昔~と言えるくらい年月が経った・・・私が初めて夢中になって観た、
韓国ドラマ(時代劇)『宮廷女官チャングムの誓い』、
時は経ち、韓国ドラマだけではなく、中国のドラマまで、私の日常には
欠かせなくなった今日この頃~2023年。
いくつか見た中国ドラマの中で、チャングムと同じように、
「あああ、子供の賢さとか純粋さは、時として、不幸の種になる~
仇になるんだなあ~」と気の毒に思ったドラマがある。
『才媛の春~明蘭』。
因みに、この明蘭の子役は、とても可愛い子だった!成長してから明蘭
(の女優)になるわけなので、それ相当の顔立ちの良さが必要だよ・・・ね。
愛くるしく、しかも、賢そう~。
チャングムの子役は、カワイイというか、器量よしというより、
愛嬌のある可愛さだった。まあ、男の子の服装もしたしね、演技は、
抜群によかったよ!
さて、本筋。
そりゃ、フィクションだってわかってるけど、、、脚本次第なんだって
分ってるけど、でも・・・世間では、そういった思ってもいなかった子供の
子供らしい良いところが、時として裏目に出る~こと、現実にもあると思う。
このドラマ二つの場合、「口は禍の元・・・」ってところだろうか・・・。
裏目に出ても・その時は、あだとなっても・・・、廻りまわって、運が
いろいろ繋がって、縁は異なもの~で、心がけがよければ、「正義は勝つ!」と
時代劇・ドラマでは、そうなっているけれど、、、やっぱり可哀そうだなって。
子供心に、とても辛い=親を苦しめてしまった自分を責めるとか、そんな風に
なったのは自分の行いのせいだ、とか、悔いても悔いても元に戻らない=
心の傷とは言わないけれど、大きな後悔と反省が残る・・・辛さ。
しかも、この明蘭やチャングムは、大好きだったお母さんを亡くしてしまうん
だから。
チャングムは、山村でひっそり暮らしていた。両親に、家族の(素性)ことを
黙っていなさいって、目だたないよういするため、勉強する小屋にもいかせて
もらえず(でも、こっそり字を覚えたり・・・)とにかく余計なことはしゃべ
らないようにと、こんこんと説かれていたのに、相撲を取るお父さん(身分が
低いこと)にヤジを飛ばされ、堪らなくなったチャングムは、「お父さんは、
ホントは身分があるんだ」って口走ってしまう…泣きながら、お父さんは、
武官だったと言ってしまう・・・。
それを聴いた周囲は、あれ?もしかしてお尋ね者の人相書き、あの人か?って
気づいて・・・父ちゃんは捕まり、お母さんとチャングムは逃げることになる。
一家崩壊~結局、お父さんとは二度と会えなかった・いつ、どこでどうなったか、
(処刑されたのか?どこか島に流されたのか?さえ)行方が分からないままと
なる(ドラマの後半で記録を探すが、お父さんは消息不明のまま)~。
いつもお母さんから、余計なことを言わないように、口には気をつけるようにって
常々言われていたにもかかわらず、お父さんのことを悪く言われて、つい、、、。
チャングムも、明るく、元気で、素直で、天真爛漫、働き者で知恵も周る子。
そして、明蘭も・・・明るく、元気で、純粋、天真爛漫、知恵が回る子。
明蘭は、子供を身ごもっている母親のためにも、冷遇されている自分たちの状況を
少しでも良くしようと(炭をもらわないと部屋を暖かくすらできないのに、
家の差配をしている人たちから意地悪されて、炭も食材も少なく、炭もカスばかり
が与えられていた)考えた末、その悪い炭を売って・少しでもいいから良い炭を
買ってつかったらどうか?=良い炭ならちゃんと燃える=と自分のお母さんの
侍女に助言。ところが、それを実行した侍女は、意地悪な差配役の罠にかかり、
「この女がいろいろ盗んで外で売った」と罪を着せられる。
家の主人に咎められ、結果、追い出される=殺されずにすんで幸い(明蘭の
お母さんも賢い人で、彼女の機転がこの危機を救う)。
明蘭が、知恵を働かせた結果、信頼できる侍女はいなくなり、その結果、
明蘭のお母さんは、なんと難産・出血多量で死んでしまう。。。
明蘭も、機転が利き、素直で(侍女が追い出されたことは残念で悲しいけれど、
嵌められたという事情は、まだ幼すぎてよく解っていなかった。あとで分かる)
別の侍女=ずる賢い差配役の息がかかった侍女=が来たら、今度は炭も食べ物も
ふんだんに届くようになり、素直な明蘭は、「直訴してよかったでしょ~」と
お母さんに言う・・・前の侍女が去って、それは残念だと思っていても、まさか
自分や母親にこれ以上の不幸が降りかかるとは想像していない・・・。
お母さんは不思議に思いながら、低姿勢を貫いている・・・。
※明蘭は、自分がお父さんに「炭や食べ物が足りないと直訴したのが効いた」と
思っていた。その直訴を裏で聞いていた輩が、自分たちの立場を守るため、明蘭の
お母さん付きの侍女を追いやるため=明蘭のお母さんが邪魔だった=罠を仕掛け
たのに・・・明蘭は、当時、その用意周到な罠に気づいていなかったんだよね。
お父さんに直訴しなければ~(お母さんは、常に、目立たないようにしなさい、
黙っていなさいって言ったのに)侍女は追い出されず、お母さんも無事、
出産できたかもしれないのに・・・。
~という、素直さ、利発さが裏目に出た・・・(~とは気づかない明蘭)。
でも、お母さんが息を引き取る時、「目立ってはダメ。従順でいなさい」と
いう言葉を守ると約束・・・。
余計なことを言ったり利発さが目立ったりして、邪魔だと思われたら、
「家」の中では生きていけないと~誰も助けてくれない~とやっと明蘭は
気づいた・・・。
最近は、この「明蘭」を(英語字幕なので、込み入った台詞はポーズを繰り返し
ながら読み・見ていて)再度、見ていたわけなのだけど、ふと…チャングムを
思い出し、あああ、素直な子供は、他の人に、家族を馬鹿にされるのは、辛くて
いい返したくなるよね。それに、いくら賢いとはいえ、賢く、知恵も周るけど、
周囲へ何が波及するかまでは、経験が浅すぎて読めないよね〜、可哀そうに・・
・と思って、これ(今日の記事)を書こうと思った。。。
チャングムは、女性で、王様付きの医女にまでなった成功物語・ということに
なっている~史実を基にしたフィクション~(李氏朝鮮・16世紀初頭が舞台)。
お母さんを昔(お父さんと出会う前)陥れた人たちに仕返しをし~お母さんの
果たせなかった夢を実現さえようと頑張るというストーリー。
※このドラマで、悪役側の女官(チャングムのお母さんの同期)を演じた女優、
キョン・ミリさん、現代ドラマ『ピョン・ヒョクの恋』を見て以来、大ファンに
なってます♡
※このドラマの、チャングムの女官見習い時の先輩(上の悪役側の親族)を演じた
女優、イ・セヨンさん〜当時は子役〜も『コリアン・オデッセイ(花遊記)』や
『医師ヨハン』をみて、彼女の演技力ってすごいと大好きになりました。
〜ゾンビ役と巫女役さすが!。
チャングム見ていた当時は、単なる悪役を演じた女優たちだったけど。。。
明蘭は、才媛の~とついているように、やはり賢さを使って、”家の中”の複雑な
闘いを生き抜き(お母さんの遺言は、とにかく生き抜きなさいということ。
そして母のため復讐も密かに果たす!これが、明蘭の賢さが発揮される恐いところ)、
家(実家も含め)を守り、夫を支えていくストーリー(北宋時代、11世紀後半)。
*「明蘭」には、歴史上の人物も出てくるけど、明蘭は実在の人物ではない。
*同じく北宋を舞台とした『開封府~北宋を包む青い天』を見ると、共通項も
あって~直訴の太鼓を叩くことや科挙の様子など~ 両方見ると面白い。
開封府(ドラマの中)で、生まれてから皇帝になり政を行うようになった
4代仁宗が、『明蘭』の中では、年老いた状態で登場し、崩御する~そして、
5代皇帝が即位する(明蘭のドラマ中)あたり、年代が重なってもいる。
話がずれた。
とにかく、女性が自立したり、自分なりの生き方を望むのがとても困難だった
時代・・・賢い幼い女の子は(チャングムも明蘭も、)何とか生き残ったけれど、
ああ、子供を残して逝くお母さんは、本当に心配だっただろうな、、、。
二人とも(母親)、目立たないように、口を謹んで、、、って、娘に言ってた。
今の時代、いくら自立する女性!が増えてきたとはいえ、世の中をそれなりに
~自分の望むように、且つ、できるだけ平穏に?~生きていくには、ある程度の
知恵と、それをうまく使う・・低姿勢じゃなきゃダメとは言わないけれど・・、
更なる思慮深さがある方がいいよね。
純粋な子供・・・伸び伸びさせてやりたいけれど、子供が外で発した一言に
青ざめた!ぎょぎょ?っとした、そういう経験のある親御さんは、現代も
多いのでは?と・・・思うのでありました。
~ 了 ~
※子役の印象次第で、そのドラマを見続けるかどうか、決まっちゃうって
のもあるから、人選は大変だよね。
私は、日本のドラマでは、朝のNHK連ドラ『カーネーション』の主人公
”糸子”の子役を演じた女優、二宮星”あかりちゃん”!☆☆☆! 大好き!
彼女が、ドラマ中で、別の役で再登場した時は、拍手喝さい‼嬉しかった。
このドラマ、糸子が幼かったころの、男の子とケンカをして、大事なお金を
失くしてしまって叱られる場面。
泣いたよ!父ちゃんに殴られる場面では、ホントに彼女の悔しさが伝わって、、、
泣けた泣けた!!!
(お金を失くして辛い上に、女だから!って理由で男相手にケンカするな!
って・・・)今でも思い出すと泣けてくる・・・。
そう、とにかく、もう、堪らなくカワイイ!!!
美形とか、そういう問題ではなく、ホントに子供らしく、元気で、素直
(親に反抗もする、ケンカもするけれど、それが子供ってものだよね)で、
もう、あの子役万歳!です。
また、「明蘭」の、泣けるところを綴りたいと思っています。
一人でテレビ画面を見ながら自分だけで泣くのは、もったいないので(苦笑)。
~勝手にそう思ってます。
~ 読んでくださった方、ありがとうございました~。