イタリアの、クリスマス時期のスィーツ、パネトーネ。

 

今年(2023)のクリスマスはパネトーネ尽くしだった私。

イタリア人カップルのお宅での”ツリーを飾る会”で、とても美味しいパネ

トーネを食べて、これ!今年は絶対これにしようと、即、クリスマス用に

買いに行った。

大きな大きなそのパネトーネもすっかりしっかり食べ終えた私は、

ついでに、誕生日ケーキも!と12月29日、イタリア食材のお店に

パネトーネを買いに行ったのだけど、すでに休業だった。

 

昨日(12/30)、共通の友人宅で会ったイタリア人の友人カップルAMに

その話をしたら、

「ああ、クリスマス後は店を閉めて少しイタリアに帰るっていってたな~」

とのこと。

え?そうなの???検索結果によると営業してることになってたのにな。

ウェブサイトの情報は当てにならない一例になってしまった・・・。

 

でも、AMたちが、市内にある別の店、食材とレストランを兼ねている店

でも同じタイプのパネトーネを売ってるから、行ってみたら?とのこと。

そして、今日、31日、再び街へ!

ところが、こちらも休業。こちらもネット情報は当てにならなかった。

そう、ウェブサイトが更新されていないため、、、、。

店の扉やシャッターにも、クリスマスから年末年始の営業時間を示す張り

紙さえ見当たらない。お店側もそれほど商売熱心ではない???(苦笑)

そういう紙が貼られている店もけっこうあるのだけど、ここは…イタリア

二軒はちがったのね~。

 

しかたない・・・

誕生日は当日あいている店やカフェに行って、その日売っているケーキを

食べるしかないな、少なくとも食べられるんだから大丈夫。

そう気を取り直し、他の買い物(必須の牛乳やリンゴ、そしたら、大根が

あったので幸い!これも買い)をして~パネトーネを買わなかったのに

大根一本のせいでかなり重くなった!~帰宅。

 

~去年2022と今年23 は、元旦は休みだけど31日まで開いているベーカ

リーTに大晦日に行って、ホールケーキを買った。

ここは好きなベーカリーで、セムラとか美味しいケーキもあるのだけど、

前回買ったチョコレートケーキの甘かったことといったら!!!

食べきれないくらい甘かったので、三年連続は辞めようと思っていた。

それで、今度はパネトーネ!、味も抜群だし~と考えたのだった・・・。

 

ちょうど、29日にイタリア店が閉まっていた帰りに通った、街の中心の

とても人気のあるベーカリー(?ケーキ屋?)兼カフェVは、大晦日も元

旦も営業していることを店内に入り、確認~判っているので、そこなら

元旦も、絶対に大丈夫。

甘すぎないケーキにありつけるかどうかは?行ってみないと分からないけど、

私の次の誕生日ケーキはここだな、そう思いながら帰ってきた。

 

帰宅して、SNSに写真付きのメッセージが来ていたことに気づいた。

はたして?誰?と思ったら、イタリア人カップルのAMさん。

何度か(電話着信もあったのに気づかなかった)連絡をくれたようだ。

在宅ですか?と。

ここに置いておきますよ~これは、あなたへのものですよ~と

メッセージ付き写真が、角度を変えたもの二枚。

 

え?何その小荷物?と思って、外に出てみた。

写真によると物置に通じる階段の石段に何か置かれている。

ありました! 

ずっしり重い、、、パネトーネ。

 

箱の大きさこそ、クリスマスの時のパネトーネより一回り小さいけれど、

ずっしりした感じは同じ・・・。

 

え?わざわざ持ってきてくれたの???

彼らは、今日、引っ越しのための荷造りをしているはず・・・。

(正月明けに、市内で住まいを移る)

 

当方、夫は休日出勤、私はパネトーネを求めて街に出ていて二時間半余り

留守だったのだが、その間に彼らは来たらしかった。

 

パネトーネの箱を持ち上げた時、涙が出てきた。

 

パネトーネが食べたいというより、彼らが忙しい中、わざわざ私の願望

(パネトーネを買いに行くことを予想したのだろう)のために来てくれた。

今年に限ってそんな願望を持った私のことを気にかけてくれたことがとても

嬉しかった。

胸が熱くなった。『It is for you from us. 』 (=あなたに。僕たちから)

そう書かれていた。

Aさん、Mさん、ありがとう!本当にありがとう。

 

彼らが、今日私が行ったお店が休業している(いた)と知っていたのか?は

分からないけれど、もし私が何かケーキ類を買って帰宅していたら、逆に

私は自分でショックを受けてしまったと思う・・・甘いものダブル!だけでなく、

「え?せっかく持ってきてくれたのに、ダブってしまった」・・・と。

 

私が買えなかったこと、別の物を買わずに誕生日当日にカフェ(ベーカリー)に

行こうと決めたこと、、、うまく回ってまとまったと思うと有難い。

捨てる神あれば拾う神あり・・・

イタリア食材店に捨てられても(苦笑)、イタリア人の友人の温かさに救われた。

 

実は今日、牛乳を買いに入ったショッピングセンターで、ケーキ屋兼カフェの

ショーウィンドウにセムラを見かけた。

パネトーネがダメならセムラを買って帰って、これを誕生日ケーキにしようと

思いつつ、まずはスーパーで牛乳、リンゴなどを買って、帰りにセムラを~と

思っていた。が、大根で重くなり、地下鉄の運行本数が減っている今日(日曜)、

予定の電車の時間に遅れないように買い物を切り上げたところまではよかったの

だが、セムラを買い忘れたことに地下鉄ホームで気づいた。

ああ、どうしよう~、セムラを買いに戻ろうか?と思ったけれど、書店で20

24年のカレンダーを買ったために両手がふさがってしまったので、辞めたの

だった。

そう、セムラを買いに戻らず、辞めて正解だった。

セムラを買い忘れたことが、幸いだった。

物事には意味がある・・・セムラを忘れたこと、、、それでよかったのだ。

パネトーネが家で待っていた!

 

ヒヤシンス、アマリリス、パネットーネ。

 

あと数時間で、この国も年が明ける。

そしたら、私の誕生日。

日本時間では、すでに・・・年を取った(苦笑)。

 

真夜中にパネットーネを食べる?かもしれないけれど、食べきれるはずもな

い(苦笑)。

だから、日本でいうなら、正月三が日、ゆっくりいただくことにする。

 

そして、今夜から明日は、ギリシャワインで私の還暦を祝う予定だ。

今年(2023)は、親しくしていたギリシャ人の友人Dさんが帰国した。

彼女を通して他のギリシア人の友人もできたし、ギリシアという国の歴史も

~単に、神話の国、神殿の国ではなく~少し学んだ。

クリスマスプレゼントという意味ではないけれど、本年のお礼みたいな感じで

ちょっとしたギフトを交換したりすることがあるのだが、今年、その親しくな

ったギリシア人SN夫妻からいただいた(贈られた)サントリーニの白ワイン。

クリスマスには開けずに、新年に飲むことにしたもの。

 

感謝の気持ちで2023年を閉じる・・・。

 

Aさん、Mさんカップル・・・ 

You made my day! and You made me cry!

私の今日を素敵な(特別な)日にしてくれた!

そして、私を泣かせてくれた~喜びで!!!

 

SNさん夫妻、友情とお心遣いに感謝します!

ありがとう。

 

パネトーネを見つけて、彼らにありがとう=の連絡をしてから、

私は、部屋の掃除・・・をした。

なんだかんだいっても、年末の大掃除・・・。

日本人ってそういう習慣がついているんだなあ~。

 

夫が帰宅し、夕食には早いけれど、昼食抜きだったため小腹が空いたので

”年越しそば”を食べた。

 

なんだかんだと、年末年始はやはり日本がいいなあ~と思う、これは

毎年、いつまでたっても変わらない・・・。

 

昨シーズンのアマリリスが、すでに三つの大輪の花を咲かせている。

今年買ったヒヤシンスは白い花が開いた。

合わせて紅白! 

門松はないけれど、植物の茎は緑だ。

お正月のお花、、、これでいいかな~。

年を取るにつれ、私は、ますます”いい加減"になっていくような?気がする、

まあ、それもいいかなと思うようになりました(苦笑)。

 

~ 了 ~ 

 

読んでくださってありがとうございます。

日本はすでに年が明け、初詣に出かける人、初日の出を見に行く人、

それぞれすでに”お正月”を過ごしておられることと思います。

健康に、また一年、無事に過ごせますように~。

皆さまのご多幸をお祈りして、今年2023年(北欧時間)の

最後の記事とさせていただきます。