サロン 2004


抜栓して時間が経過すると白桃の香りが漂う。
抜けるような透明度と抜群の反応スピードをベースに
しっかりと熟したシトラスや妖艶なバニラ感が忘れられない2002と比べ
果実味とミネラル感のバランスが秀逸。
ミネラルはフリンティーでメントール感もある。
果実味は豊かで確か。
後味の塩味がたまらない。
酸味のあるタイプではなくミネラルが延びるタイプ。
ブリオッシュのようなイースト香、香ばしさもしっかりある。
ぶっちゃけ各メゾンのビンテージ2004の評価は
(味の好み的な理由で)あまり高くなかったんだけど、
これはすごく良い。
良いというより時を経て上手くこなれたのかな?
すわりが良いというか、
ものすごくバランスが良い。
いやーこれは良い体験をした。

 

 

ドン・ペリニョン ヴィンテージ2013


最初に感じるのはホワイトシトラス。
あと白い花のようなフローラルさかな。
ラストの白胡椒感に続く繊細な香りの構成。
甘酸っぱいプラムや金柑といった爽やかで甘い香りが
ミント感と上手く調和している。
清潔感にあふれ繊細で上品な清々しさは非常に麗しい。
柑橘香はレモン系とオレンジ系。
あと白胡椒以外の香辛料感もある。
繊細なんだけどしっかりと背骨が通った感じで揺らがない。

口当たりは滑らかで秀逸。
秀逸どころか桁違いに良いレベル。
果実味と酸味のバランスがびっくりするぐらい良い。
この時点でサロン2004のバランスの良さは
自分の経験値では完全に推し量れない
とんでもない特異点だったことに気が付いた。

 

 

G.H.マム RSRV キュヴェ ラルー2002

 

サロンとドン・ペリニヨンを呑んでから抜栓。

かなり酔っぱらってたコンディションでも

はっきりと知覚できる良く熟した杏の甘い香りや

ナッツのような香ばしさ。

口に含むとキャラメルのような明確な甘みとコク。

マグロや鴨と合わせたけど食べるたび、

飲むたびに満面の笑みがこぼれる。

幸せなシャンパン。

 

 

合わせた料理

 

北海道産 雲丹

宮城県産 帆立

高知県産 フルーツトマト

宮崎県産 キャビア

 

雲丹&帆立&キャビアの組み合わせは

サロンのつまみに個人的最高の一品。

 

 

北海道産 鮑

長野県産 茄子

高知県産 フルーツトマト

 

典型的な旨味爆弾。

半分はサロン、もう半分をドン・ペリニヨンでいただいた。

 

 

岡山県産 清水白桃

パルマ産 生ハム

 

キャビアを付与するか否かで表情が激変する。

貴族チックな味わい。

気が付いたらドン・ペリニヨンも看板。

 

 

三重県産 本マグロ(中とろ)

三重県産 ズッキーニ

愛知県産 白ねぎ

 

キュヴェ・ラルーの良好な赤い肉耐性を

これでもかと存分に発揮する一品。

マグロのとろけるような旨味と

キュヴェ・ラルーの立体的な甘みの組み合わせは

背筋がゾクゾクするぐらい素敵。

 

 

ハンガリー産 鴨胸肉

オーストラリア産 オレンジ

福井県産 ルッコラ

 

最初は火入れしたイチジクを添えてもらおうと思ったのですが、

ラストのデザートがイチジクのタルトなのでオレンジに変更。

わざとアルベドを刻んだものをごく少量付与してもらった。

柑橘系のピール感、苦味がアクセントとなって

旨味がこれでもかというぐらい引き立ち、

表情がドロドロに溶けたw

 

 

イチジクのタルト

 

見た目より全然軽い。

キュヴェ・ラルーとも非常によく合った。

 

 

来週はアンリ・ジローのエスプリ・ナチュールGか

ティエノのミレジメ2012の予定。