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紅茶専門店Cha Tea 荒川区西日暮里3-9-21
フランス皇帝ナポレオンが「ヨーロッパで最も美しい館」、ハプスブルクのマリアテレジアが「これぞ宮殿の中の宮殿だ」と褒め称えた、ヨーロッパ屈指のバロック宮殿、ヴュルツブルク司教の住むレジテンツを訪問してきました。
外観の壮大さは写真に収まりきらないほど。
バロック建築に欠かせない大階段。改段下までは馬車で乗り付けられる設計になっています。実はこの階段、天井を支える柱が一本もないんです。
天井までの高さは23m、天井の大きさは19.0m x 32.6m。 支えとなる柱が一本もないこの天井は、建築当時、強度に関して「設計ミス」「絶対に崩れる」などと不安視されましたが、建築家のバルタザール・ノイマンは絶対的な自信を持っていたとか。
実際に、建築から190年程経った後の第二次世界大戦時、イギリス軍による爆撃で レジデンツは破壊されますが、階段室は崩れずに残り、強度が証明されました。
建物の完成後フレスコ画を任されたのが、ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ。はるばるヴェネツィアから招聘されます。
天井は5mの高低差で湾曲しており、総面積は677㎡。フレスコ1枚画として有名なシスティーナ礼拝堂の 「最後の審判(ミケランジェロ作)」が164.4㎡ですので、4倍の大きさ。
ミケランジェロは1人で、約5年間かけて「最後の審判」を描き上げましたが、ティエポロは15人ほどでチームを組み、この大プロジェクトを1年3ヶ月で仕上げたそうで、そのスピードも賞賛されました。庭園の間、皇帝の間の天井もティエポロの作品です。
タペストリーの間や緑の間など・・・壁の装飾、シャンデリアの豪華さなど、どこに目を向けてもギラギラ、ゴテゴテなバロック宮殿。
シャンデリアはヴェネチア製が多く、ソーダガラスらしい光の惚け加減と、レトロな雰囲気がまた部屋によく合っていました。しかしこの繊細なソーダガラスのシャンデリア、よくヴェネチアからここまで運べたな~。
そして、第二次世界大戦で1度破壊され、再建した鏡の間。
天井から天使の体などが立体的に飛び出しているドイツ特有のロココ様式。他の国のロココ様式は、もう少し平坦な装飾が多いのですが、ドイツのロココはかなり派手目。シャンデリア、そして鏡共にこちらもヴェネチア製。少しゆがんだ、灰色がかった鏡はオリジナルを模して作り直されたそうです。
宮殿内にあるホーフ教会。バチカンのサン・ピエトロ寺院に通じるバロック感ですが、狭い分こちらの方がより威圧感がある気が・・・。祭壇の上のフレスコ画もティエポロが描いています。大理石のねじり柱は大迫力!!!
40程の部屋と、バロック絵画の鑑賞も満喫した後は庭園散策。レジデンツ部分の敷地の約3倍の大きさを誇る美しい庭園は、いつくかの区画に分けられ、異なる種類の庭園が形成されているため、比較的こぢんまりと見えます。
レジテンツは、1981年、庭園と宮殿前広場を含む形で「ヴュルツブルク司教館、その庭園群と広場」として世界遺産に登録されています。
ミュンヘンのレジテンツも素晴らしい建物ですが、こちらも世界遺産にふさわしい、バロック建築。THE宮殿を見てみたい方にはお勧めの建物です。ちなみに「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」のロケ地にもなっていますので、まずは映画でご堪能下さい~。
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