それは木曜日の朝だった。

起きた時、部屋の中がいつもよりなんとなく肌寒い・・・

え?と思ったら、ヒーターが効いていない。

セントラルヒーティングの、どの部分を触っても冷たい。

いつの間に切れたのか???

 

よりによって、この日は、最高気温でもマイナス8度という予報。

困ったぞ、、、~と、夫が、7時を待って、大家さんに連絡。

 

九時少し前、大家さんから私の携帯電話に連絡が来た。

「寒いか?」という第一声・・・

(笑っちゃうよ。そりゃ寒いけど、そう聞かれたら、そうでもない

よって答えちゃうよ…苦笑)

大家さんは、ここから車で20~30分北の方に住んでいる。

一応、これから見に来るという、、、。

大家さんのお母さんが住んでいる小さなフラットも今朝、電気の調子が

悪かったらしい。

 

結局、大家さんがあれこれ家の周りをチェックした結果、原因がわかり、

無事、復旧。

10時半頃だったか連絡が入り、直したので、これから一時間くらいす

れば温まるだろうと。

~よかった、よかった。ありがとう~

 

と思っていたら、窓の外に人影が・・・。

 

大家さん、この寒い(零下6~8度)中、雪も凍り付いている庭で何やら

働いている。

そうだ!と思い立ち、大家さんに、庭のリンゴの木の電飾のことを尋ねる。

 

私たちが入居したばかりの頃、暗くなると着いていたネオン・・・。

こんなに明るくしてどうするの?と思っていたが、冬を経験するに従い、

(前にも書いたと思うが)こういった電飾は、自分たちが楽しむためだけで

はなく道行く人の気持ちも明るくする、大事なもの・・だと実感するように

なった。

が、昨年の冬は、リンゴやサクランボの木の電飾がつかず終い。

グリーンハウスに電気を引こうとしたまま、秋が終り冬が来て、電気の作

業は中断。たぶん、そのせいだったのだろう。

それで、昨シーズン(クリスマス前から1月末くらい)は、うちが買った

小さいクリスマスツリーに飾りをつけて(電池&タイマー)、グリーン

ハウス内のテーブルにおいて、ちょっとだけ明るくした。

 

それで、この冬は世めてリンゴの木の電飾(コードはあるがコンセントが

見当たらない)をどうやったらいいのか?思案していたところだった。

 

窓を開けて、大家さんにリンゴの木の電飾、つけたいけれど、どうしたら

いい?と尋ねると、大家さんは、ちょうど手に持っていたコンセントを

見せてくれて、これをこっち(我が家の壁)につなぐから、大丈夫だよ、

とのこと。

それなら、任せるわ~と頼んだ。

 

昼に用事があったので、外出して帰宅してみたら・・・(帰宅した時は

すでに日没後の時間)・・・一昨年前よりもさらにパワーアップしたよ

うな、電球の数が増えたような、明るさのリンゴの木・・・。

 

そして、サクランボの木やモックオレンジの木も、根本から照らされて

いる。

そしてそして、グリーンハウス内も!大きな電球型の明かりがつるされ

ていた。まだ電気は通じていないはずなのだけど、何か灯っている・・・。

大家さんが、丸い電球型のクリスマスのツリーの飾りなのかな?・

それを天井のパイプ(鉄枠)に這わせて、灯している。

 

リンゴの木も、グリーンハウスも、そして、サクランボの木や他の木を

根元から照らす明かりも全て、オン・オフはタイマーで明かりが点くように

大家さんが整備して行ってくれた。

灯る時間は、日没の少し前から23時半頃まで。 

 

二階の家族がバルコニーにつけた電飾は24時間だけど(苦笑)。

 

ヒーターが壊れた朝・・・無事、直っただけでなく、

夕方には、電飾が増えた・・・。

 

冬本番・・・灯りが恋しい、ルシアの頃・・・。

 

~ 了 ~ 

 

読んでくださってありがとうございます。

借家暮らしですが、そこでの日常を綴った日記のようなものですが、

私以外にも、こんな暮らしに興味のある方に読んでいただけているなら、

幸いです・・・。