パパが倒れて

次の週くらいに 大雨 学校が休校になった

 

そうちょうど一年前と今年も同じように

大雨がふった

 

おちびさんが パパと最後に出会った大雨の日

 

「リハビリ がんばろな」って

声を おちびさんが かけたとき

 

「うぉん」って 返事をしたように聞こえた

 

歩けない パパの車いすを エレベーターまで

ほんの少し おちびさんが押して

 

それが おちびさんとパパの永遠の別れ

 

私も 生きているパパの手をにぎったのが

あの 大雨の日 だった

あの日 が 最後になるなんて

 

もっと もっと・・・って 後悔があるけど

 

 

死別して353日 そんなにたったんだ

それでも 毎日 むなしさと さびしさで

猛烈に悲しかった 瞬間にワープしてしまう

 

特に 仕事からの帰り道 

パパが亡くなったのに 何でわたしは 仕事

してんの? 倒れた時も仕事してた・・・

なんて 考えると 涙があふれて どうしようもない

 

そして どうしてこんな人生を歩むことになったんだろう

そう考える いつもいつも 考える

 

もう一回だけ おしゃべりしたい

もう一回だけ 一緒にごはんが食べたい

もう一回だけ 抱きしめてもらいたい

もう一回だけ もう一回だけ・・・

 

もう一回だけ 会いたいなぁ

 

会えなくなるってわかってたら

最後の一回に たくさん詰め込んだのに

 

雨の日は 最後のときを思い出すから

そして いろいろな後悔に思いを

めぐらしてしまう 

 

からっぽで 感情のない自分

泣かない日なんか ないんだ