
米国での.45オート、1911クローン市場を睨んでリリースされ、Designed by Germany だが Made in USAな、そのスタイルは、スライドデザインから紛れもなくSIGオートであり、アンダーマウントレールのゴツさも相まって個人的に好きなモデルだ。Gun誌のレポートなどによれば、くみ上げた後に試射を繰り返しながら一丁づつフィッティングを行うと言うことで、まさにファクトリーチューンの様相だ。
写真は、WA社からGSRのリリースがあったとき、即予約して購入したモデルだが、ハンマーシステムがマグナテックと言うところに盲点があった。バルブノックシステムに関してはSCW Ver.2の改良と言う触れ込みのマグナテックだが、Ver.2の基本構造自体に難ありだ。Ver.1以前のものは実銃のファイアリングピン同様、ハンマーがバルブ開放ピンを叩き、その力でバルブを開放しBB弾発射&BLKのためのエネルギー(ガス圧)を開放する。この時開放ピンの動きはマガジン内のバルブと同軸上の往復運動であり、ハンマーの動きとは独立しているため、バルブを開放する信頼性は確実である。ところがVer.2ハンマーの構造ではバルブノッカーがハンマーにピン固定され、しかもハンマー内のスプリングにより常に上向きの力がかかっているためにバルブノッカーは、サブフレーム中央部をスライドと平行に移動しバルブを叩く。このときノッカーの移動中心線とバルブ中心線に角度が生じるため、これが打撃ロスとなり、当たり所によってノッカー先端が上または下に振られてしまう。
特に夏場等の高温時にてマガジン内圧が上がるとバルブの閉鎖力に打撃力が負け、バルブ開放が起こらないと言った不具合が多発する(J-Armory含む手持ちの4丁ともすべて同じ現象)。同じマガジンをR-タイプの1911に装着すれば確実に作動するので、マガジンは正常でハンマーシステムに問題があることが明白だ。サードパーティ製のパーツにはノッカーの長さを延長したものも売られているが根本解決になってないと思う。この「バルブ打撃時のノッカーの上下への逃げ」対策としてマグナテックではノッカーを三角形に設計変更し、.魯鵐沺爾箸離團鷂把衂堯↓▲丱襯崑之睇瑤2点に加えて、シアーの回転中心ピン周辺をノッカーが受ける形状とした。この対策はノッカー先端が下側に逃げるのには有効であるが、上側に逃げてしまうモードには役に立たない。また、バルブ逃げの力を亜鉛合金のI瑤納?韻襪燭瓠∨GSRはの部分の磨耗によりVer.2となんら変わらない状態となってしまった。マグナテックは2006年5~7月の時点ではパーツの供給が切れており入手不可能なため、ウチのGSRは暇をもてあましていたので、以下の外観改修を行った。
本機の樹脂部材質はオールABSのため、外表面に発生した射出成形時のヒケがずいぶんとネット上でも叩かれていたが、昔のABSモデルガンのヒケに比べればカワイイと思う。イニシャルからHW樹脂の平面とエッジの効いたディテールに慣れた肥えた目で見ると厳しいのかもしれないが…。気づいたときには、ペーパーを右手に持ってガリガリ平面だしをはじめていた自分が怖い…)スライドストップのノッチはブッシングレンチから切り出したABSをゼリー状の瞬着にて固定&ヤスリ成形後、表面硬化のために速乾性の瞬着にてコーティングを行った(おかげで一段下がったノッチ内面は平滑性が失われてしまったが)。スライドは、先端、バレルリンク、ブリーチ上部の「ヒケ」を耐水ペーパー#320~1000にて平面だしを行って塗装。純正塗装はかなり強固なもので、溶剤でもなかなか落ちなかったが、表面積の多いフレームのほうがABSの地肌を出すのに苦労した、亜鉛のパーツは基本的に#1000でやさしく磨いて塗装の食いつきをよくした程度で、亜鉛の地肌を出さずに塗装した。苦労したのはSPハウジングで、セレーションがダイカスト成形時の巣でガタガタだったので、亜鉛で削り込んだ後、ヤスリで筋目を立てた。(この部位の金型はかなり痛んでいると思う。)今回の塗装はキャロムのブラックスチールをバインダー(上塗り塗料とABSとの食い付きをよくする下地処理)として全体的に吹いた後、タミヤのマットブラックを均一に薄く吹いて仕上げている。
ついでにグリップもWA社が輸入販売したへレッツ製のミョーにテカったココロボフルチェッカー品のクリヤーを溶剤で落とし、その後オイルステインのマホガニーで着色し、Gun誌表紙のグリップイメージを狙った(2006年3月号)。実射時の手のひらへの食い付きが良いのはチェッカーの目がきちっとたっているためと思われるので、仕上げのクリヤー吹きは行わずにこのまま使っている。
何丁かのSCWやマグナテックを通して、ハンマーをデコックする時のリアルさよりも確実な作動の信頼性を望む一人としては、バルブノックシステムとしてはRタイプがベストだと今でも思っている。ブリーチはロングストロークの現行がイイと思うので、シャシーをRタイプにしたハイブリット(SCW-Rとでも呼ぼうか?)を考えており、その構想はもう出来ている。改修点の一つは、ハンマー打撃後の遊び(バルブピンストローク分)の確保と、もう一つはブリーチ後端の延長に伴うバルブピンの延長、この2点である。特に△論竑弉湛が必要なので、加工してくれるところがないか、現在思案中である。