早朝の地下鉄は、ちょっぴり肌寒くて、

何だか切なくて、名残惜しい。


JFK空港は、昨日の雪でも問題なく、

定刻どおりのフライトを告げる。
世界一周★タイムズ-0223東京へ


世界一周航空券の最終ページにある、

JFK - NRTの文字。

命とパスポートの次に大切にしていた航空券も、

これでおしまい。
世界一周★タイムズ-0223帰国便


機内に乗り込み、

「TOKYO NARITA」と表示されたディスプレイに、

後戻りできない寂しさと、帰国への安堵感を複雑に混ぜ合わせた気持ちを、

投影しているようだ。


旅は終わる。


終わらなくてはいけない。


終わりがあるから、楽しいし、悲しい。


16時間後には、東京にいる。


この旅最長のフライト時間は、

この旅をかみ締めるための時間に足りるだろうか。


振り返ったり、総括したり、

いい思い出だったねと簡単な言葉でまとめたり、

そんなことは今できない。


そして、多分永遠にできないだろう。


旅は、その一瞬一瞬がすべてだったから。


いつか、多分また同じ道を辿ってみたいな。


今思えることは、それだけだ。


さよなら、全ての一瞬へ。

NY、そして、この旅最終日の朝は大雪だった。


晩冬の東京を出て早一年。

日本のように四季の移ろいを感じることができる場所。

年がら年中灼熱の場所、極寒の場所。

いろんな場所で感じた熱さ、寒さも今日で最後になる。

世界一周★タイムズ-0222スケート


ロックフェラーセンターでスケートに興じるニューヨーカー達。

いろんな場所で出会ったたくさんの人たちのことを、

リンク際のカフェでホットドックとコーヒー片手に思い出す。

世界一周★タイムズ-0222スケート2


2月のNYの寒さは、決して忘れられないだろう。
世界一周★タイムズ-0222雪


雪化粧したセントラルパークは、

我々のこの一年をねぎらってくれているのだろうか。
世界一周★タイムズ-0222雪のセントラルパーク


NY最後に、MoMAへ訪れる。

これまで見てきた、数えきれない遺跡や大自然。

それらは全て過去積み上げられてきた人間の歴史。

MoMAは今を生きる人間の営み。


我々は、これからまた現実の社会に戻るんだという、

重い実感を心に刻む。

世界一周★タイムズ-0222MOMA


最後の晩餐は、アメリカ式に豪快なステーキ。

肉、肉、また肉。

そして、山盛りのフレンチフライ。
世界一周★タイムズ-0222アメリカンディナー


最後の夜も、NYの喧騒の中、

静かに過ぎていくのだ。

昨日までのワシントン歩き尽くめの疲れを残しつつ、

今日もNYの街を精力的に歩き回る。


まずは、国連ビルへ向かう。

見学ツアーに参加して、総会の行われる議場などを見学。

世界一周★タイムズ-0221国連


その後、チャイナタウンで腹ごしらえ。

やっぱりどこに行っても中華料理はハズレがない。

ボリュームも味も値段も、満足できる。
世界一周★タイムズ-0221中華街


SOHOで買い物をした後、

夕方から「BLUEMAN SHOW」を観る。

東京でもやってるみたいだけど、

愉快なパフォーマンスを本場の雰囲気で味わえ、

楽しいヒトトキだ。

世界一周★タイムズ-0221BLUEMANショー

夜、ブルックリンブリッジを歩いて渡る。

しみじみとこの一年間の思い出に浸る二人。

あっという間に帰国なんだと、何だか寂しい気分。
世界一周★タイムズ-0221Brooklyn橋


夕食は、やっぱり今日も吉野家。

日本に帰ればいくらでも食べれるのに、

なぜか足が向いてしまう。
世界一周★タイムズ-0221牛丼


この旅も、残り少なくなってきた・・・


博物館の街でもあるワシントン。

今日は、そんな街を堪能すべく、博物館巡りだ。

でも、まずは昨日見逃した国会議事堂ツアーへ参加。

世界一周★タイムズ-0220国会ツアー


議事堂内部は、立法府の中心らしく、

荘厳で厳粛な雰囲気。
世界一周★タイムズ-0220国会ツアー2


委員会室も雰囲気十分。
世界一周★タイムズ-0220国会ツアー3


そして、博物館へ。

アメリカらしく宇宙博物館からスタート。

遠足なのか、子供たちもたくさん来ていて、

興味深げに展示に釘付け。
世界一周★タイムズ-0220宇宙博物館


原寸大のロケット模型に、大興奮。
世界一周★タイムズ-0220宇宙博物館2


自然史博物館は、まさに地球を凝縮した、

充実の内容。

どの博物館も見所満載、広大な床面積で、

とてもじゃないけど一日では足りない。

時間がない我々は、足が棒になるまで見学に明け暮れる。
世界一周★タイムズ-0220国立自然史博物館


夕方から雪が降ってきて、

昨日のポカポカ陽気が嘘のよう。

NYまでの帰りの列車は、雪のおかげでかなり遅れ、

ヘトヘトになってNYへ戻ってきた。

世界一周★タイムズ-0220ワシントン駅前

朝、マディソン・スクエア・ガーデンの地下にあるペンシルバニア駅から、

アムトラックに乗ってワシントンDCへ向かう。

世界一周★タイムズ-0219アムトラック


約3時間半の列車の旅で、この超大国の首都へ到着。

今日は、ひたすら官庁街を散策だ。

まずは最高裁判所。

世界一周★タイムズ-0219最高裁判所


映画でおなじみFBI本部。

ちょうど昼時だったので、

それっぽい強面の人々が、建物から出てくる。
世界一周★タイムズ-0219FBI


そして、ホワイトハウス。

この最高権力者の主は、

来年の今頃誰なんだろう。

世界一周★タイムズ-0219ホワイトハウス


リンカーンの視線の先には、

どんな世界が見えているのだろうか?
世界一周★タイムズ-0219リンカーン記念館


アーリントン墓地に眠る人々へ、哀悼の意を表す頃、

静かなワシントンに夕暮れの冷たい風が吹いてきた

世界一周★タイムズ-0219アーリントン墓地

早朝、東部時間で午前7時にJFK空港へ到着。

昨日、メキシコシティーを出てから、

時差も含めて一体どのくらいの移動時間だったのか・・・。

何とも言えない倦怠感と達成感と共に、

マンハッタンへと向かう。

タイムズスクエア近くの「Big Apple Hostel」にひとまず身を寄せ、荷物を預けた我々は、早速精力的に活動開始。


今日は、マンハッタンを南から北へ縦断してみよう。


まずは、やっぱり自由の女神。

公共フェリーで通り過ぎるだけでも、

その風貌たるや気高い気品を感じられた、かも。

世界一周★タイムズ-0218自由の女神


ハドソン川から、マンハッタンを望むと、

曇り空の下で寒々としたコンクリートジャングルが林立している。

この一年、なるべく文明社会から遠くに行こうとしていた我々にとって、

文明社会の頂点であるNYは、ある意味最終目的地として相応しいのだろう。
世界一周★タイムズ-0218マンハッタン


マンハッタン島に戻って、金融街ウォール街を歩く。

張り詰めた空気の中で、旅行人風情には一種の気まずさを感じずにはいられない。

世界一周★タイムズ-0218ウォール街


NYSEは、その中で行われている猛烈な事象とは裏腹に、

外観は穏やかで静寂を湛えていた。
世界一周★タイムズ-0218NY証券取引所


そこから、数ブロック歩くと、グラウンドゼロが見えてきた。
猛烈な工事が行われているそれだけを見ると、

あの悲惨な出来事の面影は分からない。

しかし、柵越しで涙を浮かべてじっと見つめる人たちが、

すぐそばで佇んでいるのに気が付いた時、

忘れてはいけない事実の重さに打ちのめされる。
世界一周★タイムズ-0218WTC跡地


NYの街は、人も車も、ビルもマネーも、

そこかしこに溢れ、満ちて、それが普通なんだと、

たった一日いただけで、今までの揺やかな時間との対比を感じられた。

世界一周★タイムズ-0218NY


ネオン輝くタイムズスクエアを横切る時、

そろそろ帰るときが近づいたんだと、

悲しくもあり、嬉しさもあり、複雑な気持ちがこみ上げる。

世界一周★タイムズ-0218夜のタイムズスクエア


1年ぶりに食べた吉野家の牛丼はアメリカならではの大味で、

紅生姜の異常な赤さに、苦笑いしてしまう。

世界一周★タイムズ-0218吉野家


明日は、ワシントンへ向かう。

今日は、手足を伸ばしてゆっくり寝られそうだ

この旅も残り一週間となった。

最後の訪問地は世界の中心都市「ニューヨーク」。

ちょうど一年前に世界一周航空券を買った時は、

アメリカ合衆国の西海岸、東海岸の見所は訪れるつもりでいたが、

中南米が予想以上に楽しく、ついつい長居をしてしまった。

なので、今日の移動は、朝の便でメキシコシティから

アメリカン航空のハブ空港ダラス経由でサンフランシスコへ飛び、

更にニューヨークへ向かうという強行軍。

東奔西走とはまさにこのことか。

早朝、皆が寝静まるペンションアミーゴに別れを告げ、

タクシーで空港へと向かう。

日中大混雑の市街地も、朝靄の中で走っているのはタクシーくらい。

あっという間に空港に到着。

チェックインもそれほど混雑はなくイミグレも素通りで、

なんだかメキシコへの別れは素っ気無い。


0217三回乗り継いだアメリカン航空.JPG

定刻やや遅れ気味で飛び立ったAA機はテキサスの大平原上空を、

滑るようにダラスへ向かう。

ダラスでのアメリカ入国審査でも先日のマイアミのような行列はなく、

厳しい詰問もあるわけでなく笑顔で通過。


束の間のダラス滞在を経て機上の人となった我々は、

後ろから夜の帳が迫ってくるのを逃げるようにサンフランシスコへ。

週末の機内はファミリー層が意外と多い。


睡魔に襲われうとうとしている間にサンフランシスコ空港へ到着。

荷物をピックアップして確認すると、

なんとパックセーフまで開封されて中身をチェックされている。

南京錠は何事もなかったかのようにかけられていたのがコワイ…。

恐るべしアメリカの権力。ここまで調べる程疑われるのが悲しい。


空港で日記を書きながら、ニューヨーク行きの便を待つ。

ニューヨークへ向かう便に乗った途端、睡魔が襲ってきた…。

果たして、我々は無事にニューヨークへ辿り着けるのか…

ディエゴ・リベラ、アルファロ・シケイロス、フリーダ・カーロなど

メキシコ出身の有名画家は多く、

メキシコシティには数多くのミュージアムがあるが、

今回は、その中からお気に入りミュージアムを紹介したい。


0216ドローレス美術館の入口.JPG

まず、「ドローレス・オルメド・パティニョ美術館」。

こちらは、大富豪ドローレス夫人の広大な私邸が美術館になっている。

彼女は、フリーダ・カーロ作品の熱心な収集家でもあり、

メキシコを代表する女流画家の作品が最も充実している美術館。

また、ディエゴ・リベラが壁画制作の合間に描いた作品なども

多数展示されてあり、見応え十分だ。

0216熱帯植物が茂る広い庭園.JPG

しかも、緑の多い庭園の中に美術館があるので、のんびりできる。

多くの孔雀が優雅に戯れているので美しい孔雀を間近に見られるし、

いかにも高そうな犬にもお目にかかれてしまう。

0216庭園の至る所には孔雀がいて間近で見られる.JPG

次に、「ディエゴ・リベラ壁画館」。

壁画の巨匠ディエゴ・リベラが研究開発した可動式壁画

「アラメダ公園の日曜の午後の夢」を永久保存するための壁画館だ。

メキシコ近・現代の著名人が一斉に散歩しているという群像画は、

リベラ自身も少年として描かれている、愉快な壁画である。

ペンションアミーゴにもその群像画を模した壁画があり、

アミーゴに縁のある面々が描かれていて、なかなか面白い。

0216ペンションアミーゴに飾られた壁画.JPG


上記のミュージアムは、たとえアートに興味がなくとも、

十分に楽しめるのではないかなぁと思われる。

皆さんも、お気に入りのミュージアムを探してみてくださいね。

最近は精力的に観光に力を入れているので、何だか足腰が筋肉痛。

そこで、午前中は休養することにした。

でも、午後になると見所が残っているメキシコシティの街に、

颯爽と出かけていく。

ソカロ中心に歴史地区が広がっていて、その北側カテドラルの裏に、

テンプル・マヨールというアステカ帝国の遺構が残されている。

街の中心に遺跡が残っていると言うよりも、

遺跡の中心に街を作り上げたというほうが正しいのだろう。


0215カテドラルとテンプルマヨール.JPG


遺跡に立っても街の喧騒は伝わってくるのがすごい。

クラクション。売り子の掛け声。普通の都市生活の側で遺跡があるのが、

メキシコの奥深さなのだろか・・・。

遺跡内には大きな博物館もあって、出土品などが数多く展示されている。

髑髏の彫刻が施された祭壇は不気味だ。

0215ツォンパントリの祭壇.JPG

博物館、美術館、遺跡に色々なスポーツ。

メキシコシティは掘れば掘るほど見逃せないものばかりで、

いくら時間があっても足りないくらい。

本日214日はヴァレンタイン・デーなり。

ここメキシコでは "El Dia Del Amory y Amistad" と呼ばれる

ロマンチックな日で、その意味は「愛と友情の日」らしい。

日本のように、好きな人や友達にチョコをあげる女性も多い。

0214懸命にチョコを選んでいる女性.JPG


しかし、街に出ると、何やら様子がおかしい。

店頭では赤やピンクのハート風船やバラをたくさん売っているし、

それらを持っているのは男性だったり女性だったりする。

0214ハートの風船を売る店があちこち.JPG

メキシコの愛情表現豊かな男性たちは、恋人に赤いバラや

"I LOVE YOU"と書かれたぬいぐるみや風船を贈ったり、

恋人の家に行って、ラブソングを歌ったりするよう。

中には、マリアッチをわざわざ雇ってラブソングを歌わせ、

彼女を目覚ませるという趣向をこらす人もいるとか。

さすがラテンの国ですね…日本とは大違い!!!

0214男性が I LOVE YOUグッズを贈る.JPG

そこまでされたらちょっと・・・って感じだけど、

実際にされた女性はやっぱり嬉しいんだろうなぁ~♪


皆さん、ステキなヴァレンタイン・デーを過ごせましたか??