刹那、一瞬、一時。
休み明けはやっぱり何もかもが面倒で、部活サボって帰ろうかなー…なんて思ってた。
でもなんとなく部活には行って、あとは帰る。
部活が終わった後、その二十分後くらいに電車が来るけどはっちは敢えてそれに乗らない。
終わったら必ず、一階にある学習室に行く。
特に勉強する訳じゃないし、理由もないんだけど…
放課後の、人の少ない静かな学校のあの空間が好き。
やっぱり暗くなってくると人は少なくて、それでも学習室の前は色んな人が通る。
入り口の小さなガラスから、廊下側が見える。
携帯使ってたから誰が通った、とかは分からなかったけど…
その時確かに誰かが廊下を通ってた。
誰かなー、なんて考えてたら後ろの扉が開いて、振り向いたら、
「…っこん…にちは?」
「おー、こんにちは。」
せっ・…せんせエェェエエェェェ!!!!?
かなり平静装ってたけどかなり内心で焦ってましたorz
先生は何か用事があったみたいで作業してて、はっちはまた携帯弄って。
本当は声掛けたかったけど邪魔になるかな、って思って我慢して…ただ、音源のスイッチだけはしっかり切ってた。
少しして作業が終わったみたいで、「あー…」とか思ってたら。
「暗くしてて大丈夫?目ぇ悪くならない?」
「あー……、大丈夫、デス。それに暗いの好きなんで!」
「そっか、じゃあ頑張ってな」
こっ…声掛けてくれたっ…
入る時後ろから入ったのに帰る時前からっ…!!!
はっちかなり挙動不審
ごめんなさいせんせい。
はっちは学習してませんでした…
部活サボらなくてよかったなぁって思った!
久々にあって久々にきゅーんとしました
話せる時間が一瞬でも、
その一瞬すら大事で。
願い、祈り
例えばわたしが
あなたを好きだと言ったとして
もしそれが
届かなかったとして
今この時間が過ぎてもわたしたちが今まで通りにいれますようにだとか
こんなわたしを嫌わないでほしいだとか
限りなく本音の心からの願いは
自分勝手な祈り