雷が鳴った。

グウラ、グアラ、ガラガラと激しく雷が鳴った。

雨が窓を打つ音が聞こえた。

 

ああ、まだ夜明け前。

 

風が強いのか、気の枝葉の唸る音も。

 

ああ、この私の思考は、何処へ浮かんでいくのか。

 

目を閉じたまま、明日のことを思いめぐらす・・・

朝起きて、朝ごはんは何にするのか、お弁当の用意は要らないから

朝のうちにしておくことはなかったか?

 

雷の音を聴いた。

明日も雨の予報のはず。

ずっと降るのだろうか。

 

庭のリンゴ。

朝、リンゴの木から、まだ緑色のままの小さなリンゴの実が落ちている。

一晩の雷雨で、けっこう落ちた。

色づき始めたリンゴも、そうでない緑のままのも、、、。

 

今年は、サクランボも、プラムも豊作のようだ。

誰かが、ブルーベリーも多い年だと言っていたとか・・・。

 

雷に耐え、雨に耐え、暑さや寒さに耐えて、きつねやウサギ、鹿たちは

何処に身を潜めているんだろう・・・。

 

日本なら、一雨ごとに涼しくなるといったところだろうか。

8日は立秋、すでに吹く風は秋の気配。

夏は終わりだ。

 

  ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 夏の間、いったい私は何をしただろう・・・。

 

散歩の途中でイトシャジンを見つけ、「ああ、よかった見つかった」と思う。

こんな小さな弱弱しいほどのさりげない花が、草むらに花を咲かせていると

それ一本ですら、ただの草原が美しいものになる。

草むらだって、陽を浴びて風にそよげば美しい。

麦の穂や稲の穂が、揺れて波打つさまに目を見張ることがあるように・・・。

 

今年も庭にイトシャジンは見つからなかったけれど、他の紫色の花が

幾種類か咲いているのが確認できた。

 

庭のテーブルで読書でも、なんて思ったりしたが、日差しが眩しすぎて

出る気になれなかった。木陰のできている時間なら、よいのだけれど。

 

そんな贅沢を言っている間にも夏は黙って通り過ぎて行った。

まだ少しだけ、その香りを残しつつ…すでに後ろ姿を見せている。

 

隣の子供たちはまだ休暇先から帰ってこない。

でも、今週で夏休みは終わりだから、そろそろまた足音が聞こえるように

なるだろう。

 

風にあおられ揺れて撓る、しなやかに、それでも強く耐える木々。

植物って、そこにいるだけにみえるけれど、その適応力はすごいんだな。

 

グラノラと、バナナ、そしてヨーグルトにルバーブジャムを入れたものが

私の昼ごはん。自家製ルバーブジャム。よくできたと思う。

酸味もあり甘みもある…それほど多量の砂糖をいれたわけじゃないけれど。

一昨年、作った時は、不注意からか、使い切る前に(自分で作った一瓶)、

カビが生えてしまって、残りはサヨナラした。

今年のは、小さいビンなのだから、使い切りたい。

ヨーグルトに混ぜる他に、肉料理に添えて食べたり。。。

 

明日は晴れるかな・・・。

 

~ 続 ~ 

 

イトシャジン = 糸沙参 = blåklocka