燃える薪を拾え
ということで、いってみましょう。
どのキャンプ場に行っても、燃える薪を拾うことができる。
ただ、最近では(昔はしらないが)、森林の保護などのために
薪拾いを禁じるキャンプ施設もあるので、注意してください。
そういうセンスは面白いと思う。
人がたくさん入り、森林の中にバカバカ施設が建設され、
管理用車だけはどこへでも入り、でも利用者は長い距離をリヤカー引いて、
食堂ではあまり物がわんさか出て、でも薪は拾っちゃいけない。
たぶんだけど、薪は拾っちゃいけないのに
その施設の人は、キノコや山菜を自由に採っているんだろうなあ。
自然保護、という印籠を差し出されると
コチラはひれ伏すしかない。
あと、赤いはね共同募金で
街に並んでいる売り子さんも苦手。
赤い羽根というモンドコロと
自然保護みたいな印籠は
すっかり善意にみなぎっていて、人間また自分自身の業ってもんを
無視して誇らしげだ。
迷いなき善意は、俺のように迷いながらベターを探す
小心者をさらに小さくさせる。
そういや、そういう公営施設でキャンプファイアーやった。
時間内に終わろうと、後半のオキ火で静かに過ごしていた。
規定時間まであと15分。時間は充分ある。
最後の夜をギリギリまで楽しもう。と、思っていたら!
・・・ブロロロロロロオッー・・・って
施設内を巡回するスーパーカブがやってきた。
上り坂だからシフトダウンした上にフカしながらね。
ライト煌々としてね。15分前にね。
で、アイドリングでライトつけたままじゃりじゃり足音立てて
「○時までに終わってくださいねー」だと。ちゅうっくらい以上の声で。
自分は正しいと思っているので、話になりませんね。
もう少し若い頃だったら、大喧嘩だね。
無粋と言うのは暴力に近い。
静かな夜を裂いてやってきたバイクのライトに振り向いた
まぶしさに侵されたこどもたちの顔が忘れられない。
ずっと若い頃は
民間の教育キャンプ場に出入りしていたことがある。
民間の、ね。公営じゃなくてね。
そのときは、ファイアー中に車両が通行しようとすると
スタッフが待機していて車を停めてもらい
「すみません、今ファイアー中なのでライト消してもらっていいですか?」と
声をかけ、ドライバーも快く応じてくれたものだった。
当然通行していい場所だったけれど、スタッフは怖気ず、
ドライバーも寛容だった。
施設の空気というものがあり、一般客ドライバーをも包み込むのだろう。
余談が過ぎたが
」」」」
燃える薪を拾え。
・地面に寝そべっている木や枝は燃えにくい。
・地面から浮いている木や枝は燃えやすい。
・木についている枯れ枝は燃えやすい。
(立ち木の枝は折っていいんだけど、だめって言う施設もあるでしょうね。)
・持って軽い木は燃えやすい。体感でしかわからないけど。
・枝であれば、折ってみて「パキ」っと折れるのは燃えやすい。
・折ってみて、シナーっと弧を描く枝は燃えにくい。
・木の皮は燃えやすいが、裂いて使え。
・針葉樹の元気な枯葉(けっこうちくちくするやつ)は燃えやすい。一般に。
・よっぽど乾いた広葉樹の葉っぱも燃えやすいが、重ねすぎてはいけない。
などがポイントです。
羅列になりましたが、これだけ知ってれば燃える薪をフンダンに
得られるはずです。
海辺や川辺の流木も同じです。
要は、枯れているか、乾いているか、を見極められればOKですね。
また、ある程度生(なま)または湿っぽくても
乾かしながら使えばいいです。
焚き付けに新聞紙がよく使われますが
どのキャンプ地にも何かしらよく燃えるものがあるので
下見のときにそれを探しておくのもよいです。
「薪は買うもの」ではないです。
拾えないなら買うしかないですけれど。
あとよく湿ったり濡れたりした薪を
ナタ目を入れてささくれを作ると燃えやすい
なんて説明が本などにありますが
俺は23年間一度もやったことないです。
あれは
濡らさない工夫や薪拾いさえできない人が
たぶんやるんでしょう。
あれやる薪があるなら
まきの外側(丸ければ四角に製材する感じ。)を適当でいいから
割り取ってしまったほうが早いしよく燃えます。
ま、そんなところです。
何か質問ありますかー
」」」
時間なんでこれで。