私が選んだ絵画は、ウスターシュ・ル・シュウール

        「キリストの十字架降架」

 

 

    

         

            Eustache LE SUEUR    ウスターシュ・ル・シュウール

 

      「キリストの 十字架降架 」  1651年制作

     キリスト教の新約聖書の福音書に書かれている「キリストの磔刑」

   の場面を描いた作品直後の 十字架からキリストを下す場面を描いています。

 

    「磔刑」:受難のテーマである神への愛のためなら苦痛も死も厭わない。を

   意味しています。。

 

    ここでは、神が我が子キリストに人類の罪を贖うために、十字架にかけられ、

   犠牲の死を遂げる過酷な運命を与えました。その意味で、キリストの磔刑は、

   人間に対する神の愛の表れとみなすことができます。

    この作品には、磔刑の直後、キリストの遺骸を十字架から降ろす場面が描

   かれています。

    聖書の記述に従い、3人の男性(右からアリマタヤのヨセフ,聖ヨハネ、ニコデモ)

   がキリストの遺骸を運び、その足にマグダラのマリアが口づけしています。

   画面右の女性たちのなかには、我が子に向かって片腕を伸ばす聖母マリアの

   姿が見えます。

 

     作者のル・シュウールは、17世紀フランスの画家で、整然としした構図、明

   確な輪郭線、明快な配色を特徴とする古典主義様式を極めました。 青と茶の

   対比に基づく落ち着いた色調と抑制された感情表現が、人々の深い悲しみを

   見事に伝えています。

   

   キリスト教の愛において重要な位置を占めるのが、孝心をはじめとする親子愛。

   愛する者を「所有する」ギリシャ・ローマ神話の愛とは対照的に、そこでは、愛する

   者のために「自分を犠牲にする愛」が見出される。聖母マリアと幼子イエスを中心

   に据えた「聖家族」の絵画が教会だけでなく、個人の祈祷用としても盛んに、描か

   れるようになり、人々は、こうした自分の家族を家族を重ね合わせたのかもしれ

   ない。それに対して、「キリスト磔刑」に込められた、「受難」のテーマには、神へ

   の愛のためなら、苦痛も死も厭わないという厳しい側面もある。

 

   ルーブル美術館3F シュリー翼  17世紀から19世紀のフランス絵画を飾ってい

   る場所がある。

   ウスターシュ・ル・シュウールは、フランスのラファエロと称され、フランス古典主義

   的な画家である。

    1616年パリに生まれ、シモン・ヴーエの下でバロック様式の絵画を学び、その

   後 1640年から2年間パリに滞在したニコラ・プッサンに強く感銘を受け、プッサンと

   ルネッサン2大巨匠のひとりラファエロ・サンツィオの作品に影響されながら独自

   の様式を確立した。ランベール邸やルーヴル宮の装飾も手掛けている。

 

    この絵からフランス古典主義的な正確な構図と抒情性豊かな表現と明瞭な色

   彩が際立って、特徴があることが推察される。

 

    この宗教的な家族の慈愛と人間の愚かさを厳しく諫める愛とを、今日必要と

   されている気がします。

   コラボ作品は、生花で。

   イエスキリストを思わせるような、真っ白な陶磁器で、鋭い葉先のような剣先の

   ような、形の口元があります。

 

         

       罪を贖う十字架を表しています。

 

     ここに、生花の持つ生き生きとした、生命観と、明瞭な色彩による各花々

    取り合わせが、緊張感と、生きていることのありがたさと、平和を心から望

    んで、より良き生き方を選択していくことを、絵を前にして誓うことが、3月1日

    から新国立美術館で、6月27日からは京都京セラ美術館で、見ることが、か

    ないます。6月は、京都のアトリエから、歩い見に行けますから、、楽しみです。

        花材:

      

 

          

            

 

           

 

         

 

            

 

             

 

           

          

              

 

 

           

 

            

                 

 

         

 

               

 

             

 

                

 

             

 

         

      

        そして配送前の梱包状態

                 

 

             

 

        残った花材で京都アトリエ入口にアレンジしました。

              

 

            

       ありがとうございます。くれぐれもご自愛ください。