キャンプ技術③ キャンプの整合性 | キャンプ協会なにしてる

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東京都キャンプ協会の理事の一人が勝手に書いているブログです。キャンプのためになる可能性があります。

昨日のセッション5は、会長のおっしゃりとおり
今までで最大人数でした。

人数が少ないのも好きだけれど
人数が多いとうれしい。

11月キャンプの制作を題材に
ディスカッションやプレゼンなどをするセッションでした。
が、企画の面白いところばっかりやったので
肝心な地に足をつけて取り組むべき
マネジメントおよび組織図などは
ぷらぷらういてしまった。

ぷらぷら浮いている大切なものは
まもなく拾い上げてくっつけてゆく自身があるので
ま、いいとする。

」」」」」

キャンプのレベルを揃える
という話。

キャンプの整合性を考える。ということ。

ちぐはぐなキャンプになるのは
どういう学びをするか、が揃っていないからだ。

自分で考えて行動しなさい!
っていいながら
リーダーが押し付けてばっかし。とか

自立した生活をしよう!
って言いながら
掃除は施設任せ。とか

そういうちぐはぐさが気になってしょうがない。


何をやっても勉強になるし
個々の学びはいつでもあるが
キャンプをデザインするときに
「丁度良さ」を考えるのは不可欠なプロセスです。

丁度よさというのは
たとえば、私が担当する専門学校のキャンプ実習は
学生に相当プレッシャーをかけます。
なぜそうするかというと
彼らは十分に心身を動かせるし
仲間同士があらゆる方法で疎通を図り
知識や経験が不足していても乗り越えられるからです。
そういう経験をさせてあげる必要があるのは
彼らが未来を背負う若者だからです。
未来を背負う若者が、安全に辛酸をなめる経験が
彼らに必要だと思うからです。
そこに丁度よさを見出す私のような芸風もあれば・・・。

専門学校のキャンプで
なんらストレスやプレシャーを与えずに
まさかと思うでしょうけれどお菓子袋までハイヨと
出すキャンプもあるらしい。
ばかじゃねえかと思う。
まずはキャンプの楽しさを知ってほしい!
なんていう、軽はずみで誤った認識で
ストレスフリーのキャンプ実習を計画するあほが本当に居る。

楽しさの質を高められない腕の悪いやつが企画すると
たぶんそうなるだろう。

学びというのは、楽しいものだ。
先に紹介した私の担当するキャンプ実習でも
学生は半べそで暮らしても「楽しかった」と言います。
後に紹介したあほキャンプでも
学生はねろねろした顔で「楽しかったです」と言うでしょう。
でも、楽しさの質はぜんぜん違う。

後に紹介したあほ実習に唯一良いところがあるとすれば
スタッフは楽でしょうね。ってだけね。
俺はそういうキャンプはつまらないから、楽でも嫌だけど。

第一、体力も知力もあるはずの学生たちに対して
十分なことをしてあげないのは、失礼に当たる。

「丁度よさ」は
楽しさの質を考え
相手に失礼の無いように
と 計画されてようやく醸し出せる。

キャンプのレベル、段階、ステージは
アクティビティに何を持ってくるかよりずっと大事なことなんだ。
逆に言えば
キャンプのレベルが設定され、十分意識されていれば
何をアクティビティに持ってきても
十分な効果が得られると言うことだ。

何をやりたいかよりどうやりたいか
と言う話でもある。



ま、何を言っても説明不足なんで
TCSで会いましょう。