ルイ・ロデレール コレクション243


コレクション243をグラスに注ぐと香りを感じる前に
ゴールドにキラキラ輝く眩い姿に気分が高揚する。
レモンやグレープフルーツ系の爽やかな柑橘香は
石灰を連想させるミネラル感と一緒に漂う。
柑橘香やミネラル香と同時に、
ブリオッシュのような香ばしい香りも感じる。
ミネラル香に続き新鮮でよく熟したリンゴや洋梨の果実香。
あと蜂蜜香を伴ったしっかりと熟れた杏の甘い香り。
スレンダーなイメージを沸かせた242と比べ、
この243は女性的な適度の肉感を連想させる。
貴族的で格調高い242に比べて243は都会的な洗練をイメージさせる。
照度の高いキラキラしたアーバンスタイル。
スラっと背が高く腰の位置が高く清潔感のある美女。
思い浮かんだのは20年ぐらい前のニコール・キッドマン。
余韻はやや短い。

 

 

 

ルイ・ロデレール ブリュット・ヴィンテージ2015



レモン系の柑橘香と白胡椒感。
しっかりと熟した杏や黄桃の香り。
ドライフルーツっぽい凝縮感もある。
力強さと繊細さを兼ね備える。
香りの構成は非常に複雑で躍動感がある。

口に含むとみずみずしく明確な果実味と濃厚なカカオ感。
ローストしたリンゴのような穏やかで確かな甘み。
柔和だけど非常にエネルギッシュ。
場の雰囲気が明るくなるシャンパン。
ここ一年以内に飲んだ各メゾンのミレジメの中で一番好きかも。
 

 

一緒に合わせた料理

白センマイの辛みそ仕立て

 

コレクション243のミネラル感が巧いアクセントになる。

純粋に美味しい。

 

 

白センマイ

 

コレクション243の透明度が引き立つペアリング。

焼肉屋さんでこんなペアリングができるのはちょっとおかしいw

 

 

鹿児島黒毛和牛 塩タン

 

旨味の展開がめちゃくちゃ上品でスムーズ。

問題はコレクション243だと

明らかに旨味を引き出しきれない感じ。

 

 

鹿児島黒毛和牛 上ハラミ

 

肉の旨味が大きすぎて明らかにコレクション243だと破綻する。

破綻というのは正しくない。

(経験値的に)もっとうまみを引き出す方法が思い浮かぶので

ヴィンテージ2015を投入。

結果は大正解・大勝利。

幸福感と満足感が半端ないですw

 

 

鹿児島黒毛和牛 ヒレ

 

ルイ・ロデレールのヴィンテージ2015は

本当に素晴らしいシャンパンだね。

鹿児島黒毛和牛は美味しすぎて変な笑いがこみあげてくる。

そんな特異点のような牛肉と手を取り合って楽し気に踊る。

ルイ・ロデレール ヴィンテージ2015はそんなシャンパン。

 

 

鹿児島黒毛和牛 ランプ

 

にんにくダレにガッツリ漬け込んでご飯のお供ではなく、

ヴィンテージ2015に合わせてみた。

結果は大満足。

抜群の赤い肉耐性、醬油耐性、にんにく耐性を発揮した。

ルイ・ロデレールのヴィンテージ2015は、

焼肉に合わせる入手性の良好なシャンパンで最善の選択肢だと思う。

 

来週はパイ包みのスープ仕立てが食べたいので、

ドゥ・ヴノージュ コルドン・ブルー・ブリュットの予定。