有酸素運動など、どのようなエクササイズにおいてもそうですが、
体重を減少させる基本は、カタボリズム作用の問題です。
要するに、エネルギーを必要とする体に替えてしまえば、
どんどん細胞を壊すことにエネルギーを費やすのです。
その過程こそが新陳代謝であり、カロリーを燃焼させる作用なのです。
この論理に基づいて発案されたのが、
インターバル・トレーニングと呼ばれるものです。
インターバル・トレーニングとは、
エネルギーを多く燃焼させる要素を多くエクササイズに取り入れたもので、
基本的には間隔を開けて取り組むエクササイズのことを言います。
例えば、現在1日おきに20分のジョギングを取り入れているとすれば、
この間は心臓が有酸素ゾーンに入っているということです。
そうすると、体は新陳代謝を活性化させ、カロリー(エネルギー)を燃焼させます。
しかし、現在よりももっとカロリーを燃焼させたいと思うのであれば、
同じ20分のジョギングの中で、30秒または1分間全力疾走をしましょう。
それを取り入れるだけで、体に衝撃が走ります。
この衝撃は決して体に害を与える衝撃ではありません。
不意に体に衝撃を加えることによって効果を挙げる方法です。
間隔を開けて不意に体に衝撃を加えると、そこで消費したエネルギーを補うために、
体はより多くのカロリーを燃やすことになります。
あくまでも、体が予期しないように、間隔を開けて突然行うことに意味があります。
何となく違和感を覚えるかもしれませんが、実に簡単で効果がある方法なのです。
インターバル・トレーニングを楽しんで行うと、新陳代謝が活性化され、
体はより多くのエネルギーを消費します。
例えば、20分のジョギングの中で、突然30秒や1分の全力疾走を行うことで、
これまでにない良い効果が得られるのです。
このように有酸素運動の幅を広げることで、より多くのエネルギーを使うようになります。
インターバル・トレーニングばかりが衝撃を与える材料になるとは限りませんが、
インターバル・トレーニングを行うことで体に良い衝撃を与えると、
体は次のような独り言を始めることでしょう。
「お~、一刻も早くエネルギーが必要になってきた!!
心拍が1分間に180回から190回に上がってきたぞ!
お腹周りの脂肪細胞を利用してカタボリズム作用を起こして、
細胞を壊してエネルギーを得よう!」
繰り返しになりますが、こうしたインターバル・トレーニングのポイントは、
より多くのエネルギーを直ぐに必要とする衝撃を与えることです。
単にスピードを上げて、その状態を維持しているだけでは、
カロリーをより多く必要とする衝撃は得られないのです。
また、インターバル・トレーニングは30秒か1分以内のものにすることを
覚えておきましょう。
専門家の中には、健康状態や総合的なエクササイズ内容によって、
インターバル・トレーニングを30秒から40秒にすべきだという人もいます。
ここで30秒から1分としているのは、
あなたにインターバル・トレーニングが短時間のプログラムであるということを
理解していただきたいからです。
決してやりすぎてはいけません。
インターバル・トレーニングの目的は、健康でより強靭な体にすることです。
そして、そうすることで体重は減少していきます。
インターバル・トレーニングとして、あまりに早く走ったり、
自転車を猛烈にこいだりしても、何も得られないばかりか体を壊しかねません。
エクササイズを途中で断念しなくてはいけない事態に陥りかねませんのでご注意ください。
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