G.H.マム グラン・コルドン

 


すっごく久しぶりに飲む。
グラスに注ぐと爽やかな青リンゴ、
それにスッキリとしたレモンやグレープフルーツの柑橘香。
白い花系のフローラルさも感じる。
ラストノートはトーストのような香ばしさ。

口に含むとしっかりと熟した白桃の旨味が口に広がる。
清々しく小気味の良い酸味と豊かな果実味。
ベリーっぽい赤系果肉果実の風味もある。
アルコール感があまりなくクピクピ飲めちゃう系のシャンパン。
余韻でミネラル感とスパイス感を感じる。
素直なフィーリングのシャンパン。
ふと脳裏によぎったのは、
トヨタのハリアーのエンジン(M20A-FKS)
吹け上がりが良く素直で扱いやすいトルク特性。
日常で余裕のあるスペック。
非常に優等生で器用。
マムはコルドン・ルージュからグラン・コルドンに変わって
本当に洗練されたよね。
人によっては刺さりにくくなったと表現するけど、
器用さが増したと思う。
 

 

合わせた料理

塩味の白センマイ

暑い日の夕方、

最初にいただく組み合わせとして凄く良く合った。

素直さや清々しさが前面にでる組み合わせ。

 


辛みそ味仕立ての白センマイ

 

胡麻や豆々しい味噌に合わせると鉄っぽいミネラル感が前に出てくる。
これは評価が分かれると思う。
そう。
このシャンパンは根本的に焼肉より鉄板焼きの方が合うんだよね。

 

 

塩タン 近江牛

 

繊維質の下処理が丹念でとろけるような舌触り。

旨味がストレスなく口の中に広がる。

非常に上品な味わい。

素直なマムによく合う。

 

 

塩ヒレ 九州王

 

一転して旨味の骨格がしっかりとした味わい。

後味にベリー感やヴァニラ感がある。

均整のとれた味わい。

 

 

上ハラミ 九州王

 

グラン・コルドンに一番合うのは上ハラミだった。

これは典型的なお酒のつまみ状態。

 

 

上ランプ 九州王

 

グラン・コルドンに合わせるとタレの加糖感を色濃く感じる。

一気に満腹中枢が刺激される。

 

 

来週はシャルル・エドシック ブリュット・レゼルヴ