フィラのお尻を見たであろうブルーは絶句した。
フィラは後ろを向いているのでその表情は分からない。
ブルーが震えだした。
人間だったら真っ青になっている事だろう。
いったいどんな表情をしているんだ?
【ごめんなさーい】
ブルーはそう言い残すと飛んで行ってしまった。
恐るべきフィラのお尻。
ブラックは怖気ついたのか遠巻きに見てる。
龍を脅かすなんてどういうお尻だ。
「ちょっとシアト、さっきから何言っているの」
「えっ、俺口に出してた?」
フィラはコクコクとうなずいた。
「私のお尻は普通です」
「そんな訳無いだろう?ブルーのあの慌てぶり見たか?」
「そんなの知らないわよ」
「いや、きっとフィラのお尻に原因がある」
「お尻、お尻言わないでよ恥かしい」
フィラは上着を脱いで腰に巻いた。
「ちょっといいか?」
すっかり忘れられていたオババが手を上げた。
「はい、どうぞ」
俺はオババを指した。
「ブルーマンの伝説はもういいのか?」
「えっ?・・・そう言えば、そんな話してたな」
「そうじゃよ」
「もういいや」
俺は冷たく言い放った。
「なんじゃと」
オババの顔がみるみる赤くなる。
「黙って聞いていれば、さっきからお尻、お尻ってなんじゃ」
「元はといえばオババが言ったんじゃないか」
「そんな事は知らん」
「知らんって・・・」
「ワシを怒らせたらどうなるのか見せてくれようぞ」
オババは懐をごそごそまさぐった。
ちゃらら、ちゃっちゃちゃーん
『召喚の小杖』
オババは小汚い小杖を掲げた。
「何だそれ」
「ふふふ、見ておれ」
オババは何語か分からない言葉で呪文らしきものを唱えた。
「出でよ!グリちゃん」
「グリちゃん?」
その時上空にもやがかかり、その中から鷲の上半身にライオンの下半身を
もつ者が現れた。
「ちょっと、ちょっとグリフォンなんか呼び出すなよ」
【やあ、エリザベス久しぶりだな】
「エリザベス?」
「ワシの名じゃ」
オババはグリフォンの背中をなぜながら言った。
「そんな名前だったのか・・・」
「ふふふ、名前などどうでもよいわ、グリちゃんこいつらを殺っておしまい」
【分かった】
グリちゃんは俺の方を見た。
【お前達に怨みは無いがエリザベスの頼みとあっては断れない】
グリちゃんはその凄まじいまでの爪を俺に向けた。
「ブラック何とかしろ」
俺は『龍の笛』を取り出し思いっきり吹いた。
【何だメンドイなグリフォンとやりたくないのに】
ブラックはのそのそとグルちゃんの前に出た。
ブラックを見たグリちゃんの顔色が変わった。
【お前はブラック!】
【ん?何で俺の名を・・・あっお前はグリリン】
ブラックとグリちゃんはいきなり抱き合った。
つづく