朝早くから・・・

ガタゴトガタゴト バナナが通る。

 

バナナ、、、食べるバナナではなく、我が家での、地元のトラムの愛称。

 

毎朝、五時半、、、一番トラムが到着し、走って通る。

 

ああ、今日も元気だな、と安心する。

なんたって、突然、間引かれたり運休したりするから・・・。

 

なぜ、バナナなのか?

この国では、地下鉄のことを”トゥンネルバナン”というような(正式な

発音ではありませんが、カタカナにするとこんな感じ?)呼び方をする。

走る電車系は、この「~バナン」。

※ちなみに、バスは、ブス(英語とスペルは似てるけど音が違う)。

それで、地元のトラムは、リ〇〇〇・バナン と呼ばれている。

(うまく発音できないので〇で誤魔化し~)

それで、うちでは、このトラムをリンゴバナナと呼ぶようになった。

もともとはウクライナ人の友達が、バナンというのを面倒くさがって(?)

~地元民のような発音をしようとすると迷うわけで~

彼女が「あの、バナーナ🍌」と言ったのがきっかけ。

それで、うちも、似てる似てる!と、🍎バナナと呼ぶようになった。

 

*ご存じのように、日本語では、🍌をバナナというけれど、英語などは

「バナーナ」という言い方をする。

 

毎朝元気にバナナが通る。

今日も元気にバナナが通る・・・ありがたいことです。

 

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昼下がり、学校から帰って・・・ 

ジャンプジャンプ 子供が跳ねる 

 

うちの裏庭側のお隣さん、、Pさんの庭に昨年の春からトランポリン登場。

円くネットで囲まれていて、小学生低学年くらいなら四、五人十分遊べる。

去年の夏、この家に(夏休みの40日だけ)やって来ていたアメリカ人家族は

大きな(小中学生)男の子二人・・・毎朝の運動のように跳んでた・・・

わずか5~10分くらいだけど(苦笑)。

 

冬の間は、フレームを外し、姿を消していたトランポリン、しばらく前から

再登場。

休日だけでなく、平日も学校から帰ってきた後の子供とみられる男の子たちが

(トランポリンで遊べるような年齢のP氏の息子は2人なので、その他は、近所の

友達かな)飛び跳ねる姿が見える。

昨日は、P氏もネットの中で飛んでいた=スマホ片手に、時々休みながら?=

 

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春はあけぼの・・・

 

ブラックバードの巣があると思われる常緑樹からバタバタと飛び出してきた

マグパイ・・・

少し離れた(まだ芽が出ていない)木の枝に止まって・・・

15分くらい・・・待機していたかな・・・羽繕いをしながら、じっと。

 

春は、攻防の季節なのか?

相手探しや巣作りや、その卵や巣作りの材料を横取りするのか?大きな鳥が

自分より小さ目の鳥を襲ったり、逆襲されたりしている場面を時々見かける。

 

土を掘って・・・虫を食べているのか?

地面も掘り返された跡がぼこぼこ・・・

初めは、モグラがこんなに?と思ったけれど、モグラのようなもっこり下穴ではなく、

ちょこっと掘り返されたのが、あちこち・・・これは、鳥。

みんな忙しい・・・。

 

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春は曙・あけぼの・・・

とはいうけれど、春の夕暮れは長い。

特に、北国の、緯度の高いここの遅い午後、なかなか日が暮れない。

夕暮れと言えるのかな? 

日が傾きかけてから暗くなるまで長い・・・。

 

中東では、日没頃をマグレブといってたっけ・・・?

空が茜色の、アザーンが流れるしっとりとした時間・・・。

 

いやいや、ここは夕方は鐘の音は聞こえず、朝に比べて鳥の声も少なく、

それでも、車や人の声より鳥の声・・・

 

そして、元気にバナナが走っていく・・・。

就寝時間を過ぎても、バナナの音が聞こえるとほっとする。

深夜まで 今日もバナナは 元気に通る。

 

春は曙、ようよう白くなりゆく山際~ 

春はあけぼの、チチチ 鳥の声する森の中~

ありがとう、あの暗かった冬も終わりました。

 

~ 了 ~

 

読んでくださってありがとうございます。

春・・・

面白いのは、寒いのに、暦の五月を前にして、先日、会った

「もう夏になってもいいはずなのに」と言いながら、

夏休みのボート(ヨット?大型の船?)の準備をする大家さん。

地元の人はホントい、春の訪れとともに夏を楽しみにしているんだなと

思いました。