6年生の国語の教科書に「海の命」という教材がある

 

死別してから読むと 感覚がちがうのがわかる

 

死別して思い入れのある地に行き そこにたまたま 生き物が

ふっと現れたり 横切ったりすると あぁ 来てくれたんだ

なんて思うことが よくある

 

何か考え事をしているときに とんぼ 蝶が 飛んでくるだけで

応援してもらっているかのようだ

 

主人公の母が 夫を海で亡くし その海を毎日見ているという描写

今までは 素通りで読んでいたけど

毎日 どうして どうして と思いながら 

帰ってくるんじゃないかと 期待しながら 海を見ていたんだと思うと

物語ながら せつなくなった

 

そんな母を見て育った主人公は 屈強なたくましい青年になる

そのたくましい背中に 母の悲しみさえも背負おうとした とあり

毎日悲しむ母を 見続けていたんだなと 感じた

 

クエの動じないたたずまいに 父の姿を重ねる主人公

上手く言えないけど 尊敬の念を生き物に持ちそれを 近しい人に

重ね合わせるのは 今のわたしなら よくわかる

 

話の最後に 主人公が結婚し4人の子供を育て 

主人公の母は、おだやかで満ち足りた、美しいおばあさん 

になったと書かれていた

 

おだやかで満ち足りた 美しいおばあさん

 

そこに行きつくまでには まだまだ 悲しみ続けるのかなと

思い ようやく 夜になり ほっとしている自分もいる