ウクライナ情勢に関連して、欧州へ飛ぶ航空便が減っている。

そして、日本発のこの国行の郵便荷物なども(日本にて)受付が

停止されている…と聞いた。

これらは、まあ予想できるというか、そうなんだ~と(ロシア上空を

避けるとか、他の国と足並みをそろえるとか・・・)納得できたのだ

けど、なぜ故に?と思う事態が、うちの近所で&この住んでいる

所で起きている。

 

昨日、スーパーマーケットに行って通常の買い物をしていた時に、

あれ?と。

スウェーデン人の大好きな固い(乾燥した・薄い・固いパン。長期間

保存できる)パンの棚が、すかすか・・・。残ってはいるけれど、なぜ

こんなに少ないの?と思うほど、品薄。

そして、ツナ缶など、缶詰もかなり品薄になっていた。

トマト缶などは、十分残っていたけど・・・。

でも、普通の(数日で賞味期限が来るような、普通の)パンは、潤沢に

いつも通りに売られていて、十分すぎるくらい、残っている。

生鮮食料品も、何かが特に減っているわけでもない。

 

なのに、なぜ?この固いパンと、魚類缶詰が???

 

ウクライナからポーランドなど隣国・周辺国へ避難している人々が

いる一方で、この国の中に、もしかしたらこの国にも戦争の影響が出て、

巻き込まれるかもしれない…(避難しよう)という考えで、こういったものを

買い占め(普段より多く買い込み)始めている人がいると聞いた。

 

なんだかなあ・・・・。

 

自分たちの非常時のための(日本でいうなら地震などの災害に備えて)

備蓄の意味で買い込んでいるのか?

はたまたウクライナから避難している人たちに送るための支援物資と

して、こういったものを買いこんでいるのか?

ウクライナで自衛のため、たとえばキエフの一般市民がバリケードを作り、

銃を持って守っているのをテレビで見ているが、ここからウクライナ側の

兵士(一般人含む)のための支援物資を送るため、いろいろ物資を集め

ているのだけど、その兵士の食糧にと送るのか???

 

でも、ここで知り合ったウクライナ人の友人の食生活を思い出す限り、

スウェーデン人好みのこの固いパンは、普段の彼らの食生活には

あまり入らないものだ、、、、となれば、やはりスウェーデン人が自分たちの

備蓄用として(いざという時のために)買い込んでいるのか???

 

買占めに便乗するようで、ちょっと気にはなったけれど、ガラガラになった

固いパンの棚と缶詰の棚に目が行ったので・・・。

一パック(硬いパンにも、いろいろ種類があって、我が家でも好みのものを

常備している。チーズをのせたり、この国のサラダペーストみたいなもの

をのせて食べると案外、美味しいおやつになる。塩味が効いているものは

そのまま食繊維質の多いお煎餅と思って食べることができる)終わったところ

だったので、いつものひとパックと、まだ試したことのないもの一つ、買った。

そして・・・棚がガラガラになっていた魚の缶詰のところで、初めて、ポルトガル

から輸入されているイワシのオリーブオイル&ペリペリの缶詰と、この国の

メーカーのトマト味のサバの缶詰を買った。

※ペリペリ =辛い味 

 

以前、NHKの番組「ちょい住み」でリスボン(ポルトガル)に行った二人※が、

缶詰いろいろ味見対決をしていて、試してみたいなあと思っていたのだけど、

そう、、、、この国にも売っていた・・・。

よりによって昨日まで、缶づめを買おうなんて思わなかったので、選んだことは

なかったのだけど、、、(日本から、サバの味噌煮缶やイワシの生姜煮などの

缶詰を数個、もってきてあったので)。。。

 

※「ちょい住み」リスボン =2016年、小川直也、竹内涼真の二人が一週間、

リスボンで暮らした回。

 

 

買占めに加担したようで気分すっきりとはいえなかったけど、私の手首のせいで

調理がままならない今、我が家の食生活には、缶詰+固いパン(もしくは普通の

食パンでも)は、案外、お助け食材なんだと気が付いた。

 

それにしても、、、夫から、この固いパンが激減(陳列棚から消えていると)して

いると聞いた時は、うそ?と思ったけれど、昨日、実際に見てしまった。

本当の理由・原因は分からないけれど、最悪の事態を考えて、避難・備蓄用に

…確かにこのパンはぴったりだと思った次第。

地震に備える食材にもいいかも。このパン、なんたって、軽いから。

 

それにしても・・・コロナの始まりの頃、トイレットペーパー(中国産)がなくなると

いうデマがあったけれど、今回も、スウェーデンのみならず、周辺国に火の粉が

及ぶことが杞憂で終わるよう、願っている。

 

~2022,3.7.了 ~

 

以下、2020年3月2日(このAmeba に書いたブログ記事)ーーー

 

今回の、トイレットペーパーなどが買い占められる、石油ショックの頃を思い起こさせる状態、、、

こういうのを「バンドワゴン効果」というそうだ。

 

楽隊が、何かドンチャカ、演奏しながら練り歩いてく、その後に人々が着いていく、、、で、

何だかわからないけど、それについていく人がどんどん増えていく・・・そんなイメージ。

行き先がわからなくても、なんとなく大勢がそうやってついていっているんだから、

一緒にいかないとまずいかな、一緒に行く方が得みたい?って。。。

 

【ある選択肢を多数が選択している現象が、その選択肢を選択する者を更に増大させる効果。】

by ウィキペディア 

 

でも、これって危ないよね。

自分が、その選択肢、なぜ、その大勢が何をもとめて動いているのか、分っていて同調したり、

後ろをついていくのはいいけれど、なんだか、みんなそうしているから~っていう理由だけでは、

行きつく先さえもわからないまま、くっついていくのは、と~っても危険だと思う。

 

「ハーメルンの笛吹き」のように、、、もしかして、その行列の行きつく先は、崖だったり、

川の中だったりするかもしれない・・・んだから。

 

「デマ、、かもしれないけど、まあ買っておいて損はないさ。みんな、買っているんだから~」と、

バンドワゴン効果に乗っかって、トイレットペーパーを買うと・・・それは、

買い占める必要もないのに、同調して買い占めることで、不必要な不安を世の中に増やしている、、、そういうことに一役買ってしまっている、、、自分の行為が、その結果、どうなるのか、

ちゃんと考えたいものだ。

 

~了~