アヤラ ラ・ペルル2012

 

グラスに注ぐだけで爽快感のあるオレンジ系の柑橘香と
透明感のあるリンゴの甘い果実香が漂う。
注ぎ終わってからよく嗅いでみると
甘いバニラや甘く香ばしいジンジャーブレッドの香りも感じる。
ラストノートは浅く炒ったヘイゼルナッツの香ばしさ。
香ばしい芳香の中にバニラやクローブっぽい香辛料感もある。
結構スモーキー。

口に含んだ第一印象はメントール感を伴った砂糖漬けの果実。
物理的に透明度が高く澄んだ感じ。
クリーンでクリアーでエレガント。
清潔感の権化のようなシャンパン。
味の情報密度がずば抜けて高く、
口の中でストレス無く情報が展開される感じ。
若干チョコのような風味もある。
口当たりが素晴らしい。
フィニッシュは明瞭で繊細。
透明感や清潔感が半端ない。
余韻にバーベナのようなフローラルさ
リンデンバウムのような香料感が残る。

ラストのラストにクローブの甘い香り。

これは本当に素晴らしいシャンパンだね。
今年飲んだシャンパンの中で五本の指に入るぐらい好き。
スラっと背が高くスレンダーで
腰の位置が高い美女を連想させるシャンパン。
余韻は適度に長い。
 

 

ボランジェ ラ・グラン・ダネ2012

 

抜栓すると清々しい洋梨や白桃それに甘い杏の香りや
突き抜けるような透明度のあるレモンの柑橘香が漂う。
白い花系のフローラルさとアーモンドのような香ばしさ、
それにイースト香を伴ったライ麦のパン。
しっとりとした感じではなくパリッと香ばしい感じ。

口に含むと情報密度が激高の濃厚な果実味が
領域を奪い合うように口いっぱいに広がる。
アクティブで瞬発力がある。
今日一緒に開けているアヤラのラ・ペルル2012の口当たりも
今年飲んだシャンパンの中でいちにを争うぐらい素晴らしいが
ラ・グラン・ダネの2012も勝るとも劣らないほど素晴らしい。
骨格のしっかりしたミネラルは
情報量爆弾の果実味が爆ぜても揺らがない。
酸味は陽気で非常に明るい。
しっかりとピントが合った感じ。
間違いなく女性的なシャンパン。
細身で背がスラっと高い上品な巨乳美女を連想させる。
姫騎士系シャンパン。
余韻は非常に長い。
 

 

 

高知県産 シュガートマト

北海道産 モッツアレラチーズ

茨城県産 バジル

 

みんな大好きカプレーゼ。

シャンパンのアミューズで最高に好きな一皿。

アヤラのラ・ペルルって、

スレンダーなルイ・ロデレールのクリスタルって感じ。

 

 

愛知県産 三河彼岸ふぐ

茨木県産 マイクロリーフ

 

淡白なんだけど噛めば噛むほど旨味が爆ぜる一皿。

ラ・ペルルの透明度と清潔感がこれでもかってほどピックアップされる。

ラ・グラン・ダネに合わせると非常にアクティブで全く別の世界観になる。

 

 

宮城県産 帆立
長崎県産 コヤリイカ
北海道産 浅利
天使の海老
野菜いろいろ

愛媛県産 蜜柑

宮崎キャビアを添えて。

 

ラ・ペルルとラ・グラン・ダネの二本立てで呑んで大正解。

多幸感と言うか満足感が半端ない。

ラ・ペルルは繊細で芸術的で上品で女性的で光り輝くペアリング。

ラ・グラン・ダネは円舞のような躍動感を感じさせるペアリング。

姫(ラ・ペルル)に寄り添う姫騎士(ラ・グラン・ダネ)の

百合百合しい物語が頭の中で紡がれてゆくw

このコンビは今年呑んだシャンパンのペアリングで最高傑作。

 

 

山口県産 甘鯛

静岡県産 甘エビ

千葉県産 菜の花

福島県産 かぶ

 

魚の中で甘鯛が一番好きだと再確認した。

クリスピーでパリパリ感のある鱗としっとりとした身。

咀嚼するたびに歯ごたえとともに旨味が広がる。

料理的にシャンパンのお供に望む全てがそろっている一皿。

 

 

名古屋コーチン

キノコいろいろ

 

ラストを和牛のロースにするかギリギリまで悩みましたが

ラ・ペルルの事を考えて名古屋コーチンを選択。

噛みしめるたびに幸せが口いっぱいに広がる。

 

来週は焼き肉を食べながらボランジェのPN TX17