NHKテレビのニュースで、たまたま見た。

学力テストの、英語の話す力、正解率が12%ほどで、

この話す力が課題だと・・・。

それは、よく解る。

テストしたからには、結果がでて、それについてあれこれ言われるってこと。

数字に表れると、特にね。

 

だた、こうやって「話す力」を学力テストで、試さなくてはならないのか?が

私には疑問。

 

子育てしたことがある人、英語や外国語教育に(幼児含む)携わったことがある

ならわかると思うが、話す力は聴く力に伴うものだ。

日本人はそもそもシャイで、大人であっても、分かっていても話さないという人が

多い。これは、日本語だって同じ…英語だって同じ・・・躊躇うのだ。

しかも、テストなどで、間違ったらどうしよう?と思えば思うほど、正解から遠ざ

かるかもしれないし話せないかもしれないし、迷った挙句、黙り込むかもしれない。

 

実生活、英語で話すことは、間違うことを恐れてはいけないのだ。

これは、私だけが感じていることではない。

みな、よく言っている。

間違ってもいいから、話してごらんって・・・それが英会話スクールの基本だし、

個人レッスンでも先生は同じことを言うだろう。

英語に限らない。

スペイン語でもドイツ語でも…外国人が日本語を話す時でも、どこの言葉であっても、

 

聞く力がついて、100%でなくても相手の言っていることがなんとなく理解でき

るようになって、それで、自分が言いたいこと、伝えたいこと、応えたいことを

少しずつ(初めは、なんとなくでいいから)話してみようかな~と思えるように

なって、、、で、話す。

 

もちろん、性格もあるから、、、この話始めには個人差があるだろう。

日本人は多くの場合、間違いを恐れるために(英語を)話せないと言われてきた。

新聞を読めて、それを理解でき、文章も書ける。

それなのに話せないのはなぜか?と・・・。

積極的な人、もともと間違いを気にしないようなタイプや、おおらかな人、

立場上の覚悟を決めた人、間違っているかもと思いながらそれも学びだと捉える

人など、、、挑戦することに臆さない人から、読解力テストで満点であっても

相手を前にすると言葉が出てこない・・というタイプの人までさまざまだ。

 

話す力が課題だというのは解るが、実際、現場では個人の性格も大いに影響する

から、私は、むしろテストなんてしない方がいいと思う。

 

テストで成績が悪かった、となれば、ますます自信を失うかもしれない。

テストで話せて、あ、よかった!と思えばラッキーだが、日本人の気質からいくと

全般的には疑問が残る。

話すことが課題だ、と思うなら、話す機会を増やすようなカリキュラムを組むと

いう方向に留め、テストはしない・・・聞く力がどの程度か?に留め、話すのは

学力テストに含めない方が妥当ではないかと私は思う。

 

話すというのは、日本語であっても、聞くことが基本で、その後、話すことに

繋がっていく。

同じように、国語ではなく、日本語の話す力を試してみたら???

おそらく点数は、よくないのではないかと思う。

スラングのような、”正しくはないけれど、社会で使われている、通用する”ことばも

多い現代、(英語でも日本語でも)、話す力はどこでどうやって計るのか?

国語の質問に答える、というのと、正しい言葉で話すというのは違うのだから。

 

特に、問いかけに応える、ということは、答えは一つではないはずで、

”正解率”の求め方だって違ってくるだろう。

「今日のお天気はどうですか?」と聞かれた時の答えは?

たとえは、太陽が輝いているカードがあり、これに沿って答えるのであれば、

「今日は晴れです」というのが一番妥当かもしれないが、単に「晴れだよ」とか、

「熱くなりそうです」でもいいのでは? 

実際に何かを問われて答えるとき、その答えは一つではない。言葉に発すること

ばかりでもない。肩をすくめたり、笑ってごまかしたり、びっくりした顔を

したり。。。

⇧だって、カードが太陽のマークでも「今日の天気」は変わりえるわけだから

現実なら、「わかりません・・I  don't know」だって、正解にすべきだ。

会話なら、正解を求めるよりも、話したい、コミュニケーションを取りたい、

そういう意欲、気持ちを育むことの方が大事なのでは?

 

この学力テストの話す力というのが、どのようなテスト形式で行われたのか

私にはわからないが、~例えば、英検の質疑応答のような形式だとしたら~

学校の学力テストに(国際的に、実生活の英会話の話す力が求められているから

だとは思うが)取り入れることで、彼らが、失敗を恐れてストレスを感じたり、

自信を失うことが心配だ。

英検などのテストを自ら受けようと覚悟を決めて臨むなら別だが、そうでないなら、

何んとなく、日本語を覚えて話せるようになる…その子供が言葉を覚える段階を

見ても分かるように・・・話しても大丈夫だ、間違っても(お母さんは分かって

くれる、先生は聞いてくれる)話してもいいんだ、と思える環境で、会話する

楽しさを学ぶ時間を増やす方が、(テストをさせるより)将来、英語を使おうと

思う時がきたら、彼らにとっても効果があるのではないかと私は思う。

 

 

~ 了 ~

 

思ったまま、書いたので(学力テストの実態など詳細は分からないまま)

的外れな内容かもしれませんが、気になったので感じたことを書き留めました。

読んでくださった方、ありがとうございました。