良寛の有名な句に、

『散る桜 残る桜も 散る桜』というのがある。

 

この句とは、その趣はちがうけれど、これを思い出した時に

ふと、今食べているお米(日本から持ち帰った日本米)のことを

想った。

 

「コシヒカリ 冷ご飯でも コシヒカリ」 

 

当地でも、日本米系統のお米を買うことはできる。

多くは、欧州産だ。

何種類か食べたが、我が家でよく買うのは、スペイン産のアキタコマ

チ系のお米~ 結構おいしくて(今のところ、この街で普通に買える

米の中では一番美味しいと思っている)ので、時間が在る時に車で

10キロ袋を買いに行く。

 

でも、やはり日本から持ち帰ったコシヒカリ(新潟の親戚からいた

だいたのを5kg、1袋。ありがとう~)は、格別だ。

 

美味しい。

 

夫の昼食用に、朝ごはんに炊いたご飯をおにぎりにして持たせるのだが、

夫も、冷えていても、モチモチしている食感で美味しいのは、さすが

(日本での日本米)だという。

 

私は、炊飯器の内釜にくっついて残った米粒も、普段からコメは無駄にせず、

一粒一粒食べられるだけ、拾って食べる。

それでも、このコシヒカリは、形をとどめていないものまで指でつまんで

食べる~積極的に食べたい~ほど、美味しいと思う。

指が勝手に、米を求めていく・・・。

 

桜を見て、命の重さや儚さを想うのと同じではないが、

ああ、美味しいな、食べ馴染んだ日本のお米だ・・・

ああ、もうすぐ、なくなってしまうな、、、なんて思いながら、

 

「コシヒカリ 冷ご飯でも コシヒカリ」

 

冷たくなっても、そのおいしさは変わらない、、、。

冷ご飯でも美味しい、その味は(異国産のコメとは違う!)特別だ。

 

「にほんまい やっぱり美味しい 日本米」

 

~ 了 ~ 

 

読んでくださってありがとうございました。

 

日本のお米には、あきたこまち や、どまんなか など、

いろいろな品種があり、それぞれお好みもあることでしょう。

私の場合、地元新潟で、昔から食べ馴染んでいる米、その一つである

コシヒカリ・・・やっぱり美味しいなと感じます。

日本(神奈川県)にいた時は、山形産も秋田産も北海道産も食べました。

どれを食べても、え_ってことはありませんでしたが、

外国だと、場合によっては(5キロ買っては見たけれど)、冷めたら

もう、お茶漬けでもちょっとなあ~というお米があります・・日本米系と

うたってあっても、、、です。

タイ米のように、その使い道(調理法、料理の種類)がもともと日本米と

違うものは、そもそも別です。

が、日本系とかスシ米と書いてあっても、がっかりすることも多いのです。

 

持ち帰ったコシヒカリ、3合くらいでなくなるかな、と思うと悲しいけれど、

でも、美味しいごはん、おにぎりをしばらく食べられただけ幸せです。