2022年11月に読んだ本
(個人的な評価 A最高に良い Bかなり良い C普通に良い Dいまいち Eダメ)
『敗れざる者たち』
(沢木耕太郎/文春文庫/1979年)
スポーツノンフィクション集。
6編収録。
取り上げられているのはボクサー、五輪選手、プロ野球選手など。
しかしその強さよりもむしろ、弱さ、脆さに焦点を当てているので、人の光と影が際立っている。
「クレイになれなかった男」は文学的な短篇小説を読んだような余韻が残る。(B)
『年月日』
(閻連科/谷川毅 訳/白水uブックス/2022年)
自然の脅威に立ち向かう老人と犬が健気である。(C)
『地図と領土』
(ミシェル・ウエルベック/野崎歓 訳/ちくま文庫/2015年)
主要登場人物の誰もが孤独を抱えている。
現代人のつながりの薄さ、淋しさを感じる。
前から気になっていた作家だったが、題名などから何となく敬遠していた。
ためしに読んでみたら、おもしろかった。(B)
以上、2022年11月は3冊。