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紅茶専門店Cha Tea 荒川区西日暮里3-9-21

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プリマスに来たら足を運びたいのが、小説家ジェーン・オースティン「分別と多感」が原作で、1995 年に公開され日本でも話題になった「いつか晴れた日に」のロケ地でもある、ソルトラム・ハウス。

 

こちらはお教室を建ててくれたコッツワールドの社長、小尾さんが最も尊敬する建築家ロバート・アダムが、初代ボーリンドン男爵ジョン・パーカーの指示で改装を行った館として人気を博しています。

 

プリマスの街中からバス、そしてバス停から1キロ少し・・・広大な館にたどり着きますよ~。

 

 

邸宅のオープンは11時~とのことだったので、その前に朝食変わりのスコーンタイム、そしてお庭散策です。スコーンはデヴォン式で。チーズスコンにはオニオンマーマレードをつけて。バター、追いチーズも必須です♪

お外でのんびりティータイム。風が気持ちいい!

 

 

広大な庭園の中には、オレンジを育てるために建てられたオランジェリーや、教会だった場所を改装したティールームも。お花も咲き乱れ・・・気持ちの良いお散歩♪ 途中でランゲージファームのアイスを頂きつつ~。ちなみにお味はクロテッドクリーム味。

 

 

さてさて、邸宅内ですが、アダム好み炸裂。文句なしの素晴らしいインテリアです。

 

壁に掛けられた絵画の中には、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツの初代会長を務めたジョシュア・レイノルズの作品も複数。初代男爵はレイノルズの父の教え子だったそうで、息子のレイノルズとも親しい関係だったそうです。

 

 

アダム建築の醍醐味は、天井の漆喰のデザインと、絨毯のデザインの連動。

 

オリジナルの絨毯はもちろん大変貴重な物なので、しまわれてしまったり、訪問者が触れないようになっていること多いのですが、ソルトナムでは、2017年にアダムがデザインした当時の会社に依頼をし、オリジナルのカーペットの上に敷く、保護用のカーペットを製作したそうです。

 

 

大きなシャンデリアのある広間のカーペットの大きさは、13.5 メートル x 5.9 メートル。

 

再現されたカーペットは2枚。オリジナルの上に3分の2、重ねて使うことで、訪問者は、再現カーペットの上を通って、当時のように部屋の中央を行き来しながら室内を鑑賞出来るようになりました。

 

ちなみに保護用に製作されたカーペットは、約2 年で洗浄、修理されるとのこと。その間は、 2枚目の再現カーペットが敷かれるそうですよー。

 

 

そもそも1770年頃にオリジナルの絨毯を製造した会社がまだ残って経営を続けている・・・ということもビックリですよね。

 

 

ライブラリーも素晴らしい。

ちなみに、この時代の本のコレクションは、植物誌や歴史書や、政治、海外に関する内容のものが主体で、いわゆる小説がコレクションされることはとても珍しかったそうなのですが。

 

ソルトラムの書庫には、独自の小説コレクションがあったようで・・・住まれていたご一家が、友人たちに小説の貸し出しをしていた可能性もあるそうです。なかには、ジェーン・オースティンの小説も含まれていたそうで・・・ご一家とオースティンは書簡のやりとりなど、繋がりもあったとのこと。

 

2代目の男爵(初代伯爵)はオースティンの小説「プライドと偏見」のダーシー卿のモデルになったとも言われているそうですよ~。

 

 

邸宅内で私の印象に残ったのは、シノワズリーの壁紙の部屋。

アダムスタイルのなかで、ここまでシノワズリーを取り入れたインテリアは珍しいように思います。こちらはお茶をする部屋。テーブルの上にはティーボウルがセットされていましたよ。

 

 

漆のタンスも素晴らしい。足の部分の金属の装飾は英国で独自に作られた物です。鏡には、エナメルペイントで中国人の生活が描かれていました。ロココ様式の回り縁と、中国人の姿・・・一見アンバランスな組み合わせなのですが、家具や、壁紙と合わさると・・・なんとも不思議、とても素敵でした。

 

 

寝室もシノワズリー。もう好みすぎて、この部屋に住みたい、こんな壁紙今も販売していないかしら・・・なんて興奮していたら・・・、あれれ、さらなる発見が~。

 

 

なんと、壁紙のデザインが、製茶の工程を描いた物でした。茶の葉を窯で炒る作業。ザルに茶の葉をのせて、発酵を促し・・・。発酵を止めるために、再度窯で殺青をし・・・出来上がったお茶を箱に詰めたり、急須で淹れたりするシーンまで。

 

当時の人びとがお茶に大いなる関心、憧れを持っていたことが伺える素晴らしい壁紙。私も欲しい~!!!

 

 

プリマスからアクセスしやすいこともあり、お庭はティールームは地元の人で賑わっていたソルトラム・ハウスですが、邸宅内はほぼ貸し切りに近い感じで・・・ゆっくり鑑賞出来ました。プリマスを訪れたらぜひ足を運んで欲しい名所です。

 

購入したガイドブックを読み込んで・・・私も又再訪したいです。


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