職場の人が結婚するらしい 内緒でビデオをとることになる

それぞれのブースごとに5人くらいで集まって・・・

でも それって 全員が全員にやってるわけではない

たまたま仲良しの人が結婚となったから

出席する同期の子が周りに声をかけているのだ

複雑だけど そういう区別というか差別というか

私は 嫌いだ  ましてや 死別後一年経っていない私にとって

おめでとうーとはしゃいで 動画をとれるような

気持ちは全くない

 

おめでとうと思うけど

 

めんどくさい奴だなと 自分でも思ったけど

なんとなく 人からどう思われるかなんて 

どうでもよくなったから 首をかしげながら

やりたくもないこと やらなくていいやと思った

 

帰ってきてから がまんしていた気持ちの蓋がはずれて

イライラし始めてしまった 

濃いコーヒーをのみ 無心でつくったシフォンケーキを

責任食いして 

 

パパはどうして そばにいないんだろう・・・

そう考えただけで 秒で涙が出る

 

どう生きるか どうしたいか じゃなくて

誰と生きるか だれと何をしたいか・・・なんだ

 

パパ以外にそばにいてほしい人はいない

 

息子には息子の人生がある

親は あくまで 親で 今の私には必要ではない

 

遅かれ早かれ人は死ぬのだけれど 

突然 断ち切られてしまった あの大きな衝撃は

言葉では 言い表されない

 

心に大きな穴があいて、傷口からの出血はおさまったけど

穴はふさがっていない・・・みたいな感じ

どうやっても 何をしても もとにはもどらない

 

パパが倒れて あっという間に亡くなり 

私も 一緒に死んだのだ 

今生きているのは パパが残してくれたものを

ゼロにするため 

 

息子への責任とか 家とか 二人で築いた様々なもの

誰にも 迷惑をかけずに ゼロにするために生きる

 

納骨もまだなんだよなぁ 一周忌までにはとか思ったけど

もう 私が死ぬまで 置いておこうかな

 

いつか 待っててねーっと手放せる 瞬間が訪れるのだろうか