ピラフ、、、私が初めてピラフというものを食べたのは、もう40年前?
うそでしょ???(苦笑) いや、数字にすると怖いけど、そんな昔、
高校生の頃、喫茶店で、エピピラフが流行っていた・・・。
あの頃から、しばらく、、、ピラフというのは、フライパンで調理する炒めるものだと
思っていた・・・。
それが、完全に、「はっきりと違う」と気づかされたのは、それから10年後くらいで、
ドイツにいた時、一緒の寮に居たトルコ人が同じ調理場で作った夕食を見た時・・・。
そして、それを食べた。美味しかった。で、それなあに?と作り方を聞いたら、
『Pilav』 ピラフ・・・と言われ、???
で、それは、炒めるものじゃなく、炊き込むものだった。
私が、炒めるものだと思っていたピラフは、本来は、炊き込むものだったのだ・・・ね、
世界三大料理の一つ、と言われるトルコ料理・・・の、ピラフ。
私が教えてもらったのは、トマトと肉を炊きこむもので、我が家、いや私のレシピノートには
今でも、ナディア(トルコ人の友人)のトマトご飯=ナディアのピラフとなっている。
その後、いろいろあったが、ピラフ(またはプロフ)の他、
アジア(イランからインドまで各地)のブリヤニ(または、ビリヤ二)、
少し中東の方に寄ると、カプセ(またはカプシ)など、似たものが在ることを知った。
どれも美味しかったし、どれも、炊き込むタイプ・・・。
チャーハンは、炒める飯、、、日本では、焼き飯なんていうのもあるけど、
ナディアのピラフ(プロフ)や、中央&南アジアのブリヤニは、炒めない・・・。
先に具材(肉とか)を炒めることはあっても、お米は、炊くのだ。
在宅時間が長くなったおかげで、これまで以上にテレビを見ている私。
テレビで、ウズベキスタンの炊き込みご飯、プロフ、、、が紹介されていた。
それを見ながら、食べたーい!~と、このピラフのことを思い出した。
ウズベキスタンの伝統的家庭の味、プロフ。。。
ニンジンや牛肉がたっぷり入った炊き込みご飯。
出来上がりをみると、チャーハンっぽい混ぜ混ぜされている感じではなく、
例えば、中東(レバノンやヨルダン)にある「マクルーバ」という「ひっくり返す」
炊き込みご飯のようだと思った。
マクルーバは、鍋を大皿にひっくり返すと、上にトマト、鶏肉がのっている状態になる
わけで、ひっくり返して完成。
鍋に入った状態だと、このウズベキスタンのプロフのように、鍋の底の方にチキンや
トマトが隠れている。
ピラフを始めて食べた頃、ピラフってのは、炒飯の洋風なものだと思っていたけど、
似て非なるもの、、、と後でわかって、、、でも、各地のピラフやビリヤニを知るようになって
世界は食をたどると、繋がってるんだななんて、当たり前のようだけど、あらためて考えた
ことのなかったことを思うようになった。
「世界ウルルン滞在記」が放映されていた頃、ホームスティ先で、いろんな料理が出て
来て、それらを見ていると、例えば、パスタのようにお馴染みのものや、パスタに似て
いるけど、日本では馴染みのないような食べ方をしている所があったり、少しずつ食文化って
影響しあって広がっていったんだな、、、と興味をそそられたりした。
ウズベキスタンのプロフを見て、そんな似て非なるもの、、、が食べられるどこかに
旅行したくなった・・・(外出自粛ゆえに、余計に思うのかも・・・)。
行けるといいなあ~どこに行こうかな~やっぱり、ピラフ系の美味しいところがいいかな。
ついでに、ワインも美味しいところに行きたいな。。。
~了~