり込ませながら笑顔で聞いてくるロードに若干引きつつも神妙な顔つきで話し始めた。
「俺はこの国の姫君の召使をやっている者です。姫は来週隣の国の王子と御結婚されるのですが、王子は乱暴と言う噂が有名で、姫も結婚を望んでいないのです。だから、人攫いという形でこの話を無かった事にしたいのです。」
「へぇ、それはまたベタな…失礼、感動的な話だね。…で?」
「…は?」
ロードはスッと目を細めながら先ほどとは打って変わって 真剣な面持ちでラルフに聞いた。
「ボク達は頼まれた依頼は完ペキに遂行するよ?でも、その結果、姫はどうなる?姫は召使と逃げて、それからどうするの?キミが言っている事はとても独りよがりだ。」
「なっ…‼ロ、ロードに何が分かるんですかっ⁉」
「じゃあ、キミには彼女の気持ちが分かるのかい?」
「そ、それは…」
口ごもるラルフを見てロードは「ね?」とまた元の笑みを浮かべた。
「また、キミのお姫サマから許可をもらったらおいでよ。ま、 最もそんな状況だとは思えないけどねっ、ははっ」
時刻は日の入りを少し過ぎたくらい。両手にお菓子を大量に 抱えて城に戻る召使はイライラしながら考え事をしていた。
――くそっ、あそこの評判は前々から聞いていたから行ったのに、何だアレ。ただの変態じゃないか。全く、何も分かっちゃいない。もういい。俺一人で何とかしてやるっ…――
帰り際に『これ、持ってってよ!ユキちゃんお菓子食べないから大量に余ってるんだ!ボクもこの年で糖尿病はごめんだからね、同僚と食べると良いよ。ほい、トリックオアトリート!』と笑う男を頭から振り払い、召使は舌打ちして足を速めた。
客が出て行った後の静けさが増した部屋の中。ひと組の男女が話している…。
「…いいのか?あれで。」
「いつもの通りじゃないか。良いの良いのっ」
椅子の肘置きに頬杖を突きながら、片手で器用にチョコレートを口に放り込む男は意味ありげにニタリと微笑む。
「さぁ、パーティの始まりだ…」
続く
ここまで、読めた方、おめでとうございます!貴方にはこの駄文と細かい文字を全て読めた精神力があります。ここから拍手!!(ヒュー!!パチパチ!
では、次回もお楽しみに!