BushCraftFunky!! お開き。 | キャンプ協会なにしてる

キャンプ協会なにしてる

東京都キャンプ協会の理事の一人が勝手に書いているブログです。キャンプのためになる可能性があります。

 

ブッシュクラフトという考え方があります。

あくまでもガイドラインな「やりかた」もあります。

私はやはり、身の丈を知る活動だと思っています。

 

実際に、都会人がブッシュクラフトを実施するには、やや場所探しに難儀するはずです。

山を持っている。しかも水がある。直火ができる。地面を掘っていい。(必ずしも掘る必要は無いが。)そんな条件に適うブッシュクラフターにとって理想的な場所はなかなか無いです。

 

そうだなブッシュクラフトというのは

・たまたま軽トラに積んでいるものだけで引越しの手伝いをする。

・学校帰りに思い立って、スルメだけ買ってなんとかザリガニを釣りをする。

・18cm鍋しかないけど30人分の飯を作る

などの時と似ています。

限られたもので目標を果たそうと知恵を絞る のがブッシュクラフトの基本です。

 

知恵を絞るには知識も必要です。

知識がゼロだと知恵の出しようもありませんから。

例えば

焚き火が燃えるためには空気が必要

という知識があってようやく

空気の通りに配慮するという行動ができる。

だから知識はあったほうがいい。

どの程度の知識が必要かと言えば

小学6年生くらいまでに学校で知ること程度で大丈夫。

 

そこから先は、知恵です。
知恵はそもそも誰もが同じに持っている。というか、測ることができない。
知識は重さ、知恵は容積、そんな感じもします。
重さは測れるけど、容積は何を入れるかによって質量が変化します。
知恵という計り知れない器は誰もが持っているのです。
知恵の容れ物にどうやって圧縮してしまってゆくか、が人生なのかもしれません。
うまく圧縮しておいてたまにデフラグする、そのたまにがキャンプの機会かも。
キャンプをしていると、手を動かすうちに脳の中がすっきりしてゆく経験したことがあると思います。

知識は体験で得ることができるかもしれません。
知恵は経験しないと手に入らない。
体験では知るだけです。経験は身に着くのです。

知識と知恵を総合したうえでそれを具現化できるかどうか。
私はそれを「身の丈」と言います。
身の丈を知るのがキャンプであり、その部分と言えるブッシュクラフトです。

簡素な装備で自然の中で暮らす知恵。
ていうか、背負うものは簡素でも着ているものはとってもヘビーでいいのか。
背負うものが簡素なら、着る物も簡素にして、水着で3月にブッシュクラフト。どうこれ!
そうです。いやです。
一定の快適さが担保されたうえでゆったりと知恵を楽しむために自らテーマを持って装備を決めるのです。
いかがでしょうか。
それはもはや「日常」ですね。
皆さん会社でもいろいろと知恵を絞って上司に取り入ったり部下を指導したり得意先にいい顔したりします。それは知恵です。
日常でそれを疎かにしている人はきっとブッシュクラフトきついでしょう。
日常で鍛えた知恵を活かし、自分の手でいろいろとつくり出して行動するのがキャンプまたブッシュクラフトなのかもしれません。

場所が変わるからやること変わるだけです。
キャンプは非日常 という名を借りて自然体験活動とか言ってやりたい放題に非社会性が育まれるのにうんざりしている私は、キャンプを日常の一部と感じながらやってきました。
ブッシュクラフトも日常の一部また日常に欠かせない1チャンネルになりうる考え方です。

ブッシュクラフトの会に集まってくださった皆さんのうち、誰一人として自分だけのために行動していた人は居なかった。
皆さん、いつかだれかとどこかで、もっともっと楽しみ愉しませるために、まずは自分。だった。
それがとても心地よく、誰かのために火を見つめる姿を美しいと思いながら過ごしました。

おもしれえもんで、スッゲえガチでヘビーでどう見てもレスラーなBSマンも、行動力のあるちょっと変わってるあたりが頼りになるちんこいおばはんも、花粉でつらい首にタオルの女子高校生も、俺こんなでごめんねなのに私の講習を受けたいから来てくれたガールも、力任せが清々しいワイハ育ちの熱メンズも、シェルターの前で自分の火を抱えている姿はキマるんですね。火はその人の一部みたいに映る。


次回も乞うご期待。
と言いたいところだが。
今のところ予定無いので、協会にぜひともメールなどなさってください。
お客様の声に気分次第でお応えする器量はあるかもしんないから。


ブッシュクラフトとか言う割に
最後はみんなで餅つきして帰りました。

和だね。