外国に住んでいて思うのは、、、

日本食店(和食のレストラン)って、案外、高いということと、

日本食材店(日本人が仕入れたり、店番している店)っていうのが少ないと

いうこと。

 

ただ、本格的ではないけれどラーメン店とか、見た目だけならそれらしく

作ってあるスシ屋とか、そういう店は多い。

また、世界のどこでも中華食材(アジア食材)店があり、そこでは多少の

日本食材(出前一丁のようなラーメンや日本人が使うタイプの味噌、

マヨネーズなど)が扱われているので、とても有り難い。

 

とはいえ、昔むかし、、、30年以上前だけど、豪州シドニーには、その高め

だけれど日本食材店があり、店先には掲示板があって、そこに「家具の売ります

・買います」とかお知らせ(日本語で紙に書いて張り出す)を出すことができる

情報交換場も設けられていたし、江戸前の寿司を握ってくれる本格的すし屋を

はじめとし、「腹時計」という名前だったと思うけれど、漫画本がずら~っと

置かれている漫画喫茶のような(バックパッカーの若者たちも気軽に立ち寄る

ことができる)店まで、多数・・・あった。

シドニーには、それだけ当時から日本人客、在留邦人が多かったということだと

思う。

 

しかしながら、世界各国、そういう場所ばかりではなく、上に書いたように、

日本食材はアジア食材店頼みだったり、日本食とは言いながら、見た目はスシ

だけれど、食べてみたらお粥が固まったような寿司のごはんだったり・・・

高血圧に絶対になる!と思えるような汁のラーメンや、これ、茶わん蒸しの

器だよね?っていう入れ物に味噌汁が入っていたり、なかなか、それなりに

美味しく手軽な和食を食べられる店というのは、少ない・・・のが、あれから

30年経った今でも、それが現状(世界の多くの場所)だと思う。

 

現在の私だって、日本人経営の食材店(いくつかあるらしい)というよりは、

アジア系の食材店(中国系だったり、タイ系だったり)に行って、ラーメンや

調味料や冷凍もの、豆腐やお馴染みの嗜好品(キットカットの抹茶味とか)を

買うことの方が多く(納豆がある時は嬉しい!)、どうしても妥協したくない

(夫の弁当のため、冷めても美味しく食べられる)お米だけは好きなものが

売っている店(今は日本人経営のお店)に足を運ぶ。

そんな、、、「アジア食材店、ありがとう~」の私が、ここに来て、初めて・・・

日本産や日本で見たことのない冷凍餃子や缶詰、ラーメンなどの乾麺、中華料理の

スパイス、ソースなどは買ったことはあったけれど、でも、、、これまで試した

ことのない、あるものを初めて、買った。

 

そもそもは・・・小豆。 

日本から持ってきた小豆がなくなり、こちらで買おうと思ったわけだが、

小豆を炊いて餡子を作る時間と気力と手間を考えると、小豆を買うのが躊躇われ、

(しかも、巷のうわさでは、日本産の小豆と質が異なるなんて言う話も・・・)

でも、なんとなく(パックのお餅が残っていた)お汁粉が食べたい…その一心で、、、

台湾産らしい、缶コーヒーのような形状の缶の『紅豆蓮子』。 

缶詰の、(ググってみたら)蓮の実入り汁粉~。 

思ったよりも薄味で汁気も薄く(日本の汁粉やぜんざいよりも色が薄いし、濃く

ない)、思ったよりも美味しかった・・・。夫も同じ感想を持った。

これなら、またこれを買えばいいじゃん~って。

 

缶を開けて、小鍋に中身を入れて、少量の塩を加え、温めた・・・

そして、お餅を焼いたのを一緒にして、汁粉気分で有難く!!!食べた。

 

甘さや味に不満はないけれど、もう少しとろみが濃かったら気分が出るのにな~と

想い、お土産にいただいた羊羹があるから、今度は羊羹を少し切って、加えてみよ

うと・・そしたら、少し濃くなるかな???そんなことを考えた。

 

もう、お餅はないけれど、白玉粉で白玉団子を作ろう・・・

まあ、それくらいなら餡子を作る手間よりは楽だ。

 

これまで、試したことのなかったもの・・・野菜でもなんでもそうだけれど、

この国に来て、初めて食べてみたもの、買ってみたもの、そういうのはいくつかある。

でも、こういう嗜好品は、普段、不足がない限り、新たなものをあえて試そうとは

思わなかった。。。

チョコレートでも、コーヒーでも、普段、使っているもの、これまで食べてきた

もので問題がなければ、あえて何か変な、違うものは買う必要を感じないから。

 

※例えば:

キャベツは、早々に、日本では見たことなかったとぐろを巻いたような三角の

キャベツに手を出した。普通のキャベツが大きく固く・・・三角キャベツの方が

手ごろな大きさだったのと、葉っぱの見た目がまさにキャベツなので(こちらの

方が店では主流で売っている)食べてみたところ、こっちに切り替えた。

ヨーグルト類も、あれこれ試した結果、今は、プレーンのギリシャヨーグルト

(500ml・バケツ型)に落ち着いている。

この国に住み始めたばかりの頃は、大きいパック(500ml~1リットル)が

多く、食べきれないと思って・・・小さいものを試していたら、実はそれは、

(普段、そのままで食べる用のヨーグルトではなく)料理に使うようのもの

だったとか‥そんなことがあった。料理用といはいえ、そのまま普通に、日本で

売っているヨーグルト(濃いというか、重め)として食べられた。

 

そう、汁粉の代わりに、「紅豆蓮子」缶は、買ってみてよかった~と思った。

 

そして、もう一つ、最近・・・こんなのあったの?と思いつつ、試してみて

気に入ったお菓子がある・・・(日本にもあるのかな?)

”Chick Pea Tortilla Chips” ,ひよこ豆の、トルティーヤチップス。

 

ひよこ豆だけでなく、黒豆、グリーンピースなども含まれているトウモロコシ・

チップス。グルテンフリーだ。

少し前、知人から、日本の「とんがりコーン」そっくりの味と形状と言われて

試して(買って)食べたチップスがあったのだけど、こちらも、トルティーヤ

チップスの類。

 

ポテトチップスの他、トルティーヤチップスもいろんな味があって、この国の

人たちには人気があるようだ。

「とんがりコーン」そっくりのトルティーヤチップスも美味しいし、気に入った

けれど、たまたま・・・目にした、別のモノ・・・私にとっては「紅豆蓮子」に

続く、新たな味の発見・・・

 

このひよこ豆チップス、案外、美味しかった・・・。

豆が入っているというだけで、少しだけ(ポテトチップスよりも)後ろめたさが

ない・・・ポテトチップスは油分が多く不健康なものを食べているという気分に

なる~でも、ついつい・・・食べてしまう~。

 

ポテトチップスも、これからも買うのだけれど、たまにトルティーヤチップスを

買う・食べることで、自分の中の罪悪感を減らす=(苦笑)。

たまに、新しいものを試してみるのも、、、そう、悪くないんだよね~

そういうお話でした。

 

~ 了 ~ 

 

ここに来て、また雪が降りました・・・。

3月3日頃、顔をだしていたスノードロップは、3月7日の午後から降り出して

積もった雪の下になってしまいましたが、20日~21日頃、晴れて雪が溶け、

そしたら、ちゃんとつぼみのまま、残ってて、つぼみが開きました。

自然の、生命の営みというか、環境への適応力というか、春が来るんだっていう

植物なりの確信なのだと思うけれど、すごいものだなって思いました。

それが、今日、、、また雪をかぶっています・・・埋もれてはいないけれど、

周りが真っ白になって・・・寒そうです。

でも、来週、火曜日頃には晴れの予報なので、そしたらまた開いてくれると

思います。

 

読んでくださって、ありがとうございました~。