2023年11月に読んだ本
(個人的な評価 A最高に好き Bすごく好き Cまあまあ好き D普通に好き Eいまいち Fダメ)
『紫外線の社会史 -見えざる光が照らす日本』
(金凡性/岩波新書/2020年)
書店で手にしたとき、ヤギに紫外線を照射しているへんな古い写真が目に留まって、それで読んでみた本。
著者も、小学生がゴーグルをして紫外線を浴びている昭和初期の奇妙な写真を見たのが本書を書くきっかけの一つになったという。
ラジウム餅、ラジウム煎餅、ラジウムドリンクなどの言葉も出てきて、昔の科学はちょっと怖さを感じる。
著者の専門は科学史で、史料・資料を駆使した内容だった。(D)
『教養としての建築入門 見方、作り方、活かし方』
(坂牛卓/中公新書/2023年)
「入門」とタイトルに付く新書は案外、入門向けではない、と思うことがあるが、この本は建築士の仕事のことなども書いてあって、入門的だったかもしれない。(D)
『祐介・字慰』
(尾崎世界観/文春文庫/2019年)
青春の挫折物。
若い人の共感を呼びそうな内容。
終盤のスラップスティック的な場面がおもしろかった。
この著者の文章を新聞で前に読んだとき、表現力がいいと思ったので読んでみた本。(D)
以上、2023年11月は3冊。