たとえば、、、サランラップとか、クレラップ。。。
これらは、プラスチック・ラップと呼べる類でしょう・・・。
ラップって、そもそも、包むってことで、風呂敷であろうが、
和紙の包装紙であろうが、何かを包む、、、のは、ラップするっていう。
で、普段、台所に常備されていて、お皿に残ったサラダを皿ごと冷蔵庫に
入れる時とか、パン生地を作っている時につつむためのものとか、ラップを
使う、、、このラップは、プラスチック・ラップ・・・。
日本人が外国に行って暮らしている時、しばしば耳にする不満の一つが、
外国のラップ(プラスチック)は、くっつきが悪く、日本のラップが恋しいと
いうこと。
私も、そう思って、サランラップとか、クレラップとか、ミニサイズも
買い込んで持ってきた。勿体ないと思うから、普段、何でもないときは、
ここのスーパーで買えるラップを使うけれど、漏れたら困る(カップやボウルの
淵をきっちり包む)ものとか、耐熱が心配なものは、日本のラップを使う。
ところが・・・最近、思うんだよね。
日本のラップは、くっつきが良すぎて、、、片手でくるっと、パッと切れる!
なんていうコマーシャル通り、うまく切れるのは好いのだけど、切れた後、
器やくるみたい(包みたい)ものにうまく被さる前に、ラップ同士が吸い寄せ
られ、くっついてしまうことがしばしば・・・(え!また~!!って思う)。
そうすると、(特に忙しい時は)日本製のラップは、一度着いたら離れにくいので
そのラップ同士をはがすのに一苦労・・・。
結局、(おそらく私だけじゃないと思うけど)せっかくピッ、パッと切ったのに
糊付けされたようにくっついたラップを丸めて捨てて、もう一度、ラップを引っ
張り出す・・・そして、パッと切りつつ、くっつかないように祈る!!!
~知人が、ラップを器の端に付けて、それで伸ばして出して、切ればいいのに、と
助言してくれましたが、そういう作業だけじゃないですよね、器のカバー以外の
使い方、、、あれこれ、あるわけです。それに、その器に液体が入っている場合、
事によっては、ラップで押さえるのは恐い・ひっくり返ったら万事休す~
この、ラップ同士をはがすことの面倒くささ、というか、時間とラップの
勿体なさが相まって、そして、イライラする気持ちも加算され、最近では、
日本のラップよりも、こちらで買っているラップの方が使いやすいと
思うようになってきた。
くっつく力(器にぴったりつく、とか、モノを包む)については、それほど
問題はないから・・・。
こちらが、気をつけてくるめば、そこそこちゃんと(日本の静電気150%の
ような吸いつき力とは違うけど)くっつくし、包める。
それに、空気の通気性も日本のより好いようだし、窒息するほどの密閉型が
望みでない限り、さほど問題ない。
ただ、、、、一点、確かに日本製は優れてるなって思うのは、箱が丈夫なこと。
こちらのは、プラスチックラップだけでなく、アルミホイルなどの箱も、少し
弱い。日本のTVコマーシャルのように、真ん中を持って、くるっ、パッと切る
場合、その手で持つ部分(箱の真ん中くらい?)が、へにゃへにゃして来たり、
破れたり、、、。但し、これはこの国で売っている製品によっても、違いが
あるようで、私は使っていないけど、別の、NJという名前の付いたラップは、
箱がしっかりしているそうだ。切れ味の良い歯も。。。
だから、他のブランドのラップをこの箱に入れ替えてつかっているなんていう
人もいる。~それって、NJのは、箱は便利でもラップはイマイチってことかな?
確かに、私も一時期、空になったサランラップに、こちらのを入れて使おうと
思ったことがあったけれど、ラップの長さが微妙に違って諦めた。
だから、箱が弱くて破れたりした時は、セロテープで補強している。
そう、この国の人は、何でも”至れり尽くせり”をもとめているわけではなく、
自分にとって使いやすいように、”自分で工夫すればいい”という精神だから。
ないものは作る。改良する。使い分けたり、工夫すれば使える。
サランラップやクレラップが悪いわけではないのだけど、最近、この、
静電気でくっつく・・・吸着力?のすごさ。容器や包まれる対象との
吸着力だけじゃなく、ラップ同士の相性も抜群だ・・・まるで磁石だね。
これをはがす手間、、、に、毎回、とてもストレスを感じ、
だったら、ストレス感じなくていい、、、(多少、ぴったり度が弱くても)
こちらの弱っちい箱のラップの方が、気が楽だなって思う今日この頃。
ミニラップも、、、あれば、便利だけど、ないなら、、、
大は小を兼ねる、そして、自分で小さく切ればいい。
そう思って、私は、こちらのラップを半分にしたりして使うことに手間を
感じなくなった。これくらいの時間と心の余裕、、、欲しい。
~だったら、くっついたクレラップもはがせばいい???
いやいや、そんなに簡単に剝がれない。剥がれないから、、、日本のラップは
イイよね(箱も強いし)って、だから、みんな日本人は日本のラップを好むの
だから。
ようは、なんでも使う人の好みの問題・・・だろうけどね。
他の国では、これほど感じたことはなかったけれど、この国に来て、私は
日本のラップより、現地のラップで満足!!!って、自分でも不思議。
この国から引っ越して出て行くとき、、、、今、普段使っているラップを
数箱・・・持っていこうかなあ~行き先が日本でも、、~なんて考え中である。
~ 了 ~
なければ、作る。
工夫する。
そこそこ・・・で満足するすべを覚える。
そう、「我唯足るを知る」です。
日本での便利なものがなくても、それはそれ・・・
郷に入っては郷に従え、、、そう思えば耐えられることも多いです。
読んでくださってありがとうございました~。
さてさて、引っ越し荷物にサランラップミニとかを入れてきた私がいうのも
なんですが、、、『大は小を兼ねる、そして、自分で小さく切ればいい』の
ついでに、近年、外国から帰国するたびに思うこと・・・それは、
日本は、至れり尽くせりっていえば、聞こえはいいけど、海外生活と
比べると、日本社会は過保護だなと感じることも多いということ。
駅や街やコンビニの出入り口の音、煩いくらいの”ご注意ください”に驚く。
自己責任っていう言葉が一時期、流行ったけれど、日本人は、自己責任が
嫌いのようで、何でも誰かにやってもらう、責任取ってもらう、注意を促して
もらうのが当たり前ってそんな社会に向かっているようで、オバサンは、
悲しいです。
もっと、大人になろうよ。
子育て応援もいいけれど、その子供を育てる大人が、ちゃんと自分で生活に
責任を意識できる”大人社会”になろうよ。
この国の、高福祉社会は、過保護社会とは違う、、、そう思うのであります。
~できるだけ、病院や医者に行かない、、、この国の人はそう思ってます。
日本人と、社会や自分の生活に対する責任の持ち方が、全然違う。
”子育て応援”、”少子化対策”もいいけれど、議員さんたち、この国を観に来て
何か日本に取り入れたいんだろうけれど、表面だけマネしてもダメです。
マッチを、大人が使うのと、子供が使うのと・・・ちがうでしょ?
=自己責任を持つということは、自分勝手と違いますよ。ここは、自己責任や
自立を促す社会だけれど、他者へのサポート心、助け合うことが備わっていま
す= 人々の意識改革、社会全体のモノの(自分の人生・生活の責任、そして
他人への思いやり)捉え方を変えるようにお願いします。