今日は良いことを言います。
「技術は強気で」です。
こう言っちゃナンだけども
キャンプに技術が必要のない時代になってきた。
様々なキャンプがあり、テント泊をしないキャンプや
キャンプファイアーのないキャンプもたっくさんある。
そんな活動をしている人にテントの立て方教えてもしょうがない。
野外炊事もなければ、カレーでウンチクたれるチャンスもない。
ロープなんていらない。ナタなんてもってのほか。
ズックやバッシュでキャンプができる。
そういうスタイルでキャンプをしていれば
いわゆる野外生活技術は必要ない。
そして、キャンプ技術といえば野外生活技術だと思っている人も多い。
野外生活技術を要さないキャンプは支流にしては太くなってきた。
野外生活技術で言えば
ファミリーキャンプやキャンプ場でテントを張るキャンプスタイルの
人たちのほうがよほど高い野外生活技術を持っていることがある。
一昔前なら「字がうまくたってテントひとつ張れないんじゃしょうがねえ」って
ことで、一芸あってもそんなもんキャンプじゃ役にたたねえぜ!っていう
武骨さがあって、俺はそれ好きなんだけどテント張らないキャンプする人に
言ってもしょうがないじゃんね。
たまにテント張るくらいなら、俺の講習受けないで説明書見ればいい。
昨今の説明書は良くできている。
余談だが、説明書作りはむつかしい。
情報は多かったらだめだし、少なすぎてもだめ。
文字が多くてもいやになるし、写真やむしろわかりづらい場合もある。
ためしに、何かの説明書をつくってごらんさい。
俺も、竹とんぼの作り方(日本語・英語版)とか、
ドラム缶炭焼きハンドブックとか、いろいろと作ったけれど
結構難しい。
これは子供のころから思っている。
プラモの説明書ね。あれは傑作。
ひょっとしたら、設計よりむつかしんじゃねえかと思うときある。
ちなみに、日本はアニメだけでなく、プラモ製作もすばらしい技術を
もっている。
この文化は 型作り文化 なんだ。
クルマのエンジンブロックも、車体そのものも
鍋釜、樹脂製品、PCからマウスまで、製品という製品には
「型」がある。
みなさんおよろこびの、ダッヂオーブンも、型で作る。
日本が本気で作り、われわれが日本製品を真剣に使ったら
ろっじ社は困ると思う。
新潟あたりの雪の頂上社も作っているけれど
俺なんかいろいろモノつくっても、結局技術者の型がなければ
道具ひとつ手にできない。
型というのは、製品を作るに絶対に必要な技術で
1点モノのアートではない。
うまい棒ひとつも、たぶんすごく良く考えた型を使ってる。
余談でした。
相変わらず余談長い。
で、説明書見てテント張ればいい。
で、なんだっけ。
とにかく、字ひとつがキャンプ技術になりうるといいたかった。
しかし、人間のアタマはかたーくできていて
字(習字としよう。)はキャンプとつながらないと思い込む。
習字ができる人は
俺みたいに字もかけないでキャンプやってるやつより
えらいかもしれない。
なにせ学生たちには とっとっと余談になるとこだった。
習字ができればキャンプができる。
そう思ってみよう。
俺が思いつくだけでも
バス内では、文字クイズでモチベーションアップ。
↓
オープニング。達筆なめくり名札みたいなやつで式次第かいてある。
↓
ひるめし。(弁当)
↓
まずは
・筆作りをしよう!
・・・竹と適当な草をまっすぐな繊維にして(イネ科の茎がいいかな。)
どうにかくっつける。できる?どうなの?おれはやったことない。
接着剤を工夫すれば簡単なはず。
自然観察もかねる。
指令文ハイキングかなんかにして、仲間作りが進むようなシコミもしよう。
・紙すきをしよう
・・・これは有名ね。面倒なら、木の皮をさがそう!にしちゃえ。
いや、乾燥がいるから、先にやれ。筆が後だわ。
・自然の色をだしてみよう
・・・何か煮込んでね。色の濃く出る草木を煮出す。
草の色が薄ければ、薄い朱墨や薄い墨または、酸化鉄バイセンと混ぜて色を濃くする。
どろでもいいね。コーヒーはどうかな。鉄バイセンは、草木染が薄いときに使うと
濃い色になる。おうちで常備できる気軽バイセン。作り方は俺に聞いてください。
↓
ゆうごはん。(和風ホイル焼き。)煮出した余熱で。
せっかくだから「イカスミライス」にする!と、ちょとシコミがしつこいかもね。
↓
・好きな字を練習しよう!
・・・自分の名前から1字取ってみるのを基本に、好きな字をいくらでも練習!
・・・ほかの間が作った色を借りてもいいね。
↓
焚き火であそぶ!
ここは字はあまり出てこない。出してもいいけど、シコミがしつこい。
しつこい人は、字攻めでここでも大好きなほら、火文字!あれやれば!
灯油と針金とウエスたんまりつかって、あとはキャンプ場にすててきゃいいじゃん!
俺は、捨て置かれた火文字の残骸見るのがいやだ。
やるやつはうっとり。見る子はおおーっつって。で、残骸にはだれーもふれない。
あ、余談?これ。
↓
で、寝る。
せっかくだから
・大の字で寝よう とか
・川の字で寝よう とかやるか。どうか。
↓
おはよー
↓
この日は、とうとうすいた紙に字を書いて
で、消しゴムはんこで落款作って打って、
で、後は遊ぶ。
時間ないから割愛!
というキャンプもできるでしょうに。
もちろん、担当した達筆なキャンプ指導者は、たくさん勉強して実験してください。
野外生活技術みたいなものは、そうした「やりたい企画」のための
勉強や実験で培われることもとっても多い。
俺はほとんどそれかも。やりたいことをやるためには、勉強するのが当たり前!
不勉強なやつは、やりたいことはできない。ざまあみろだね。
達筆なキャンプ指導者は、そうやって自分の一芸でキャンプができるんだ。
だから
技術は強気で!です。
キャンプの専門家は、こう言っちゃナンだが、何でも屋みたいなもんで
一芸に秀でるというより、アカレンジャー的なバランスでリーダーシップ取る。
まわりのやつは、一芸に秀でたメンバーがそろい、ゴレンジャーが構成される。
それぞれの特技を生かして、悪いやつをやっつける。
もしもあなたがアカレンジャーでないなら、
ワタシ色レンジャーになって 強気でキャンプをつくってみてほしい。
俺は赤黒いレンジャーみたいな感じなのですが
たぶん世のあかれんじゃたちは
いろいろな色レンジャーを待っている。
おれが習字キャンプやるには、思いついても得意じゃないから
そのよさや文化を伝えるに、俺は少し用が足りない。
習字キャンプに引き込む力は、あなたにあるんだとおもう。
強気で、自分が熱心にやっているたった一芸でも
それをみんなに伝える手段としてキャンプを利用してみてほしい。
芸、とはいかなくても、好きなことを一緒にやってみたい!
という感じでもいいと思う。
アカレンジャーがほかに居るなら、安心してやってみてくださいよ。
自分の芸、持っている何か特技、好きなこと、趣味。
それらは全てキャンプにつながる。
俺はそれをする自信があるので
もしも「人に伝えたい、人と一緒にやりたい」という手段として
キャンプを選んでくれるなら
そりゃあもう一生懸命に考えて、そのキャンプが実現できるように
手伝います。
それがプロの仕事だと思います。
キャンプは「何かを伝える場」ですし
伝えたいことに制限はないです。
キャンプが伝える事柄に制限をもうけるようなチンケなものであれば
俺はたぶんやってないです。
自分の仕事にするだけの無限を感じたので
力をこめて仕事にできる。
好きな気持ちは本物なので
それをキャンプに横流しすれば ほら すでにその専門技術は俺以上。
強気でキャンプにもってこい。
いやいや
今日は熱かったな。
昨日ね、気まますぎるキャンプしてて
楽しすぎたんだ。
好きなことをやるって言うのが
とても大切なことだと俺は思う。