特定非営利活動法人東京都キャンプ協会スタート! | キャンプ協会なにしてる

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東京都キャンプ協会の理事の一人が勝手に書いているブログです。キャンプのためになる可能性があります。

ようやくCATの土台ができました。

土台ができてもウワ物が建たないという経験を
私はサンザンしてきました。

同時に、土台を作ることができなければ
ウワ物を建てることもできません。

土台土台というけれど
それを言うほとんどの場合は
重機で固め、鉄筋の入った土台のイメージでしょう。
でなければ、台形に搗き固め、ノリ面がきれいで上が平らな
土の土台をイメージするものです。

土台=安心。
というイメージですね。
しかし残念ながら
手作りの土台は、イメージ通りのものにはならないものです。

水平でなかったり
腕力で土くれを掘って疲れ果てたり
大きさを間違えたり
いろいろな不便がでてきます。
その不便を許すのは「自分が手がけたから」です。
また一緒に作った仲間の苦労を知っているからです。

土台は、完全ではない。
ソコを間違えちゃいけない。

次はウワ物ですね。と、誰もが思うし、言う。
土台ができたところで乗ってきたり(別にいいけどよ。)
土台が立派に見えたり(見るめがねえやつ。)
ウワ物に心を奪われたり(地に足が着いてねえんだよ。)
そんな動きもあるでしょう。

私は、自分の手で、いくつもの土台を仲間と築きました。
挿話的な土台ではなく、本当に斜面をきり削り
小屋を立てる土台です。
土台をつくるおもしろさも、土台が完全ではないあやふやさも
今風に言えば「リアルしってるし」というわけです。


CATに土台ができた。
ものすごく辛いことです。
とても辛い。

多くの人がたずさわり、多くの人が出入りし、
多くの人を傷つけ、土台ができている辛さ。
はばからず言えば、人柱さえあったかもしれん。

その上にウワ物を建てようとするのは
荷が重いことだし、ともすると不遜なことかもしれない。


こう言っちゃナンだが
NPOをたてるのは難しいことじゃない。
だからNPOでの活動団体は多く、スジのほうでも隠れ蓑に使う。
書類で済むんだから、気軽にレッツNPO!
ってみえみえ。
玉石混合。
ボランタリーでクリーンなイメージは強いのだが
必要な分は稼いで良いので、有限会社のウチより参加費が高いNPOざくざく。
もう少し安くできるはずのに、不思議だね!
ま、それくらいのもんなので、NPO法人になること自体は
そう難しくない。


NPO設立を持って土台というとすると
苦労や辛さはどこにあったかというと
「手作りだったこと」にある。
ウチも手作りだぜ、というNPOも多くあろう。

でもね
コレだけの規模の任意団体が法人化目指すと
ものすごくめんどうくさい。
協議・検討・合意・承認、そこで出るいちいちの声に
耳を傾けなければならない。
その声に耳を傾け、異論に対してしっかりした本論で通さねばならない。
その作業が「手作り」だったのだ。

やや経験のある数人の若者が情熱だけでエイヤ!っと法人設立するのとは
ワケが違う。そんなうらやましいやり方はできなかった。

どうだい、仮にオレが「うるせえなあ、やるっつったらやるんだよ」と
強引に法人化したら、誰もそのあとのウワ物づくりを手伝っちゃくれない。
人は離れ、法人は形骸化し、丸いキャンプを四角くしなきゃならなくなる。
そんなのはだめだと、言外に申し合わせ、いちいちを丁寧にやってきた。
もちろん、オレ以外のしっかりした人たちがね♪
オレは、どうせ法人にするなら株式会社にしようよ!って言っただけ。


しかも、NPOCATで飯を食うつもりがある人は居ないんだ。
ここ、ポイントね。
ほかで必死に稼いでいて、この時勢に決してヒマではない人たちが
得なんかしないNPOを建てるべく時間を割いた。
その間、オレはスルメを割いていた。
NPO法人というシステムを適正に利用するモデルになるんじゃないかと
思うくらいでございます。


ウワ物を建てなければならない。
誰がやるか、いつやるか、どうやるか。
誰も答えは持っていない。

組織が擬人化されたわけだから
その構成員一人一人が指となり足となり
一人の法人になっている。
あなたはなにをやりますか。

おめでたいことですから
喜んでいます。


この手作りのあやふやで未完成な土台をよくみて
土台がナナメでも床でレベル取ったり
庇の出し量を計算しながら基礎打ったりするのは
みんななんだ。

この先
言うだけのやつはほんとに要らない。(私見)
言っただけのことをする覚悟で頼みたい。(私見)
言っただけのことをやれないから黙っているなら
家や会社や自分の団体でも黙ってろ。(私見)
言わずに動く人もステキ。(まねはできない。)


ま、オレみたいに
言っただけのことやる覚悟があるのに
取り組んでも成果出せなくて
結局あやまるばっかになるのは嫌だろうから

ま、強く慎重にどうぞ。



じゃ
コゲラッチェーション 




あとよ
いつの間にか「あいつにマイク渡すな」って風になってるけど
オレ本当は黙っていられるときは幸せなんだ。

マイクを持ったら
言わなきゃならないことがたくさんなんで
しかたなく言ってるだけ。