ペリエ・ジュエ グラン・ブリュット


スタートは8℃
・外観
グラスに注ぐと繊細な泡が絶え間なく立ち上る。
美しく煌めくゴールドの輝きの中に
若干、鈍な光を纏めた銀の反射を帯びる。
毎回ペリエ・ジュエのグラン・ブリュットを注ぐたびに感じるんだけど
精霊魔法使いの美形女エルフが思い浮かぶ。
ちょっと脱線した。
印象に残るのは特徴的で持続性のある精緻な泡立ち。



・香りの特徴
スタートの8℃だと生花の百合のような
清潔感のある白い花系のフローラルノートや、
あと白系果実の白桃、洋梨、ライチといった
爽やかで生き生きとした香りが前面に出てくる。
透明感のあるミネラル感が印象的。
10℃ぐらいまで液温が上がると白桃感が後退して
洋梨とグレープフルーツの柑橘感がメインとなる。
軽快で清々しい果実香が非常に心地よく楽し気。
繊細で華奢なニュアンスだったのが
肉付きと明確な体幹が感じられるようになり
全体像のバランスが整う。
イースト香を伴ったパンの香りや
クロワッサンっぽいニュアンス。
のど飴(レモンの香り)っぽいニュアンスと
苦みを連想させるオレンジピール感。
若干、シナモンの香りを感じる。
12℃に達すると熟成感が一気に広がる。
バター感を伴うクロワッサンのコクと深みのある複雑さ
バニラやシナモン、それにクローブのスパイス感。
8℃のころとは全く違う華やかで
明確な厚みを感じさせる香りの構成。

・アタック
口に含んだ第一印象は、小気味よい反応を伴うフレッシュさ。
口に含んだ瞬間、照度の高く透明感のあるミネラルが
舌先を伸びるように広がり、
追走するように爽やかな酸味が舌の上を走る。
反応はリニアで素早いが攻撃的ではない。
シャープで塩味を帯びた酸が特徴的。
泡はきめ細かくクリーミーで舌触りは滑らか。

・味わい 
爽やかでスレンダーな透明感のある繊細な味わいと、
柔らかいおっぱいを連想させる豊かな果実味と
コクを伴う深みのある熟成感が入り混じる。
多積層のレイヤーのような複雑さ。
エネルギーとパッションを感じるレモンが弾け、
若干のマンゴー、ライチ、グアバのニュアンス。
ムスクのヒント。
白桃の風味が舌先を楽し気に踊るように転がる。
明確な果実の甘みを感じるが、
クドさやしつこさは微塵もなく、
佇まいは意外にもドライ。
アルコール感があまり感じられないので
フルーツジュースのようにクピクピ呑めちゃう。
青森名産の雪室りんごをジュースにしたらこんな感じかな?
味わいの主軸はりんごと蜂蜜、それにフレッシュな柑橘。
豊かな果実味をクロワッサン感がクッションのように受け止める。

・余韻
余韻は長め。
良く熟したレモンとグレープフルーツのニュアンスが
ラメを振るように輝きながら長く残る。
最後はスモーキーさを伴う蜂蜜感。
ブリリアントでフェミニンな佇まい。
 

 

ルイ・ロデレール ビンテージ2016


スタートは8℃
・外観
やや深みのある金色。
藁色の深みが豊作を喜ぶセレブレーションをイメージさせる。

ペリエ・ジュエが精霊魔術の女性エルフなら

ルイ・ロデレール ビンテージ2016の佇まいは豊穣の女神。

脱線しすぎw
泡立ちは秩序だってきめ細かい。
均一で継続性のある泡立ち。



・香りの特徴
グラスに注いで最初に香るのは
良く熟れたサンふじのような甘い香り。
爽やかさが勝つ青森県産ではなく
甘みが伸びる長野県産のサンふじ。
あと梨っぽい爽やかな香り。
ただこの梨の香りは二十世紀梨や
幸水のような感じではなく、
もっと華やいだ南洋果実っぽさがある。
そこに蜂の巣を崩しながら使う
お高めの蜂蜜感が加わる。
更にローストしたカシューナッツの香ばしさに
クリーミーなナッツの油っぽさ。
軽く焦がしたようなトースト感や
バターのようなまろやかなアロマ。
あと若干、カシスやミラベルっぽさも感じる。
10℃ぐらいまで液温が上がると
わずかに蜜っぽさを伴う甘く優しい白い花の香りを
鼻腔をくすぐるようなフレッシュ・ジンジャーの微かなスパイス感が支える。
この佇まいは生き生きとした透明感と清潔感がある上品さ。
シュッとした美女を連想させる香り。
少しスワリングしてやるとスモーキーさを伴ったドライフルーツ感が顔を出す。
甘く優し気な美女の微笑のような香りの構成。
構造的にはレイヤードで重層的。
12℃に達するとピリッとした白胡椒感。
極々僅かにバニラの芳香とドライフラワーのニュアンス。
それにトーストっぽい香ばしさ。
ドライなんだけど軽い甘い粉感。

・アタック
口に含んだ第一印象はダイナミックなエネルギー感と凝縮感。
表層に輝きを放つ発光体。
ルミナス。
果汁のフレッシュさと凝縮感の押し引きの塩梅が素晴らしい。
初期の香りはスレンダーなイメージだったが
温度が上がるにつれて適度な肉付きを感じた。
引き締まったニュアンスはあるものの
明確なおっぱい感がある。
しかも間違いなく掴んだ指が沈み込むような巨乳。
その肌触りはシルキーで柔和。
貴族的な格調高さではなくアーバンコンサバ。

・味わい
果実味による甘みがかぶさってくる。
広がる感じではなく舌先を包み込むような感じ。
ラズベリーのような甘みに
ポンカンやデコポンの皮のような苦みを伴った爽快感。
チョーキーなミネラル感。
クリーミーでコクの乗った
スペイン産のお高いアーモンドの風味。
総じて滑らかで繊細な酸味と見事に溶け合ってる。
杏や花梨、白胡椒やバニラのニュアンスが
ドライフラワーと共に広がる。

・余韻
余韻は長い。
凝縮したロースト感と煮詰めたフルーツのニュアンスが続き、
最後は煌めきを伴う明確な塩味。
明るく軽やかで上品なフィニッシュ。
キラキラ輝く塩感が食欲をそそる。
 

 

合わせた料理

塩味の湯引き白センマイ

 

ペリエ・ジュエ グラン・ブリュットでペアリング。

フレッシュなレモンの骨格がしっかりしていて

甘み、苦味、塩味、旨味、えぐみが絶妙な割合で入り混じる。

立体的なペアリングではなく極度のレイヤード。

明るく透明感のあるセル画を何枚も重ねたようなペアリング。

一つ一つのレイヤーを解析するのが楽しい。

 

辛みそ仕立ての湯引き白センマイ

 

豆味噌の若干の苦味が良いアクセントとなって

甘みと旨味が回りまくる。

塩味のの湯引き白センマイはレイヤードだったけど

こっちは典型的な立体的なペアリング。

旨味と甘みがモコモコモコっと隆起してくる。

どっちが優れているって話ではなく世界観が全く違う。

 

 

塩タン 山形牛

 

ペリエ・ジュエ グラン・ブリュットでペアリング

適度に引き締まったニュアンス。

繊維質の奥に濃厚な旨味とコクを感じる。

片面よく焼き&裏面あぶる程度の焼き方より

両面適度に焼くほうが余韻が伸びやすい。

もう少し詳細を書くと

1.表面の脂がほどける
2.次に繊維の弾力を伴う歯ごたえ
3.さらに奥から野太い旨味
4.最後にナッツっぽい余韻

こんな流れ。

ペリエ・ジュエの華やかさが存分に発揮される。

キラキラ光り輝く発光体のようなペアリング。

ネギが雑味になり過ぎるのが気になった。

正直、グラン・ブリュットでペアリングさせるなら不要。

 

 

塩ヒレ 鹿児島黒牛

 

ラストの二枚だけルイ・ロデレール ビンテージ2016

残りはペリエ・ジュエ グラン・ブリュットでペアリング

シルキーで端正で、どこまでも気品溢れる味わい。

グラン・ブリュットでペアリングさせると

エルフの美女感が思いっきり出てくる。

錦糸のような髪の毛をなびかせて、

魔法陣から精霊を召喚するような眩さがある。

ルイ・ロデレール ビンテージ2016でペアリングさせると

甘く軽やかな脂が果てしなくのびる。

ダイナミックな光属性のエネルギー体を放出するような感じ。

アンドロメダの拡散波動砲みたい。

前作ビンテージ2015と全く違う世界観。

ペリエ・ジュエ グラン・ブリュットが看板(終了)

 

 

飛騨牛 塩味のトモ三角

 

ルイ・ロデレール ビンテージ2016でペアリング

ビックリするぐらい透明感がある。

生クリームや発酵バター、白胡桃のニュアンスがある。

口に含んだ時のしっとり感とほどける感じが素晴らしい。

赤い肉なのに強く白系の光を感じる味わい。

ヒレでは拡散波動砲を感じたけど

トモ三角担わせるとGW頃の

良く晴れた昼間の太陽のような眩しさを感じる。

飛騨牛の良さを最大限に引き出すペアリング。

部位もトモ三角で良かった。

 

 

塩ハラミ 鹿児島黒牛

 

ルイ・ロデレール ビンテージ2016でペアリング

シルキーな口溶けと濃厚なコクがのる。

脂がシルキーに溶け出し、

そのすぐ後に赤身が持つ力強く深いコクがブワッと広がる。

「脂の儚い透明感」と「赤身の確かな存在感」が同居している。

娘に言わせると「エモい」味わい。

華やかでドラマチック。

ただここまで官能的で感情的な味わいなら

ボランジェ PN VZ19に合わせてみたい。

そんな欲求が沸々と沸いてくる。

ただ、飛騨牛のトモ三角の透明感や繊細さはぶち壊れるよな。

やっちゃいけないだろうけど、

塩タン3人前&塩ハラミ3人前でPN VZ19

こんなふざけた注文をしてみたいw

 

塩ランプ 鹿児島黒牛 撮影し忘れ

 

 

来週は人間ドック

再来週はドン・ペリニヨン ビンテージ2012と

二本目は思案中。