ペリエ・ジュエ ベルエポック 2013

 

抜栓すると白い花やマスカットの香りが広がる。
照度が高めのキラキラと輝く金色の液体がグラスに注がれると
レモンやグレープフルーツなどの爽やかで透き通った柑橘香に支えられ、
白桃や洋梨の甘い香りが漂う。
新鮮な果実の甘みはやがて重層的な蜂蜜の甘い香りへと変わってゆく。
ラストノートは焼きたてのトースト。

口に含んだ第一印象は穏やかで優しい口当たり。
爽やかな酸味とふくよかで確かな果実味。
ボトルデザインのイメージと違わない上品で可憐で清楚な佇まい。
まさにエレガント。
以前呑んだ時に「やり過ぎなかった2008」と感じたのが
決して間違いではなかったと再認識。
08ベル・エポックは隙が無く「完璧」なんですよね。
言わば一足一刀の間合い。
真摯に向き合わないといけない気分になる。
妥協が無いというか言い訳ができない遊びがない気がした。
この2013は良い意味で遊びがあって余裕がある。
高位の貴族令嬢を連想させる格調高さがあるが余裕のある感じ。
2008は己の寿命すら削り心血を注いだ芸術作品。
2013は同じ芸術作品でもゆとりを感じさせ楽し気。
穏やかな正月には2013を選んだのは正解だと思う。
 

 

馴染みの鍋屋さんのおせち。

蒸し海老と鰤の焼き物が絶品。

夜は馴染みのホテルのおせち。

明日も飲む予定だから夜は控える。