ドゥラモット ブラン・ド・ブラン ミレジメ2014

 


爽やかなレモンのような柑橘香と

切りたてのリンゴのようなフレッシュさ。
それに白い花系のフローラルさとハーブ感。
焼き菓子のような甘く香ばしさも感じる。
緻密で複雑な香りの構成。
若干、スモーク感もある。

口に含んだ第一印象はピュアでエネルギッシュ。
鋭い反応をみせる瞬発力型。
だけど決して粗野ではなく、

むしろ高貴で高度に洗練されている。
格調高さを感じさせる。
あまり”フィネス”という単語を使いたくないが、
このシャンパンはフィネスを感じさせる。
非常に優美で瀟洒で優れたデキ。
透明度の高い酸味と骨格のしっかりしたミネラル。
それに豊かで確かな果実味と石灰系のミネラル感と塩感。
情報密度が図抜けて高く余韻は長い。
これだけ透明度が高くてキレのある酸なのに刺々しくない。
むしろ丸みを感じる。

余韻は長くラストに柑橘系の皮の苦味。

これは本当に素晴らしいシャンパンだね。
ブラン・ド・ブランに赤い肉耐性とか、
訳のわからない項目で評価しても全く破綻しない。
料理に対するスイートスポットがべらぼうに広い。
このシャンパンを飲んでいると玉ねぎがしっかり入った、
クリームソースの牛肉ステーキが食べたくなった。
玉ねぎにに焼き色を付けず、
胡椒は白胡椒でホワイトソースのやつ。
料理に対する受容体がめっちゃ広かった2002を凌駕するかも。
食欲をそそるシャンパンですね。

 

 

合わせた料理

北海道産 帆立

千葉県産 蛤

愛媛県産 カラマンダリン

野菜いろいろ

 

最高。

言語中枢が退化するぐらい凄まじい破壊力。

貝特有のミネラルと旬の旨味・甘みを下支えする

豆のソースがすごく良い。

来年もこの料理が食べたい。

 

 

北海道産 鮑

宮崎県産 長茄子

 

ドゥラモット ブラン・ド・ブラン2014の良さを存分に発揮し、

魅力を一番引き出した料理。

豊かで確かな果実味と焼きたてのトースト感やバター感。

非常に好ましいマリアージュ。

 

 

山口県産 イサキ

ラタトゥイユ

 

今日食べた料理で一番好き。

パリっと焼かれた皮のクリスピーな食感と

過度に火入れしてドライにならず、

適度の火入れでしっとりとした身の食感。

パリパリ感としっとりとした食感の対比。

適度な塩味。

シャンパンのお供に望むすべてが詰まった料理。

 

 

飛騨牛

宮崎県産 新玉ねぎ

 

ドゥラモットのブラン・ド・ブラン2014は

赤い肉に対してまったく痩せない。

余裕を持って立体的なペアリングをする。

これめっちゃ高性能なシャンパンね。

世界観も素晴らしいしスペック的にもずば抜けてる。

 

 

来週はボランジェのスペシャル・キュヴェの予定。