1.親の性格と判断

不登校に陥ったのも、不登校を改善するのも親の性格が関係しています、よくあるのが不登校は子供の問題と捉えているケースです、不登校が子供の問題と捉えている親は子供に”怠けている””ズル休み””グダグダ生活するな”等を言ってしまいます。

また逆に、子供を過保護に育てている親は子供の本心に気付くことが出来ないので子供の言いなりになります。

中には子供が学校が嫌だと言っている、可哀そうだから休ませようと考えて引きこもりにしてしまいます。

 

親が客観性があり、現状を冷静に判断できないと不登校は改善しません、また、何故、子は不登校なのかという原因にも気付けません、他の子は不登校にならずに我が子が不登校になるのは、うち(親や家族関係)に何か原因があると考えた方が良いでしょう。

 

よくある親の問題は、親が他人に対する批判を子の前でしている、他人からの評価や他人への評価をするのがクセになっているというケースです。このため、当所では、不登校児童の親にカウンセリングを受けて頂き、不登校改善のために協力して頂いています。親の力があると改善が早く、その後の登校が安定するからです。(非常に稀ですが、年に2件くらいは不登校改善に意欲的ではない親はカウンセリングを受けないため、私が親の代わりに児童を支えることもあります。)

 

その他、不登校改善は時間との勝負なので、一日も無駄に出来ません、しかし、のんびりと進める親もいます。

当所の不登校カウンセリングのプログラムも出来るだけ間隔を空けないで受けなければ効果が出ないのですが3週、4週かけてのんびりと受ける方もおります。親のやる気を育てることが非常に重要で難しいものです。

 

 

2.スクールカウンセラーの経験の無さ

正直に言って、私は不登校が改善できる(知識を持つ)スクールカウンセラーに会った事は一度もありません。児童心理も基本的心理学も教科書で学んだ程度で現場での経験が非常に浅いスクールカウンセラーが多いです。

また、不登校児童に”がんばったね” ”偉いね” ”無理しないでね”という当たり前の言葉が主で原因の根本を解決できる知識と経験がないため、同調するしかないのが実情です。

 

その他、スクールカウンセラーは親の児童虐待をいち早く見つけるために配置された人材というだけで児童の性格や人格、問題を改善するために配置されているわけではないのです。これを知らない人は”スクールカウンセラーに相談してみたら?”と言ってしまい、不登校改善が大幅に遅れてしまうケースが非常に多いのです。最悪のケースでは、スクールカウンセラーに親子でカウンセリングを受け1年半も経過させてしまい高校に入学できなかった児童もいます。

 

 

3.教員の対応

不登校に慣れている教員は非常に少ないです、治し方も解決の仕方も分からないのが今の現状です。

不登校理由を聞いて、学校に出来ることがあれば言って下さいというだけの教員や、家庭訪問もしない教員、電話での生活状況の確認もしない教員は当たり前に存在します。

また、行動としてやってはいけないのは、”よく来たね~” ”頑張ったね~” ”待ってたよ~” と、特別扱いして褒めたたえることは絶対にしてはいけません、特に他の生徒の前ではやってはいけないのです。

 

不登校を知らない教員は、褒めれば自己肯定感が上がり喜ぶという単純な理由でこのような事をします、児童は、ただ学校に行くことだけで褒められ続けると学校に行くだけで教室には入れないようになってしまうのです。

 

その他、よくある教員の間違いは児童のネガティブ思考を強化するというものです、”苦しかったね~” ”悲しかったね~”という同調は絶対にしてはいけません、この同調を繰り返すと、”そうだ私は苦しんでいるんだ”と考えるようになり、特に苦しむような出来事が無くても、理由なく苦しいと感じるようになり、登校前に体調を崩すようになるのです。

 

ですので、教員が無知で不登校を悪化させているというのは非常に多いのです。

※児童は自分の気持ちに同調され、その教員を信じるように依存傾向を見せますが、段々とネガティブ感情の同調であることに気付きます。気付いた頃には自分でも何故、気持ちが落ちるのかも分からないくらい病的になるのです。

 

 

このように、不登校を改善するためには事前に環境を整える必要があります、意と反して不登校を悪化させてしまう親や教員が非常に多いので、不登校改善に着手する前に問題と課題を明確にしましょう。

 

 

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