ポメリー ミレジメ グラン・クリュ2008

 


グラスに注いで鼻を近づけると良く熟れた果実の甘い香りや
レモンのような爽やかな柑橘香と
ブリオッシュのような香ばしさを感じる。
果実香は透明感のある白桃から砂糖漬けにした杏まで
新鮮さと熟成感の双方を感じさせる。
爽やかでさらっとした蜂蜜のような甘い香りも感じる。
非常に複雑で緻密な香りの構成。

口に含むと香りの印象と味わいは違うと気が付く。
甘いだけでなく酸味や苦味がしっかりと感じられる。
また細やかな泡は意外にしっかりとしていて確かな泡感がある。
15年経過しているが良い意味で”若々しい”
若々しいけど複雑で、しっかりとした骨格があって、
よくまとまって綺麗に熟成している。
これは素晴らしいシャンパンだね。
赤い肉耐性は非常に優秀。
焼肉に非常によく合う。
エレガントで凛としている。
けど緊張感を強いる系では決してない。
豊かで確かな果実味がリラックスした雰囲気を作り上げている。

・用途が焼肉
・ランクは各メゾンのヴィンテージ・ミレジメ
・2万円未満

この条件だと本シャンパンのポメリーのミレジメ・グラン・クリュ
ルイ・ロデレールのブリュット・ヴィンテージ、
パイパー・エドシックのブリュット ヴィンテージ
この3本がすぐに思い浮かぶ。
ブラン・ド・ノワールがアリならボランジェのPNシリーズ。

 

 

ルイ・ロデレール ブリュット・ヴィンテージ2015

 


フレッシュさを感じさせるレモン系の柑橘香と
リンゴと洋梨の果実香。
蜂蜜のような確かな甘い香りはやがて香ばしいトースト香へと変わる。
白胡椒っぽいスパイス感もある。
非常に複雑な香りの構成。

口に含んだ第一印象は穏やかでやわらかい口当たり。
新鮮な切りたてのリンゴの甘みと
熟成感のある杏や黄桃の果実味。
適度な凝縮感のある酸味。
当たりは柔らかいけど力強さや軽やかさも感じる。
2009のような反応の良さも感じる。
照度が高くピントがしっかりと合った高画素の画像のようなイメージ。
余韻にカカオのような香ばしさと明確な塩っけを感じる。
新鮮かつ熟成感のある柔らかい口当たりの果実味を最初に感じるので
しっかりとした骨格のミネラルや酸を見落としがち。
だけど豊かな果実味や蜂蜜感を余裕をもって支えている。
個人的な好み的には、歴代ヴィンテージの中でも屈指。
穏やかさの中に秘めた情熱を感じさせるシャンパン。

 

 

湯引き白センマイ 塩味


湯引き白センマイ 辛みそ仕立て

 

わかりやすいのは塩味。

複雑さを楽しむなら辛みそ仕立て。

ポメリーの懐の深さをまざまざと感じさせられる。

 

京都肉 塩タン

 

旨味の暴力すぎて笑ったw

京都と聞いて繊細な味なのかなと思ったけど

旨味バッキバキ系。

この肉を軽く受け止めるポメリーの受容体に感心する。

 

 

群馬県産 増田和牛 塩ヒレ

 

しっとりとした口当たり。

上品でフワッと旨味がきれいに口の中で広がる。

ポメリー、ルイ・ロデレール両方で試したが甲乙つけがたい。

世界観というか方向性が違う。

同じ土俵で評価しづらい。

ポメリーは看板。

 

 

京都牛 上ハラミ

 

タンでも思ったけど旨味が野太いね。

旨味のストラクチャーがしっかりとしてる。

 

 

上ランプ

 

 

来週はドラピエ グラン・サンドレ2012